ウェブもPDFもOK! iPadを最強のプレゼンマシーンにする

 

iPadの公式アクセサリーとして「Doc Connector to VGA Adapter」というのがある。これがあれば、iPadを外部ディスプレイやプロジェクターにつなげられるというわけ。オレも含めて、発売前にこの噂を聞いたときには「おお、これでiPadにキーノート入れてそのままプレゼンできるじゃん!」と喜んだ人は多いと思う。

ところが……、実際に使ってみると、キーノートの性能はイマイチ、Safariでウェブサイトを表示できない、VGA出力に対応していないアプリは映せないなどなど、期待ハズレの部分も多かったよね。もちろん、各アプリメーカーがそこを補うためにがんばってくれてます。というわけで、今日は、iPadを最強のプレゼンマシーンにしてくれる優れものたちを集めてみました!

まずは、iPadのプレゼンに欠かせない「Doc Connector to VGA Adapter」を用意する。こいつを使ってiPadをプロジェクターにつなぐんだね。アップルストアで2,980円。オレの場合、注文して2日で届いたよ。

じゃ、さっそくアプリの解説といきたいのだけど、今回いろんなものをざっと見てみたところ、どうもファイルの転送がわかりづらかった。プレゼンに使うファイルをどうやってアプリに送るかなんだけどね。そこで、それぞれに「ファイル転送」という項目を付けてみました。具体的な方法は次の通り。

iTunes転送:USBでパソコンとつなぎ、iTunesの「App」→「ファイル共有」で送る。

Dropboxから開く:Dropboxにファイルを保存しておき、Dropboxアプリから「Open In…」で表示されるアプリを使って開く。

メール添付から開く:メールに添付したファイルをiPadのMailで受信し、添付ファイルのアイコンを長押しすると出てくる「次の方法で開く…」で表示されるアプリを使って開く。

ほかにもアプリ独自のやり方はあるけれど、不思議とプレゼンテーションアプリの多くがこれら3つのいずれかを使っている。というわけで参考にしてください。

iPhoneで操作できる! アニメーションもOK!
eProjector (350円)

ファイル形式:PDF
ファイル転送: MobileMe、WebDAV(サーバーに接続)

まずは高機能編から。他のアプリがちょっとした問題をいくつか抱えるなか、このアプリはけっこうよくできている。使えるファイル形式はPDFのみなんだけど、結果としてプレゼンアプリを使うならそのほうがいいってこと。Keynoteやパワーポイントファイルを表示できるアプリはあるけれど、どれもデザインが変わってしまったり、ページ送りがいい加減だったりする。

その対策として、元のファイルをPDFに変換するとうまくいくケースが多いんだね。つまり、どうせPDFにするんだから、PDFのみ対応のeProjectorで問題なしってことになる。さらに、こいつはページ送りが完璧。画面の左右タップでページが前後するんだけど、本当に気持ちよく切り替えてくれるよ。

唯一の問題はファイルの転送だね。

はい、選べるのはMobileMeと、URLを指定してWebDAVサーバーにアクセスする方法だけ。MobileMeのiDiskにファイルを置いて、このアプリでそれを取得という方法が簡単だよね。早くほかの転送方法に対応してほしいです。とにかく、そんな感じでまずはプレゼン用のファイルをiDiskから読み込む。

こんな風にPDFの一覧ができるんだね。ファイル名をタップすると……

はい、すぐにプレゼンの開始。画面の右側をタップすればページが送られ、左側をタップすると前に戻る。操作は本当にこれだけ。PDFなら背景画像もそのまま、フォントやレイアウトも崩れていません。やっぱりオレはPDFに変換して映すのが一番だと思うな。

そうそう、右上に小さな赤の二重丸が見えますか? これ、実はレーザーポインターなんだね。画面を触ったまま指を動かすと自動的に表示される。iPadでプレゼンするならこの機能はあってほしいね。だってかっこいいじゃない、画面でポインター操作できるなんて。

でもって、このアプリはページ送りのアニメーションが付けられる。元のプレゼンファイルには指定してあっても、PDFにしちゃうと全部なくなるでしょ?それを復活させられるというわけ。先のPDF一覧画面から「設定」を選ぶと……

はい、これがアニメーションの一覧だね。おなじみのムーブインやフェードなど7種類が用意されているね。

さらにさらに、これが最大の売りだと思うんだけど、このeProjector、なんとiPhoneで操作できちゃうんだね。どんな風にやるか見てみましょうか。まずは、iPhoneとiPadの双方でBluetoothをオンにする。次に、どちらもeProjectorを起動する。で、PDF一覧画面の下にある「リモート開始」をタップすると……

iPhone側ではこんな表示が出る。

iPad側は「iPhoneが接続を求めています」と出る。もちろん「受け入れる」をタップだね。このとき、プレゼンファイルがiPhone側になかった場合はiPadから転送が始まります。双方に同じPDFが入ってないとダメってことだね。

転送が終わってiPhone側でファイル名をタップすると、iPad側でも自動的にファイルが開いてプレゼン開始! こんな感じに見えますよ。

あとはiPhoneでページ送りやレーザーポインターを操作すればOK。たしかに、実際のプレゼンではiPadはプロジェクターに繋がっているわけだからね。講演しながら触るのはちょっと難しい。そこでiPhoneでリモート操作ってのは便利だよね。

ちょっと渋いところでは、このアプリで普通のPDF書類を開いてもちゃんと1ページ単位で表示してくれる。実はこれ、プレゼン用としては必須だと思いませんか?

はい、こんな感じ。もちろんタップで1ページ単位で送ってくれますよ。もし、長いページの一部だけしか投影できないとしたら、画面上でスクロールしながらしゃべらなきゃならない。それはちょっとありえないよね。

はい、というわけで、ここで紹介したもろもろの機能がとっても気に入って、やっぱりこれがオレのイチオシですね。

ウェブページとプレゼンファイルをタブで切り替え!
2Screens (450円)

ファイル形式:ウェブページ、PDF、ワード、エクセル、パワーポイント、Keynote、Pages、Numbersなど
ファイル転送:iTunes転送、Dropboxから開く、メール添付から開く(対応してない形式もある)

先のeProjectorはなかなかのできだったけど、どうしても1つだけできないことがあるんだよね。それが「ウェブページ」の表示。やっぱり、プレゼンの最中にウェブを参照したくなることは多い。Safariが使えないとなると、やっぱりそこを補うアプリがほしいわけです。

そこで、いろいろ問題がありつつも(後述します)、候補に挙げたいのがこの「2Screens」。最大の売りは「タブ切り替え」だね。ウェブページだけじゃなく、プレゼンに使うファイルを1つのタブとして保存できてしまうんですよ。つまり、プレゼン中に「はい、では実際にウェブを見てみると……」という場面転換が2タップでOK。これはかなりヤバイね。

まずは、上に書いた方法でファイルを転送または開きます。Dropboxとメール添付は、パワーポイントとキーノート、Pagesには対応しているけど、なぜかPDFなどは開けない。仕方がないのでiTunesで転送しましょう。アプリを起動したら上部ツールバー、左から3番目のフォルダーアイコンをタップします。

iTunesで送り込んだファイルがズラリと並んでいるね。ここからプレゼンに使うファイルをタップ!

内容が表示されたら、ツールバーから一番左のアイコンをタップします。これがタブの登録画面だね。「New Page」の「+」をタップすると……

白紙の画面が出てきます。ここで上の空欄にURLを入れればウェブページが表示されます。

もう一度、先のタブ登録アイコンをタップすると、プレゼン用のファイルと現在のウェブページが登録されているよね。実際にプレゼンをやるときはこのタブを切り替えながら、「パワーポイント」→「ウェブ」→「パワーポイント」のように滑らかに見せられるというわけ。

さらに、こいつはエクセルやワードファイルも読み込めるから……

こんなエクセルの資料もタブに登録しておけば、パシッと切り替えて見せられるよね。うん、基本的にこれだけで充分という感じだよね。これがこのアプリのおすすめの機能です。

画面上に薄い緑のバーが映っているよね。これがファイルの操作ボタンだね。上下の矢印でページを送ったり戻したりできる。その両側の線付き矢印は最上部、最下部へジャンプだね。ウェブページも一画面ずつ送ってくれるから見栄えもいいですよ。

でもって、赤い三角も薄く見えてますよね。緑のバーの右から3番目をタップすると……

はい、こんな風に赤の矢印がくっきり出てきます。もちろん、ポインターとして使うのね。指で軽く押さえてドラッグすると、三角が動きます。ただ、この三角、めちゃくちゃ反応悪いというか、なかなか思い通りに動いてくれない。コツをつかむとそれなりに動かせるようになるんだけどね。本当に軽く触ってやさしく滑らすのがコツ。使いたい機能だけに、ちょっとなんとかしてほしいですね。

最後に問題点をいくつか。キーノートで作成したプレゼンファイルは、そのままでもPDFにしてもページ送りがズレてしまいます。

こんな感じね。パワーポイントは大丈夫なんだけどなぁ。惜しいね。それから、緑のバーの一番右をタップすると、メモを作成できるのね。

こんな感じ。作ったメモは先のフォルダーアイコンの中にある「Meeting Notes」に保存されて、呼び出すとタブにも登録できるんですよ。でもって、メモは上のように半透明になって画面全体を覆うような感じで表示されるのね。プロジェクターに映していないから断言できないけど、たぶん、プロジェクターにはメモが映ってないんじゃないかと。

だとしたらすっごく便利な機能だよね。しゃべりながら堂々とメモを参照できるわけだからね。ところがこいつ、日本語が文字化けしちゃうんだなぁ。ほんと、残念!

あと、アプリの解説にはウェブをローカルに保存できると書いてあるんだけど、試しに機内モードにして見てみると、「インターネットに接続されていません!」とアラートが出て、画像が表示されませんでした。これも期待したんだけどね。ネットが使えない会場でもOKじゃない! とか思ってね。

さらにもう1つ。タブ登録はアプリを終了させると消えてしまいます。もし、プレゼンで別のアプリを使う場合は、タブじゃなくてブックマークにウェブページやプレゼンファイルを登録しておきましょう。これも、なんだかなだよね。ま、いっか。

シンプルだけどページ切り替えもバッチリ!
PDF Presenter (600円)

ファイル形式:PDF
ファイル転送 :iTunes転送、メール添付から開く(オレの環境ではできなかった)

ここからはシンプル編。機能もなにもなくて、とにかく表示だけはバッチリやってくれるアプリたち。といいつつ、上の2つの高機能版に比べてこのアプリ高くない? ま、でもこういうほうが好きって人もいると思います。オレも、もしかしたら実践ではこっちを使うかもしれないなんて思ってますよ。シンプル・イズ・ベストなのかも。

アプリの解説にはメール添付から開けるとあるのだけど、どうやらインストールしているアプリによってうまくいかないことがあるようです。たぶん、メニューを取り合っているんだと思うな。先に入れた方が優先されるように思います。ま、iTunesで転送できるので問題ないでしょう。

実際の画面は……

以上です! 左ペインのサムネイルをタップするとページを送ったり戻したりできます。このページごとに表示というのはあたりまえのように思うのだけど、ズレてしまうもののほうが多いから驚きだよね。その点、こいつはまったく心配なし。うーん、やっぱりこういうシンプルなほうがいいのかな?

ウェブページをフルスクリーンで表示するだけ! でも使いやすいかも
WebProjector (350円)

こいつも単機能の安心型だね。できることは2つだけ。ウェブページをフルスクリーンで表示。使いたいページをブックマークしておける。以上! ですね。通常の画面はこんな感じ。

ツールバーの一番右、フルスクリーンアイコンをタップすると……

こんな感じ。プロジェクターに映したら美しそうだよね。ブックマークの登録は説明するまでもないよね。ただ、1つだけ注意してほしいことが。ブックマークの一覧に謎の「New Bookmark」というのが出ることがあるのね。

これこれ。ブックマークの登録は右上の「Edit」からやるんだけど、ときどき、この得体のしれない「New Bookmark」が出現する。こいつをタップすると、百発百中で落ちるのでご注意を! プレゼン中にやってしまったら洒落にならないからね。

どうでしょう。もしかしたら、後半の2つ「PDF Presenter」と「WebProjector」の組み合わせのほうがいいのかも。そんな気もしてきたなぁ。レーザーポインターやiPhoneでのリモート操作、あとは1つのアプリで全部できるってあたりが捨てがたいんだけどな。好みでしょうね。

地図を使ったプレゼンをするならこれしかない!
MapProjector (230円)

今回は困ったちゃんが多かったけど、最後はちょっといいヤツを紹介しますね。なんと、あのGoogleマップをプロジェクターに映し出せるという優れもの。その名もMapProjectorね。

はい、おなじみの地図ですね。例のヤツももちろんOK。

航空写真ね。これをプレゼンに使うと、かなりの迫力かもしれない。なんか地図をネタにした企画を考えたくなるね。

さらに、プレゼンということを考えると、出したい場所の見せたい縮尺の地図を一発で呼び出せないと不便だよね。そこでこのMapProjectorには地図のブックマークが付いている。

うん、これはものすごく便利だと思うな。いろんな場所の地図を一発で呼び出しながら、サクサクプレゼンやった日には間違いなく大受けですよ。こいつは偉いね!

という感じで今日はおしまい。なぜか、このジャンルのアプリは不具合というか直してほしい点が多かったね。iPadで登場した新しいジャンルだから仕方ないかな。アップデートや新人の登場を期待しましょう。

そういえば、7月10日のビジネスツイッター・セミナーでプレゼンをやるんだけど、どれを使おうかな? 最初の「eProjector」と「WebProjector」かな? もしよかったら見に来てくださいね。とさりげなく宣伝してみました。では、また!

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9 Responses to “ウェブもPDFもOK! iPadを最強のプレゼンマシーンにする”

  1. nobuuuun 2010年7月7日 at 2:19 PM #

    仕事のプレゼン用にiPadの購入を考えていたので、非常に役に立つ情報でした♪

    • zonostyle 2010年7月11日 at 6:47 PM #

      nobuuuunさん
      コメント、ありがとうございます!
      昨日、私も実際にeProjectorを使ってプレゼンしました。とても快適でしたよ。
      実際にお使いになった感想など、ぜひ、教えてください。

  2. ken 2011年4月10日 at 3:24 PM #

    とても役に立ちましたが やっぱりわかりにくいのは、ワードなどでつくった文書の「iTune転送」。もう少し詳しく その部分について説明してください。2screensを用意しました。

  3. Ken 2012年2月13日 at 1:46 AM #

    EPR (Easy Presentation Remote) アプリを利用すると、iPhoneでプレゼンテーションスライドをリモートできますよ。僕は毎日仕事で利用しています。便利なアプリです。ここでダウンロードできます。
    http://itunes.apple.com/jp/app/epr-easy-presentation-remote/id479837542?mt=8

  4. 匿名 2012年7月31日 at 9:39 PM #

    非常に参考になりました。
    質問ですが、iPadをiPhoneで操作するのをiPodで代用はできないのですか?

    • zonostyle 2012年8月1日 at 2:23 AM #

      コメントありがとうございます。iPod Touchは持っていないので確かなことはわかりませんが、アプリが動作すれば代用できると思います。
      また、よろしくお願いします!

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  1. スライド、ウェブ、グラフを駆使してiPadでプレゼンテーション 〜 2Screens - ZONOSTYLE - 2010年9月28日

    [...] バックナンバー『ウェブもPDFもOK! iPadを最強のプレゼンマシーンにする』や、拙著『iPhone×iPad クリエイティブ仕事術』でも解説したように、iPadをプレゼンに使うのはかなり気持ちがい [...]

  2. 匿名 - 2010年10月10日

    iPad/iPhone

  3. ウェブやビデオも映せる非線形プレゼンアプリ登場! 〜 nonelinear - ZONOSTYLE - 2010年12月7日

    [...] っこうあるんだけど、スライドと一緒にウェブを読み込めるアプリが意外と少ないんだよね。以前に紹介した2Screensも、できるといえばできるんだけど、使い勝手がちょっと複雑だった。 [...]

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