昨日発売されたばかりの拙著、『iPhone×iPad クリエイティブ仕事術』の第1章が、発行元であるインプレスジャパンのサイトで無償配布されている。ファイル形式は2種類あって、1つはおなじみのPDF、もう1つが電子書籍用のePubだね。おかげさまで、ダウンロード総数は約8000にものぼり、この無償配布を企画した藤井編集長も大喜びしています。
ところで、この件に関して「iPhoneやiPadで直接ファイルをダウンロードしてアプリで閲覧できないのか?」という質問を多くいただきました。うーん、こういう質問をいただくと燃えますね。いろいろ試してみた結果、もっとも簡単に、もっとも安価にできる方法を見つけました。いい機会なので、今日はリーダーアプリも比較しながら、iPhoneやiPadだけを使った文書のダウロード&閲覧について解説したいと思います。
おそらく、今後も書籍のお試し無償配布は増えていくでしょう。そんなとき、どんなファイル形式でも即座に対処できるようにしておくと便利だよね。たとえば、ツイッターやRSSリーダーである書籍の無償配布を知ったとします。でも、それが通勤途中の電車の中だったら……。
パソコンでダウンロードしてiTunesに転送というやり方は使えない。やっぱり、iPhoneやiPadだけで完結できたら最高だよね。というわけで、拙著のPDFとePubを例にしながら、実際にそいつをやってみましょう。
まずは、この無料アプリを用意します。あ、そうそう今回はiPadでやってみますが、基本的にはiPhoneでも同じアプリ、同じ方法でできますよ。
ダウンロードならこいつにお任せ!
Downloads HD Lite (無料)
このアプリは350円の有料版もある。機能的な違いはないのだけど、無料版はFile Managerに保存しておけるファイルの数が7つまでという制限があるんだね。でも、今回の用途に使うならまったく問題ないと思います。
じゃ、さっそくDownloadsを起動してみましょう。
はい、最初はGoogleの英語版が登場します。ここからダウンロードしたいファイルがあるサイトに行くわけだね。URLを手打ちするのは面倒なので、この画面で「クリエイティブ仕事術」と入れて検索します。
ちょっと見えにくいけど、一番上にあるのがインプレスジャパンの配布サイトだね。これを選んでページを表示させます。
ページ中ほどに電子書籍用の「ePub」と「PDF」というボタンがあります。これをそれぞれタップすると、右上の「箱+矢印」アイコンに赤い数字で「1」と表示されるね。つまり、リンクをタップすると、自動的にファイルのダウンロードが始まるってこと。
この面倒な操作は一切なしってのがDownloadsというアプリのすごいところ。ものすごくシンプルで簡単だよね。じゃあ、ゲットしたファイルがどこにあるか見てみましょうか。先に数字が表示された「箱+矢印」をタップ!
[Downloads]というウィンドウが開いて、この中にPDFとePubが見えてますね。まずはPDFのほうをタップして、下のメニューから[Open in File Manager]を選びます。
はい、Downloadsのアプリ内でもPDFはプレビューできるんだね。ただし、あくまでプレビューであって使い勝手は決してよくない。そこで、右上の[四角+矢印]アイコンをタップして[Open In…]をタップ!
PDFを閲覧できるアプリが出てきますね。上から2番目にiBooksがある。さらに下にスクロールすると……
Stanza、i文庫HD、GoodReaderが並んでるね。ちなみに、このリストの中味はiPadにインストールされてるアプリによって違ってくる。全部で9つしか出てこないので、PDF関連のアプリをたくさん入れていると、肝心のGoodReaderなんかが見えなかったりするんだね。
オレもいろいろ調べているんだけど、どんな順番でここに表示されるかはまったくの謎です。使いたいアプリが表示されない場合は他のものをいったん削除しています。これ、iPadの設定で指定できると便利なんだけどね。どなたか、このラインアップを自由自在にする方法をご存じでしたら、ぜひ、教えてください!
じゃあ、最初にiBooksでいってみましょうか。Downloadsの[Open In…]から[iBooks]をタップ!
こんな感じだね。iBooksでPDFを読むならやっぱり縦置きがおすすめ。横置きにしても見開きにならないからあまり意味がありせん。ページをめくると……
うん、見やすさは問題ないね。ただし、ページをめくる度に、ぼやけた感じから「じわっ」とピント合わせの間が空くのが気になる。なんかテンポが悪いというか、気持ちよくないんだよね。個人的には、iBooksはあまり優秀なPDFビューアーじゃないように思います。
というわけで、別のアプリにしてみましょう。Downloadsに戻って、今度は下のツールバーから[File Manager]を選び、左上の[My Files]をタップします。一度、ダウンロードしたファイルはこの[File Manager]に保存されるんだね。
あとは、先の手順とまったく同じ。2910_intro.PDFを選んで、右上の[四角+矢印]アイコンをタップ。[Open In…]から今度はStanzaを選びます。
無料なのに万能な電子書籍リーダー
Stanza (無料)
自動的にStanzaが起動して、Downloadsから送ったPDFが表示されているね。これをタップすると……
はい、こんな風に操作方法のガイドが出てきます。画面をタップするとガイドが消えて読書開始だね。このアプリも見開き表示にはならないから、縦置きで読むのがいいね。ページをめくる前に、1つおすすめの設定を。
下のツールバーにある[歯車]アイコンをタップして設定画面を出します。右側の[Cntrols]を選んで、[Page Turn Effect]を[回転]にしておきます。これで、いわゆるページめくりの雰囲気が出ますよ。ちょっとおおげさな動きだけどね。
中味はこんな感じ。
うん、とても見やすいですね。しかも、iBooksのあの「じわっ」という間もなく、さくさく表示してくれるから気持ちいい。無料だけどこのStanza、文書リーダーとしてはかなりよくできていると思います。
お次はこのアプリで見てみましょうか。
青空文庫だけじゃなくPDFもバッチリ!
i文庫HD (800円)
アプリに送る操作は先のStanzaとまったく同じです。[Open In…]から[iBunkoHD]を選択だね。
アプリが起動して、文書の情報画面が表示される。[読む]をタップすると読書開始だね。まずは横置きにしてみましょうか。
はい、このi文庫はPDFでもしっかり見開き表示に対応しています。しかも、ページをめくるとあの「ペラリ」というアクション付きなのがうれしいね。本当に紙を触っているような錯覚に陥るほど、よくできてると思うな。800円するだけありますね。
縦置きにするとこんな感じ。
縦にしてもページめくりのアニメーションは顕在です。読みやすさも抜群。個人的にはかなりポイント高いですね、i文庫は。最近ではDropboxからの読み込みにも対応したりと、かなり株を上げています。
はい、PDF編の最後はやっぱりこのアプリ!
PDFリーダーの大定番。機能も充実!
GoodReader (115円)
『iPhone×iPad クリエイティブ仕事術』の中でも大活躍するGoodReaderはオレの一番のお気に入りです。Downloadsからの転送は他の2つのアプリとまったく同じ。[Open In…]から[GoodReader]をタップだね。
自動的にGoodReaderにPDFが表示されます。中味はというと……
読みやすさは問題なし。「じわっ」もありません。なんといっても、GoodReaderはページめくりの早さが際立っているよね。本当に、サクッ、サクッと読める感じ。
横置きにして下のツールバー、左から5番目のアイコンをタップすると……
[Pages Layout]を選択するメニューが出てきます。ここで[Double Pages]を選ぶと見開きになるんだね。
こんな感じです。ただし、GoodReaderにはページめくりのアニメーションはありません。i文庫を見たあとだと、ちょっと物足りない感じがするねぇ。やっぱり電子書籍を読むんだったら、イチオシはi文庫かな? ちょっと高いですけどね。
はい、じゃあ次はePubを閲覧してみましょうか。もう一度、Downloadsに戻ります。
[File Manager]から右上の[My Files]をタップして、今度は「2910_intro.epub」をタップだね。
DownloadsはePubに対応していないので、「このファイルはサポート外です」というメッセージが出るけど、気にせずに右上の[四角+矢印]アイコンをタップ。一覧から、やっぱりiBooksで! といいたいところなんですが、本当に残念ながら、[Open In…]にはiBooksは表示されません。
いろんなアプリで試してみたのだけど、PDFなら必ずiBooksが出てくるのに、なぜかePubはダメなんですね。iBooksにePubファイルを転送するには、いまのところパソコンでiTunesを使って同期させるしかないようです。ほんと、悔しいね。
一応、i文庫やGoodReaderは一覧にあるのだけど、やはり残念なことにePubファイルは開けません。今回紹介した中で唯一、ePubに対応しているのは、無料のStanzaだけなんですね。結論としては、iPhoneやiPadだけでePubファイルのダウンロードから閲覧までを完結させるには、Stanzaがなくてはならないってことですね。
そういうわけで、[Open In…]から[Stanza]を選びます。
はい、まずは表紙。中味はというと……
うん、いい感じですね。これならiBooksじゃなくてもガマンできるかな。ちなみに、Stanzaにはページのデザインを変えられるテーマがいくつか用意されています。上は「Classic」というやつ。やや生成りの背景に文字色は茶系。わりと目にやさしいデザインですね。
下のツールバーから[歯車]アイコンをタップして、設定から[アピアランス]を選ぶとテーマの選択メニューが出てきます。さらに、[レイアウト]をタップすると……
余白部分の広さなど、レイアウトを細かくカスタマイズできるんだね。オレのおすすめは[線にスペースを与える]を広めにすることです。要は行間が空くってこと。これだけでずいぶんと読みやすくなりますよ。
はい、以上ですね。もっともお安くあげたければ、無料のDownloads HD Liteと同じく無料のStanzaがあればOKということ。これだけで、iPhoneやiPadでPDFもePubもダウンロードから閲覧までできてしまいます。アプリも無料、第1章も無料なので、時間があったらぜひ、お試しください。では、また!



























『できるポケット[公式ガイド]Nozbe クリエイティブ仕事術』
『iPhone×iPad クリエイティブ仕事術』 Twitterは #iCreで!

こんにちは。今回のエントリが大変役に立ちました。ありがとうございます。stanzaを初めて知りました。
幻灯機さん
コメントありがとうございます! Stanzaは無料ですが、なかなかいいアプリです。どうぞ、電子書籍をお楽しみください!
とても魅力的な記事でした。
また遊びにきます。
ありがとうございます。
こんにちは>zonoさん
昔の記事にコメントをつけて申し訳ない。
実は、GoodreaderからOpen inでiBunkoHDが開けるといろいろなところに記載されているのに、自分のiPadではiBunkoHDが表示されず悩んでいたのですが、ここの記事を読んで無事解決できました。Open inで表示されるアプリが9個に制限されているなんて。実験でPDF閲覧アプリをいくつもiPadに入れていたため、IBunkoHDが表示されていなかったようです。無事いくつかのアプリを削除したところ、iBunkoHDが表示されるようになりました。感謝多謝です。
mobilememoさん
コメントありがとうございます。そうなんですよ、この問題、ほんとうになんとかしてほしいんですよね。
とくに、PDFを開けるアプリは山ほどあるので、私もすぐに肝心のものが表示されなくなります。
設定でアプリを指定ってのが最低限、必要ですよね。改善に期待しましょう。
zonoさん、いつもためになる情報をありがとうございます。
(本当に)遅いコメントで申し訳ありません。
(今年に入ってから、zonoさんのブログを最初から読んでいるもので・・・)
今日(2011年4月10日)現在、ePubについて試したところ、『一覧から、やっぱりiBooksで! といいたいところなんですが、本当に残念ながら、[Open In…]にはiBooksは表示されません。』の部分について、iBooksは表示されて、iBooksで開けました。
情報まで・・・
kimiさん
私のブログを最初から読んでいただき、ありがとうございます!
そうですね。iBooksは数日前のアップデートで[Open In]に対応しました。これで、便利になりますね。
また、なにかありましたら、お送りください。よろしくお願いします!