iPhoneとiPad間でさまざまなデータを直接受け渡し〜Clip&Photo編

 

前回に引き続き、今回のテーマも「Clip」。iPhoneとiPadの間でワイヤレスにデータをやりとりできるアプリをいくつか紹介したいと思います。先に取り上げた、ブラックホールが印象的なDropCopyはかなり頻繁に使ってますね。とくに、iPhoneやiPadでコピーした内容をそのまま送れるのが重宝しています。

今日紹介するのは、そのコピー&ペーストに特化したユニークなアプリと、iPhoneで撮影した写真を即座にiPadに転送できる便利アプリ。こうして、iPhoneとiPad間で自由自在にデータの受け渡しができるようになると、また新たな活用法が見えてきそうだね。

前回紹介したDropCopyは、どちらかというとオールマイティーなClipアプリ。ファイルからテキストメッセージ、クリップボードの中味までなんでもアリって感じだったよね。この中からクリップボード転送機能だけを抜き出して、さらに使い勝手をよくしたのがこれ!

コピーした要素をボードに貯めておける!
Ayrulo Corkboard (230円)

この手の転送アプリは、iPhoneとiPadの両方に入れる必要があるため、多くはユニバーサル対応になってる。どちらかを一度、購入すれば両方で使えるってわけだね。

では、さっそくアプリを起動してみましょうか。

最初にウェルカムメッセージとアプリ開発元のURLだけが登録されている。これがクリップボードの中味を貯めておく「ボード」だね。カメラロールの写真を読み込んだりするメニューは一切ない。とにかく、なんでもかんでもコピーしてからCorkboardを起動するってことだね。

最初はURLでもコピーしてみましょうか。Safariを立ち上げて適当なページを表示させます。

このブログの「http://zonostyle.com/」をコピーします。でもって、もう一度、Corkboardを起動!

下のツールバーにある「Paste」をタップすると、新たに銀の帯が追加されます。もちろん、中味は先にコピーした「http://zonostyle.com/」だね。右端の矢印をタップすると、Safariが起動してページが表示される。

銀の帯をタップすると……

上のように表示がブルーに変わり、下のツールバーでグレイアウトされていた全メニューがタップできるようになります。[Cut][Copy][Paste]は文字通り、カット、コピー、貼り付けだね。カットならボードから要素が消えて、コピーなら要素をボードに残したまま、再びクリップボードに内容が保存される。ペーストなら同じ内容がもう1つボードに置かれるってわけだね。

他のアプリからコピーした内容をCorkboardに保存、さらにそれをコピーして別のアプリに貼り付けってな感じで使うんだね。クリップボードには1つの要素しか保存できないけど、Corkboardならいくつでも置いておける。まさに、クリップボード拡張アプリって感じですね。

さらに、上の図のように[四角+矢印]アイコンをタップして[Share]を選びます。ここでiPhone側もCorkboardを起動しておきましょうか。でもって、Wi-Fiで接続するか、iPhoneとiPadのBluetoothをオンにします。

ポップアップメニューから[Share over Wi-Fi/Bluetooth]をタップします。

「Destination」ウィンドウに[kurazono の iPhone 4]が表示されているね。これをタップすると……

iPhone側に、「iPadからクリップボードの中味を送信しようとしているけど、許可していいかな?」という内容のメッセージが表示される。もちろん、[Accept]をタップだね。

はい、先にコピーした「http://zonostyle.com/」がiPhone側に送られました。うーん、なかなか楽しいね。

じゃ、今度はiPhoneからiPadに送信してみましょうか。とにかく最初はコピーから。カメラロールを開いて……

写真を長押しすれば[コピー]と出てきます。これをタップしてCorkboardに戻ります。

下のツールバーから[Paste]をタップすると、写真がCorkboardに貼り付けられますね。あとは、先のiPadから転送した手順とまったく同じ。[四角+矢印]アイコンをタップして[Share]を選び、[Share over Wi-Fi/Bluetooth]をタップだね。

はい、こんな風にiPadが表示されればOK。[kurazono の iPad]をタップすると……

iPad側にしっかり転送されますね。うん、これは便利。この写真をカメラロールに保存するには、転送の際と同様に[四角+矢印]アイコンをタップします。

ここで、上から2番目の[Save Image to Photo Library]をタップすればOKだね。ちなみに、[Social Network]からツイッターやFacebookにクリップボードの内容を投稿できるんだね。ただし、画像はNGみたい。これはあまり使わなそうなオマケ機能って感じですね。

機能も使い勝手もいたってシンプルだけど、iPhoneとiPadをつなぐアプリとして持っておいて損はないと思います。いざというときに活躍してくれるんじゃないかな。

次は、バックナンバーの『iPadで撮影、レタッチ、印刷までを全部やってしまう!』に登場した、Camera for iPadと同じ機能を持つ転送アプリを2つほど紹介します。iPhoneで撮影した写真を即座にワイヤレスでiPadに送るという便利なものだね。まずはこれ!

カメラロールからの転送にも対応!
Wireless Camera 2.0 (115円)

Camera for iPadと同様に、使い方はいたって簡単。iPadとiPhoneをWi-Fiで接続するか、双方のBluetoothをオンにしておきます。iPhoneから先に起動すると接続がうまくいくみたい。

インターフェイスはいたってシンプル。[Take Pictures]で撮影だね。次にiPad側でもWireless Camera 2.0を立ち上げると……

こんな風に、iPadのカメラで撮影中の画像がそのまま表示されます。このまま[Take Pictures]をタップすれば、リモート操作でiPhoneのシャッターを切れるんだね。

撮影後に下のツールバーからフロッピーディスクのような形のアイコンをタップすれば、カメラロールに写真を保存できます。

もう1つ、Wireless Camera 2.0ならではの便利な機能を見てみましょうか。小ウィンドウの左上[Hide]をタップしてiPhoneからの映像を消します。下のツールバー左から2番目、四角のアイコンをタップすると、iPhone側の表示がカメラロールの中味になります。

この中から写真を1枚選んでタップすると……

はい、iPadに転送されました! iPadのカメラロールに保存するにはフロッピーアイコンをタップだね。つまりこのアプリ、iPhoneで撮影した写真を即座に転送できるだけじゃなく、カメラロールに保存済みの写真も送れてしまうわけ。この用途だけに使っても重宝しそうですよね。これで115円なら買わない手はない! あ、これもユニバーサルなので一度の購入で大丈夫です。

はい、最後はオレにはよくわからなかったのだけど、もしかしたらすごいかもってやつ。

HDクオリティーの写真が撮影できる
HDCam for iPad (230円)

とにかく、このアプリの売りは「HD」(High Definition)、高解像度の写真が撮れるのだそうだ。ちなみに、iPhone版の名前も「HDCam for iPad」なのでご注意を。これもユニバーサルアプリってことだね。一度、購入すれば両方で使える。

ものは試しに、さっそく使ってみましょうか。こちらはBluetoothのみの対応。iPhone、iPadともにBluetoothをオンにしておきましょう。

まずは、iPad側から。

このアプリは縦置きのみでランドスケープにはならないね。画面いっぱいにiPhoneから送られた画像が表示されています。下のツールバーにあるのがシャッターボタン。左と右に2種類あるのが特徴だね。

次にiPhoneの画面はこんな感じ。

はい、こちらにも2つのシャッターがあります。iPhoneとiPadのどちらからでも撮影可能というわけだね。でもって、左が通常クオリティーの写真、右がHDクオリティーの写真をそれぞれ撮るためのシャッターになってる。撮影した写真は自動的にiPadのカメラロールに保存されます。オレは撮影したあと、ついついセーブをし忘れてしまうので、この自動保存がとても気に入ってます。

冒頭に「オレにはよくわからなかったのだけど」と書いたのは、この差のことなんです。見た目の区別がまったく付かない。写真に詳しい方ならわかるんでしょうか? 比べてみて、差がわかったらぜひ、教えてください!

まずは左のボタン、普通クオリティーで撮ったのがこちら。

次に右のボタン、HDクオリティーで撮ったのがこちら。

一応、ファイルサイズは普通が1.4Mバイトで、HDが1.5Mバイトと、HDのほうがやや大きくなっているから、データとしては違う内容になっているんだけどね。ダメです。オレの目ではさっぱりわかりません。まいっか。

それはさておき、このアプリの便利な点は、撮影した写真をアプリを終了させずに確認できるところだね。iPad版のツールバーから真ん中のアイコンをタップすると……

カメラロールのサムネイルが表示される。ここから撮影したものを選ぶと、画面に表示されるというわけだね。まるで、ライトボックスのような使い勝手じゃないかな。自動保存とこのライトボックス機能で、これまで紹介した3つのアプリのうち、このHDCam for iPadがオレのイチオシですね。

はい、2回に渡ってお送りした「iPhoneとiPad間でさまざまなデータを直接受け渡し」はこれにて終了。昨日あたりから書店に並び始めた拙著『iPhone×iPad クリエイティブ仕事術』でも、iPhone、iPad、パソコン、クラウド間で、自由自在にデータをやりとりしたり同期したりするってのがテーマになってる。ここがうまくいくとiPhoneやiPadが真価を発揮してくれるとオレは思います。

現在、ツイッターでは#iCreのハッシュタグでこの本に関する情報を交換しあっています。興味のある方はぜひ、のぞいてみてください。では、また!

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  1. 匿名 - 2010年8月30日

    [Book][Thing]iPhone x iPad

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