iPadでこそ活用したいRSSリーダー(レビュー編下)

 

昨日に引き続き、RSSリーダーアプリのレビューです。前回は機能面に注目して、いわゆる定番として使えるようなものを3つ紹介した。ただし、機能重視といえどもそこはiPadアプリ。やっぱり広い画面を活かした独特の見せ方があったよね。さて、RSSリーダーシリーズの最終回?は、さらにiPadならではの演出にこだわった「ルック&フィール重視派アプリ」を集めてみたいと思う。個人的にはこっち側のアプリの方が好きかな。なんてったって見てて楽しいじゃない。

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最初に紹介するのは「iPaper」。価格は350円。実はRSSリーダーって、わりと速報性のある情報を集めて閲覧することが多いため、「ニュースリーダー」と呼ばれることもある。実際に、App Storeで「news」のキーワードで検索すると、この手のアプリがザクッとでてくる。ニュースと言えば? そう、「新聞」だよね。これがiPadのRSSリーダーにおける1つのトレンドとなりつつあるんだね。

せっかくニュースを見せるんだったら、リスト表示に記事画面じゃなくて新聞みたいにレイアウトしちゃおうって感じね。はい、iPaperにGoogleリーダーのアカウントを設定してRSSを読み込むと、こんな風に見せてくれます!

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左ペインがサイト名。Googleリーダーで設定したフォルダーはここには反映されません。全部、バラバラに出てきます。でもって、右ペインに注目だよね。なんと、登録したサイトから面白そうなものをアプリが勝手にピックアップして、しかも3段階に重み付けをして、新聞のようにレイアウトしてくれてるんだね。

ざっとその内容を見てみると、「ジョブズのAdobeフラッシュに対するコメント」「Apple Store銀座店に1200人の行列」と、たしかに1面にふさわしい内容になっているわけ。どういうアルゴリズムでやってるか謎だけど、iPadやiPhoneがやたら多いところを見ると、話題のキーワードを含むものを大きく見せるみたいな感じかな。

しかも、1つのサイトからじゃなく、登録したすべてのサイトからのピックアップってのがおもしろいよね。つまり、Googleリーダーに登録したサイトが違えば、このレイアウトがまったく違う内容になるってこと。まさに、「オレだけの1面記事」みたいな感じでしょ。

じゃ、せっかくだから左ペインじゃなくて、1面から記事を選んでみましょうか。

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はい、今回見事1面記事に輝いたのは「和洋風」のジョブズの記事でした。これがいわゆる「記事ビュー」だね。左ペインから任意の記事を選んでもこれと同じ表示になります。さて、ここからも「新聞」のコンテキストが活かされているよ。

右下の部分がちょっとめくれているのがわかりますか。なんかありそうだよね。こいつに触れてみると……

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うん、動きが速くて画面ショットが撮れなかったんだけど、紙をペラっとめくるようなアニメーションのあとに、いわゆる「ウェブビュー」に移行するんだね。さらに、この左上のめくれているところを触るともとの記事ビューに戻る。

画面全体の背景も紙の雰囲気を醸し出しているし、まぁ、ルック&フィール重視派ってのはここまでこだわるわけだよね。気になるソーシャル連携はツイッターとFacebookに対応している。ただ、ツイッター投稿を試してみたところ、「URLを短縮しています」というメッセージとともに、アプリが落ちちゃう。今後のアップデートに期待ですな。

はい、次! 同じく「新聞風」のコンテキストで勝負する「The Early Edition」。価格はやや高めの600円。最初に起動すると、こんな画面が。

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うん、まさに新聞だよね。ニューヨークタイムズ風のロゴを使ったりと、先のiPaperよりもそっちにいっちゃってるかもしれない。左ペインの手描き風囲みにも注目したいね。「All Feeds」つまり、登録した全サイトからのセレクションということになる。

ちあみにこのアプリ、昨日まではGoogleリーダーの読み込みに対応していなかった。なんと、今日のアップデートでOKになったんだよ。なんか、オレのブログに合わせてくれてるみたいでうれしくなったね。というわけで、最新の画面はこれ!

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はい、見事Googleリーダーから登録した全サイトから「本日のピックアップ」ページができました。フォルダー分けにもしっかり対応しているよ。その上、フォルダー単位で選ぶと……

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こんな風にフォルダー名が大見出しになってその中に含まれるサイトから「本日のピックアップ」を表示してくれる。これも、けっこううれしい機能だよね。好きなテーマを集めた新聞ができるわけだからね。さらに、サイト単位で選ぶと……

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今度は1つのサイト単位で「本日のピックアップ」ってことになる。さらにすごいのは、これってただの概要表示じゃないんだね。小さなテキストはその場でスクロールして記事全文が読めちゃう。さらに、ページをめくるようにフリックすると、過去の記事までどんどんたどれるというわけ。一言、すごいねぇ。

お次は記事を見てみましょうか。ピックアップから好きなモノにタッチすると……

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こんな感じだね。やっぱり左上にめくれてる部分がある。このアプリではただの飾りで、触ってもなにも起きないんだけどね。文字も大きくてとてもよみやすいレイアウト。「View Original」をタップすると……

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ウェブビューに切り替わるね。細かいところだけど、画面全部が変わったんじゃなくて、大見出しはそのまま残っているのね。誌面はそのまま中味が入れ替わる。こだわりの演出でした。

ソーシャル対応は基本的になし。記事のリンクをコピーするボタンはあるので、そいつを使ってツイッターアプリを別に起動、ペースト&投稿という流れだね。こちらもアップデートに期待しましょう。ちなみにこのアプリ、App Storeの特集になるくらい注目されてます。

先に紹介したアプリが「新聞風」なら、こちらは雑誌風。同じく「ルック&フィール重視派アプリ」の「StickyBeak」だね。価格は驚きの無料!

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Googleリーダーを読み込むと上のような感じ。最初はあっさり目で始まります。フォルダー分けには対応していません。さて、ここから左のサイト名をタップすると……

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出ました! 右ペインがすごいことになってるよね。よーく見ると3つの要素が統合されているのがわかる。左側が見出しと記事。右がウェブサイトそのもの。下段がグラフィックだけを抜き出したサムネイル。これ、どこかで見たようなレイアウトだと思いません?

このブログでも取り上げた米国の電子雑誌にそっくりだよね。よかったらバックナンバーの『iPadデジタル雑誌の日米比較』を読んでみてください。そうなんですよ、こいつのコンテキストは「雑誌風のRSSリーダー」なんだね。

右ペインの中にある、左の記事一覧をタッチしてみましょうか。

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はい、今度はウェブビューだけになりました。ここが他のアプリと完全に異なる点だね。このStickyBeakには「記事ビュー」という概念がない。すべてオリジナルのウェブサイトで見せているんだね。

これはオレの勝手な推測なんだけど、このアプリ創った人ってウェブ系のデザイナーじゃないかな。ブログやニュースサイトってかなり見せ方というかデザインにこだわっているでしょ。それをRSSリーダーの記事ビューで見ると、ほんとそっけない感じになる。それがすごくイヤだったんじゃないかと。「自分が創るんだったら元のデザインを活かしたい!」そんな声が聞こえてくるんだよね。オレはこういう意図がはっきりしてるのが大好きです。

さて、こいつには驚きの機能がもう1つある。右上のツールバーから「Accounts」をタップ。設定画面で「Add Account」を選ぶと、Googleリーダーのほかに「Add Twitter Account」というのが出てくる。ここにツイッターのアカウントを設定すると、なんと左ペインにフォローしているユーザーが表示されるんだね。

TLのような表示じゃなくてユーザー単位。RSSサイトと同列になっているのがおもしろい。ブログサイトも作者が1人いて複数の記事がある。ツイッターも1人のユーザーがいて複数のツイートがある。なんかよくないですか? この発想。でもって、だれか1人をタップすると……

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ね、ツイッターの画面って出すのに神経使うよね。一般公開されているんだからいいような気もするんだけど、やっぱ一応ぼかしを入れておきますね。見にくいけど、左がユーザー単位の一覧。すべてのフレンドが出てくるんじゃなくて、一定の時間内にツイートがあったものだけだね。右ペインはツイッターのウェブサイトで、タップしたユーザーのTLと過去に投稿したグラフィック。

うーん、ブログやニュースサイト同様に1人のツイッターユーザーを情報発信者として捉えているってのがこの見せ方でよくわかるよね。素晴らしいの一言です。あ、もちろんツイッターへの投稿にもばっちり対応していますよ。これ、いいアプリじゃないですか?

はい、本日のラストかつ、オレの一番のお気に入りがこれ! 「Pule News Reader」450円です。こいつは理屈抜き。「ルック&フィール重視派アプリ」の先頭を走る、So Cool!な逸品だね。いつものようにGoogleリーダーを設定してみると……

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ね、この見せ方ですよ。新聞でも雑誌でもなく、まさにiPad流とでもいうのかな。ほんと、オリジナリティー溢れる演出って感じだよね。これだけでオレはやられたって感じだね。

サイト単位で右にスクロールすると過去記事をたどれて、下にスクロールすると他のサイトが出てくる。これも米国の電子雑誌でトレンドになっているインターフェイスと同じだね。

ちなみに、このアプリはGoogleリーダーの設定を自動的にすべて読み込むのではなく、その中からさらに選んでいくタイプですね。

はい、さっそく記事をタップしてみましょうか。

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なんとも美しいレイアウトですね。事典みたいな雰囲気もするよね。右上の「Text」と「Web」が記事ビューとウェブビューの切り替えボタン。ウェブビューはこんな感じ。

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左に起動時の画面が残っているから、こいつを上下左右にフリックしながら好きな記事を右に表示させられるというわけ。画面ショットだけ見ていても、他のアプリとまったく違うコンテキストがあるのがわかるよね。

さて、気になるソーシャル対応。右下のアイコンに注目。人型のやつね。いかにもだれかに広めるって感じのアイコンがいいなぁ。これをタップするとツイッターかFacebookに投稿のメニューが出てくる。投稿画面もよくできているよ。

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うん、わかりやすいね。URLの短縮に対応していないのが唯一残念なところ。今後に期待だね。ほんと、この手のアプリって不思議と一長一短になるんだよね。ま、それだからこそ、いろいろ使ってみたくなるわけだし、この不完全さがiPhoneやiPadアプリの面白い部分なのかな。

もう1つおすすめの機能を挙げておこうかな。Googleリーダーやツイッターのアカウントを登録する画面は、左上の歯車アイコンをタップすると出てくる。この画面の下に4つのボタンが並んでいるんだけど、2番目の「Search」に注目だね。

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サイト名やURL、キーワードを指定して検索ができるんだね。前回紹介した「feedHopper」にもあった機能ですね。試しに「zonostyle」と入れてみたら、このブログはもちろん、オレが登録しているUSTREAMやflikr、Youtube、ツイッターなんかがしっかり出てきた。RSSのアドレスがわからなくても、サイト名やサイトURLだけで探せてしまうってのがうれしいよね。

ふーっ。これにてRSSリーダーアプリ編は終了! 長い道のりでした。入門編からすべて読んでいただいたみなさん、お付き合いいただいて本当にありがとうございます。注目のジャンルはまだまだあるからね。ツイッターアプリもやりたいし、ソーシャルコマースなんかもおもしろそうだし。

がんがんレビューしていくので、今後とも、zonostyleをよろしくお願いします!

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3 Responses to “iPadでこそ活用したいRSSリーダー(レビュー編下)”

  1. Borinquen 2010年6月2日 at 1:52 PM #

    ZONOさん
    ご無沙汰してます、Borinquenです。
    私も新しいトモダチに夢中です。何故か予約もせずにふらりと銀座で
    手に出来ました。次々とインスパイアーされるZONOSTYLEも、勿論
    納得させられることばかりです。これからも色々と教えて下さい!

  2. zonostyle 2010年6月4日 at 1:23 AM #

    Borinquenさん。本当におひさしぶりです! まさか、こんなところで再会できるとは。本当にうれしいです。Twitterはされていないのですか? もし、アカウントをお持ちであれば、フォローさせていただきたいです。また、遊びに来てください。では!

  3. Borinquen 2010年6月5日 at 7:10 AM #

    私も再会できてホントうれしいです!
    Twitterはあまり熱心ではないのですが、
    iBorinquen です。
    iPadでのTwitterはどうするか、悩んでいたので、タイムリーな記事に納得デス。

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