iDiskじゃなくて無料のBox.netでiWorkをクラウド連携させる方法

 

Pages、Keynote、NumbersといったiWorkアプリは、iPadを活用するうえで持っておきたい定番だとオレは思う。ただ、拙著『iPhone×iPad クリエイティブ仕事術』にも書いたように、これまではiWorkアプリからクラウドサービスへの保存ができなかった。アップルのiDiskさえ対応していなかったからね。せっかく、iPadでiWorkのドキュメントを編集しても、他のメンバーと共有ができないんじゃあまり意味がない。

そんな中、昨日のアップデートの内容を見て、オレは小躍りしましたよ。「MobileMe iDiskとWebDAVサービスとの間で文書をコピーできます」と書かれていた。これで、ようやくiWorkをクリエイティブ仕事術の重要なラインアップとして加えることができるね。今日は、有料のiDisk以外のサービスを使う方法も含めて、新しいiWorkアプリのクラウド連携機能を紹介したいと思います!

iPhoneやiPadでオフィス文書やiWorkドキュメントを扱うなら、「クラウドコラボレーション」ができなきゃつまらない。最初の文書はパソコンで作成するとして、保存先はもちろん、DropboxやBox.net、あるいはMobileMeのiDiskといったクラウドサービスが理想的だよね。

そうしておけば、iPhoneやiPadにいつでもどこからでもダウンロードできて、編集できるアプリがあれば手を入れ、再びクラウドサービスに戻すことができる。複数のメンバーでこれをやれば、まさに無敵の環境。見たい、あるいは編集したいと思ったメンバーは、iPhoneやiPadから共有フォルダーにアクセスすればいいわけだからね。

その意味で、iWorkの3アプリにはぜひとも、クラウドサービスとの連携に対応していほしいと思っていたわけです。iTunes転送だけじゃ話にならないからね。苦肉の策として、メールでアップロードできる「GoAruna」なんてサービスの記事も書いたりした。

今回のアップデートはオレにとって、本当にうれしいというか、「待ってました!」って感じですね。クラウド連携に加えてオフィス形式での書き出しにも対応してくれてます。

iDiskやWebDAVサービスとの連携を強化!
Keynote (1.200円:iPad版) Keynote
Pages (1,200円:iPad版) Pages
Numbers (1.200円:iPad版)
Numbers

まずは、今回のアップデートでなにが変わるか見てみましょうか。アプリごとの細かな機能はApp Storeの解説に任せるとして、クラウド連携の部分をクローズアップしてみます。注目はホームメニューだね。旧バージョンはこんな感じ。

下部のアイコンは3つだけ。でもって一番左の「四角+矢印」アイコンをタップすると「メールで送信」「iWork.comで共有」「書き出し」の3つが選べた。このメール送信機能を使って「GoAruna」というクラウドサービスに保存しましょうってのが、これまでのオレの提案だったわけです。

じゃあ、ニューバージョンを見てみましょうか。わかる人なら、これだけで充分なはずですよ。

まず、アイコンが4つに増えてますね。[受け皿+矢印]が新たに加えられてる。でもって、[四角+矢印]をタップすると、[iDiskにコピー]と[WebDAVにコピー]が増えましたね。これは、iDiskやWebDAV対応のクラウドサービスにファイルを保存できるという意味。やったね!

ということは、[受け皿+矢印]はこの逆かな?

うん、こちらはクラウドからの読み込みですね。一番上の[iTunesからコピー]はいわゆるiTunes転送のこと。

じゃあ、さっそくMobileMeのiDiskにファイルを保存してみましょうか。一番左の[四角+矢印]アイコンから「iDiskにコピー]をタップだね。

サインインの画面で[メンバー名]と[パスワード]を入れて右上の[サインイン]をタップ!

ここで保存形式を選びます。一番右のアイコンに注目。これまでのPDFに加えて、「PowerPoint」形式で書き出せるということ。Keynoteだけじゃなく、Pagesならワード形式に、Numbersはエクセル形式の書き出しに対応しました。こちらも、今回のアップデートの目玉だね。

3つの形式のどれかをタップすると……

こんな風にiDiskの中味が表示されます。保存したいフォルダーを選んで、右上の[コピー]をタップすれば、ファイルのアップロードが始まります。

iDiskからのファイルの読み込みも、この手順とほとんど同じ。左から2番目の[受け皿+矢印]アイコンをタップして[iDiskからコピー]を選びます。一度、サインインしておけば、次からは直接iDiskの中味が表示されますよ。

フォルダーの中にあるファイルから、Keynoteで読み込めるものだけがハイライトされています。Keynote形式とパワーポイント形式だね。読み込みたいファイルをタップすれば、ダウンロードが始まります。

オレはMobileMeの有料サービスを使っているから、これだけでハッピーなのだけど、「年額9,800円はちょっと」という人も少なくないと思います。せっかくクラウドサービスに対応したのに、アプリ代1.200円に加えてMobileMeの9,800円が必要だとすると、ちょっとハードル高いですよね。

そこで、もう1つの「WebDAVサービス」を使っちゃいましょう。これなら無料でOKですよ。

WebDAVの意味を解説すると長くなるので、ここでは「クラウドサービスの中にはWebDAVに対応しているものがある」とだけ覚えておけば大丈夫です。でもって、WebDAVに対応していれば、決められたURLでサービスにアクセスできるわけです。

ここで使えるサービスにはいろいろな候補がありますが、拙著『iPhone×iPad クリエイティブ仕事術』にも登場した「Box.net」を使うのがオレのおすすめです。

まだBox.netのアカウントを取得していない場合は、下記のURLにアクセスしてアカウントを作成します。登録する項目も少なく、1、2分もあれば終わってしまいます。

Box.net http://www.box.net/

もちろん、申し込むのは無料の「Lite版」。総容量1GB、一度のファイル転送25MBまで。プレゼンテーションファイルだと、25MBの転送制限にひっかかりそうですが、無料サービスとしては充分でしょう。

アカウントを作成したら、iWorkアプリに戻って[四角+矢印]アイコンか[受け皿+矢印]アイコンをタップします。ポップアップから[WebDAVにコピー]または[WebDAVからコピー]を選びます。

[WebDAVにサインイン]の画面が出たら、下記のように必要事項を入力します。

  • サーバアドレス:http://box.net/dav
  • ユーザー名:Box.netに登録したメールアドレス
  • パスワード:Box.netに登録したパスワード

サーバアドレスを注意深く入力してください。「/dav」がポイントです。1文字でも間違えると、エラーになってしまいますからね。

入力が終わったら、右上の[サインイン]をタップ! これで、以降はサインインなしにBox.netを使えるようになります。

はい、ポップアップのステータスバーに「box.net」と表示されて、フォルダーが見えています。あとはiDiskのときの手順とまったく同じ。フォルダーを選んでダウンロードか、保存したいフォルダーを選んで[コピー]だね。

ついでに、クラウドコラボレーションをする際におすすめの設定を紹介しておきますね。

まず、代表者がBox.netから共有の招待を各メンバーに送ります。やり方はいたって簡単。Box.netのウェブ版にアクセスして、共有したいフォルダーの右側にある[下向き矢印]をクリックします。

上から3番目の[Share]から[Invite Collaborators]をクリックします。

[Invite Collaborators]の画面が出たら、[Who can access this folder?]の欄にメンバーのメールアドレスを入れます。複数ある場合は、コンマで区切って並べればOK。[Include a message for the recipient]の欄には「新しいプレゼンファイルの共有フォルダーです」のようにわかりやすいメッセージを入れます。下の[Invite]ボタンをクリックすれば完了!

共有したフォルダーには「人型」のマークがつきます。

招待を受けたメンバーには、「○○ has invited you to collaborate in their ‘iWorks’ folder on Box.net. 」というメッセージの入ったメールが届きます。「iWorks」というのが今回、共有したフォルダーだね。

先のWebDAVの設定を済ませて、iWorkアプリからBox.netにアクセスすると……

[iWorks]フォルダーが見えていますね。このフォルダーを保存先にして、iWorkドキュメントを編集すればメンバー間のクラウドコラボレーションができてしまいます。

ちなみに、Box.netには無料のアプリもあります。こちらを使えばファイルにコメントを入れられるので、共同作業はさらに進めやすくなるはずです。

編集後にコメントを残せるクラウドアプリ
Box.net (無料:ユニバーサル版)
Box.net

Box.netアプリから共有フォルダーにアクセスして、ファイルを表示させ、右上の[吹き出し]アイコンをタップします。

内容に対してのコメントを書いて、キーボードを非表示にします。

右下の[Post]をタップすると、ファイルにコメントが付けられます。

コメントがあるファイルには、上図のように「1 Comment」という吹き出しが付きます。これをタップすればコメントの中味が確認できるというわけ。もちろん、コメントはクラウド上に保存されるので、メンバー全員がこれを閲覧できますよ。

ちょっと見にくいですが、他のメンバーがウェブ版のBox.netから先のコメントを確認するとこんな風になります。「タイトルがイマイチかな?」が見えてますね。

このBox.netのコメント機能とiWorkのクラウド連携を組み合わせれば、かなり強力なコラボレーション環境ができるんじゃないかな。

また、以前からあった機能だけど、iWorkアプリから「iWork.com」にファイルを送ることで、他のメンバーがウェブブラウザーでファイルを閲覧ができるようになる。こちらも、今回のアップデートで若干使い勝手がよくなったね。

iWorkアプリから、左下の[四角+矢印]アイコンをタップして[iWork.comで共有]を選びます。

メール送信画面が出たら、ファイルを共有したいメンバーのアドレスを入れて、右上の[共有]ボタンをタップ!

メンバーにはこのファイルを閲覧するためのリンク入りメールが届きます。リンクをクリックすると……

こんな風に、iWorkから送ったドキュメントを閲覧できます。さすがに、編集には対応していませんが、上図の黄色いポストイットのように註釈を付けたり、同じサイトにアクセスしている同士でチャットのようにコメントを交わせたりします。文書の最後の仕上げなんかにはちょうどいいツールかもしれないね。

以上が、今回、とくにオレが注目したiWorkアプリの新機能です。さすがに、アップルの公式アプリとあって、安易に他のサービス名をメニューに入れられないんだろうね。今回はWebDAVということで公平感を持たせているという感じ。本当はDropboxやEvernoteなんてメニューがあるとさらにうれしいんだけどね。

まぁ、これでiWorkアプリが立派にクラウドコラボレーションの仲間入りを果たしたってこと。オレ的にはめちゃくちゃめでたいアップデートでした。実は、あまり使う機会がなかったiWorkアプリだけど、これからはバンバン使おうと思っています。今日はこんな感じで。では、また!

関連記事:

Trackbacks/Pingbacks

  1. クラウド連携の手書きアプリUnderscre Notifyがさらに強力に! - ZONOSTYLE - 2010年9月24日

    [...] Older [...]

  2. Tweets that mention iDiskじゃなくて無料のBox.netでiWorkをクラウド連携させる方法 - ZONOSTYLE -- Topsy.com - 2010年9月25日

    [...] This post was mentioned on Twitter by Kumi Ebina /海老名久美, Takuhito – 拓人, ひとぅ, keysfeed, クラウド ニュース and others. クラウド ニュース said: iDiskじゃなくて無料のBox.netでiWorkをクラウド連携させ [...]

  3. » iPhone/iPad用のインタラクティブプロトタイプが作れるKeynote用テ..ほかニュース31件(09月26日) | iPhone-Dev.jp - 2010年9月26日

    [...] Pad用)をリリースした。iTunes StoreのApp Storeから無料で入手できる。このアプリを利用することにより、リン… iDiskじゃなくて無料のBox.netでiWorkをクラウド連携させる方法 – ZONOSTYLE [...]

  4. スライド、ウェブ、グラフを駆使してiPadでプレゼンテーション 〜 2Screens - ZONOSTYLE - 2010年9月28日

    [...] でスライドを作成し、クラウドサービスのBox.netに保存します。こちらの詳しいやり方は、バックナンバー『iDiskじゃなくて無料のBox.netでiWorkをクラウド連携させる方法』をご覧ください。 [...]

Leave a Reply