iPad報道アプリのトレンドが見えた!(後編)

 

祝、iPad発売!! ついに今日、日本でも待望のiPadが発売される。うん、間違いなく新しい時代の幕開けだとオレは思うね。米国版を手に入れていたから、すでに使い始めて1か月が経つけれど、少しずつ確実にITライフが変わってきている。この1年でなにが起こるのか、本当に楽しみでワクワクする。

というわけで、今日は昨日の続き。オレが注目するジャンルの1つ「報道アプリ」を徹底解剖して、今後のトレンドを見つけていきたい。後編のトップバッターはこれ!

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ご存じ「THE WALL STREET JOURNAL.」だね。独特の雰囲気を持った最初の画面には、最新号に加え、一週間分のバックナンバーがずらりと並ぶ。「Now」をタップしてみると……

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はい、これが一面だね。いきなりプレイボタンが見えるということはビデオが埋め込まれているよね。再生してみましょうか。せっかくなので、フルスクリーンで!

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新聞の世界から一気にニュース番組にワープといった感じだよね。まずは、昨日紹介した「トレンドその1」をあっさりクリア。それにしてもiPadには動画が似合う。膝の上で見るビデオコンテンツはまた格別だね。

記事の左下には広告らしき赤いタブが見えるね。これをタップすると……

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はい、バナーといった感じの広告が出てきます。「LEARN MORE」をタップするとサファリが起動してスポンサーページにジャンプ。うん、このあたりはもうあたりまえって感じがするね。ちなみに、コカ・コーラの広告は別に全面版もあって、そちらにはCMの動画が埋め込まれている。

今度は画面右下の「Tools」というアイコンをタップしてみようかな。

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5つのメニューが出てきたね。下から見ていくと、まずはフォントの変更ボタン。その上は電子メールで記事を送信。でもって、注目は一番上の「Save Article」ですね。これをタップすると表示している記事を保存できる。

さらに、最初の起動画面に戻って「Saved Articles」をタップすると……

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こんな風に保存した記事の一覧が出てくるというわけ。はい、これが本日一発目のトレンドですね。報道アプリにはなくてはならない機能だとオレは思うな。

トレンドその9:気になった記事を保存しておける「クリッピング」。デジタルならではの手軽に作れるスクラップブックは、自分だけの貴重な情報源になっていくはず。

さらに読み進んでいくと、下の右欄のように「鍵マーク」付きの記事があることに気付く。これをタップしてみると……

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出ましたね、「Subscribe Now」。そうなんです。WSJにはフリーの記事と有料の記事が入り交じっているんだね。料金は一週間で3.99ドル。日本円にして約400円ってところ。先の起動画面にあった一週間分のバックナンバーも、実は有料だったというわけ。

はい、これも絶対にトレンドね。

トレンドその10:すべての記事を無料で配信するのではなく、情報の濃さや価値の高さに応じて有料版を用意する。いわゆるフリーミアム。とくに、WSJのような金融系ニュースなどでは有効なビジネスモデルになる可能性大。

この手の報道アプリはほとんどが無料だからね。お金を取るなんてできるんだろうかと、つい弱腰になりそうだけど、中味に自信があるなら思い切って課金してみるというのもアリだと思うな。その価値があるかどうかは読者が見極めてくれるんだからね。

もう1つ、トップ画面にある「My Watchlisit」はWSJならではのサービスって感じだね。

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タップするとウィジェットが表れる。ここには、あらかじめ登録しておいた企業の株価がリアルタイムに表示される。うん、メディアの特性に合わせた各種サービスとの連動ってのも便利ですね。さすがは老舗のWSJ。アプリの作りもしっかりしています。

お次は英国の「BBC News」をいってみようかな。

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はい、これが最初の画面。左には記事中の写真と見出しが並ぶ。これをタップすると右側の記事が入れ替わる。これも、昨日紹介した「トレンドその2」、ウェブ風インターフェイスだね。「TAP TO PLAY」をタップで動画再生。うん、なかなかのインターフェイスですよ。

右上にあるVの字を横にしたようなアイコンをタップすると……

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はい、これもすっかりおなじみの記事をメール送信と、FacebookかTwitterに記事を投稿ですね。このくらいじゃもう驚かない。そこで、左上の「LIVE RADIO」ボタンに注目! なんと、これをタップするとBBCラジオのライブ放送が流れるんだね。うん、これぞまさしくこれからのトレンド。

トレンドその11:テキスト記事とライブ放送の融合。ラジオやテレビ番組と組み合わせることによって、速報性と深い解説の両方を同時に届けることができる。

いやぁ、ここまでくると脱帽ですね。おもしろすぎ! さらに、「Edit」ボタンをタップすると……

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こんな風に、写真のサムネイルがリスト表示に変わる。ここでは、表示させるニュースのジャンルをカスタマイズできるんだね。スポーツやエンターテインメントなどのジャンルはもとより、中国語、ロシア語、ポルトガル語など8か国版を追加することもできる。これも、報道アプリの1つの可能性だよね。

トレンドその12:読者が見たいジャンルや言語などを自由に選べるカスタマイズ機能。

もう1つ、BBC Newsでオレがかなり気に入った見せ方があるのね。それが、このオラクルの広告。

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この画面だけじゃ伝わらないんだけど、記事の下部に表示されるバナーをクリックしたところなのね。多くのアプリではスポンサーサイトにジャンプする際にサファリが起動する。この見せ方だと、残念なことに広告ページからアプリに直接戻れないんだね。いったんサファリを終了して、もう一度アプリを起動する。

運よく読者が元のアプリに戻ってくれればいいけど、いったん閉じてしまったあと、気まぐれで別のアプリに行ってしまうかもしれないよね。そこで、BBC Newsでは「オーバーレイ」という手法を使っているわけ。元のアプリに覆い被さるようにスポンサーサイトが表示される。画面上部の「Close」をタップすれば、サイトだけが閉じてアプリに直帰する。

やっぱり、このほうがいいよね。広告から直接、商品の決済やサービスの申し込みができるのはいいけど、あくまでアプリの中ですべてを完結させるのが上手いやり方だと思うな。先のトレンドにこの点を補足しておきましょう。

トレンドその4(補足):コマースやアフィリ エイトと連動させる次世代広告は、サファリを起動するのではなく、オーバーレイ方式でアプリ上に別の画面を被せるのがいい。広告を見終わったら(使い終わったら)、タップ一発で元記事に戻れる。

はい、ここまで4つの報道アプリを見てきたけど、このジャンルのトリを飾る、オレのイチオシアプリがこれ!

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AP通信の「AP News」だね。とにかく、こいつはよくできている。パッと見た感じ、他のアプリと完全に一線を画しているよね。新聞風とか雑誌風とかの概念じゃなくて、本当に独自のインターフェイスを採用しているのがすごい。トレンドとしては微妙だけど、これくらいやってほしいという願いを込めて入れておこうかな。

トレンドその13:iPadアプリならではの斬新なインターフェイス。新聞や雑誌などの見た目にこだわらず、使いやすさ見やすさをひたすら追求する。

AP Newsには大きく分けて3つの見せ方がある。1つは画面下部に並ぶ、付箋紙というかカードのような記事見出しだね。これをタップすると……

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こんな感じで記事が表示される。右側にニョロっと出てくるタブに注目だね。一番上の星は記事へのレイティング。最高星5つで評価できるというわけ。全読者による評価の平均値は記事中で見られる。どれが話題のニュースかが一目でわかるんだね。これもすごく重要なトレンドだと思うな。

トレンドその14:読者による記事のレイティング。話題のニュース、注目すべきニュースがすぐにわかる。

☆印の下2つがTwitterとFacebookへの投稿。その下の下向き矢印は記事の保存だね。ちなみに、保存した記事はトップ画面の上部ツールバーにある同じアイコンをタップすると一覧表示される。まさに、「トレンド9」のクリッピングです。

その下の矢印はメールで送信。一番下はフォントの変更。うん、前後編にわたって書いてきたいくつかのトレンドが、このタブにびっしりまとまっている感じだね。ほんと、よくできてると思うな、このアプリ。

3つの見せ方のうちの2つ目は報道写真。文字は少なめで写真が語るってとこかな。サイズはあまり大きくないけど、なかなかいい味出している。

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3つ目の見せ方は動画だね。

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もちろん、フルスクリーン表示OKだよ。先の写真とこの動画も、テキストのニュースと同様に、レイティング、Twitter投稿、保存、メール送信ができるんだね。

そして、このアプリの真骨頂とも言える最大の売りがこれ!

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なんと、テキスト、写真、動画の3つともに、どのジャンルのニュースをトップ画面に流すかを細かく選べるんだね。しかも、上のタブの中で右側に「>」のマークが付いているものをタップすると、さらに細かなジャンルが出てくる。たとえば、Sprotsのカテゴリーにはサッカーや野球など11種類の競技が含まれている。

ここまでくると、カスタマイズの域を超えてパーソナライズだよね。まさに「マイニュース」。使い込むほどに自分好みのAP通信ができあがるというわけ。これぞ、究極のデジタルワールドじゃないかとオレは思うね。

トレンドその15:個人の趣味趣向に合わせたパーソナライズができる。これがさらに進んで、勝手に向こうからこちらの見たい情報を提案してくれる「レコメンド」まで発展してほしい!

うん、やっぱり報道アプリは熱い。単なるニュースの枠を超えて、エンターテインメントやコマースなどさまざまな要素を統合した、まさにニューメディアの匂いがする。今日のiPad発売を皮切りに、国産の報道アプリも量産されることでしょう。はたして米国のアプリに追いつけるのか、そして追い越せるのか。ものすごく期待して優れものの登場を待ちたいね!

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