最高クラスの書き味&リフィルがうれしい超美的手書きアプリ〜Noteshelf

 

つい先日、「究極の手書きメモアプリ」と称してUnderscore Notifyを紹介した。あれから2週間も経たないうちに、またすごいヤツを見つけてしまいました。とほほ……。ただラッキーなことに、同じ手書き系でも、今日紹介するのはUnderscore Notifyとはまったくタイプが異なる。Evernoteと同期もしないし、機能もそれほど多くはない。

じゃあ、なにがすごいかって? 詳しくは後述するけど、ポイントは3点。美しさ、書き味、リフィルだね。あれほどクラウドサービスとの連携がなきゃダメだと宣っていたオレが、もう、機能なんかどうでもいいからこれを使いたいと思うほど、理屈を超えた気持ちよさがあるんです。じゃ、浮気心とはこういうことなんだと思い知らされる逸品を紹介します!

先日のEvernoteのイベントで「デジタル化とは、デジタル化できないものを探す旅」という話をした。一般的にはデジタル化が進むと、人は無味乾燥になるなんていわれるけど、オレはまったく逆だと思っている。

あらゆるものをデジタル化していくと、どうしてもデジタル化できないものがくっきりと浮かび上がる。それこそが、我々が大切にしなくちゃならないものだと思うんだね。さて、じゃあいったいなにがデジタル化できないのか。

たとえば、触感や空気感や、匂いなんかもそうじゃないかな。あとは、ちょっとクサイけど「愛」なんてのもある。オレとしては、最後のさいごに残るのは「創造」じゃないかと思うわけです。ものすごく研ぎ澄まされたセンスだけはデジタルにはできないはず。

そんなデジタルと、非デジタルの両方をわかってる人がアプリを創るとこういうのができちゃう。

書き味抜群! 美意識溢れる12色のカバー
Noteshelf (600円:iPad版)
Noteshelf

もう一度、冒頭に挙げたこ3つの「すごい!」を書いておきます。「書き味」「美しさ」「リフィル」だね。実はこれ全部、体に訴えかけてくる要素だと思う。そのあたりをイメージしながら、Noteshelfを見ていきましょうか。

アプリを起動して最初にやるのはノートブックの作成だね。

いきなり本棚ってのがカッコイイ。右上の[+]アイコンをタップして[General][Business][Home / Personal]の3ジャンルから選びます。上のポップアップは[General]で、白紙や罫線、方眼といった、いわゆる一般的なノートのデザインだね。

[Business]はというと……

うーん、これが3つのすごいに挙げた「リフィル」なんだけどね、スケジュール帳、タスクリスト、会議録の3つがある。詳しくはあとでやりますね。

でもって[Home / Personal]は……

日記帳にスクラップブック、買い物リストなんてのが入ってる。これもリフィル的だね。

選べるノートは全部で12種類。ノートのレイアウトによって表紙も全部、違うデザインになっているのがすごい。本当に美しいアプリだと思いますね。これだけで、オレはもうだいぶやられています。

じゃ、オーソドックスに白紙の[Plain Paper]を選んで、なにか書いてみましょうか。

まずは、ノートの右上に見えている「小さな赤い三角」に注目。なんとこれ、リストガードなんですね。Underscore NotifyPenultimateにも付いている「画面に手のひらを着けても文字と認識されない」機能だね。

上部ツールバーの[手のひら]アイコンをタップすると[Wrist Protection]がオン・オフできる。オンにすると、この赤い三角が出てきます。ここから下に手を置いて書けるというわけ。

でもって、このリストガード、書き進むに従って自動的に移動してくれるという優れものなんだね。たとえば……

2行文字を書くと、最初の位置よりも三角が下に来てますよね。さらにもう1行書くと……

はい、書いた分だけ下にさがりました。うん、たしかに便利。ただオレ的には、メモって必ずしも上下の一方向に採るわけじゃないから、Underscore Notifyのように手動のほうが使いやすいかなとも思います。

上部ツールバーから[ペン]アイコンをタップすると……

おお、17色入りのペンケースが飛び出てきましたね。また、このペンのデザインがオシャレなこと。本当にキレイだよね。うれしいことに、ペンの太さは自由自在に変えられます。上図の一番上の線がもっとも細い線。一番下が最太の線だね。

うん、これだけ選択の幅があれば、なんの不満もありませんね。17色の色合いもセンスいいですよ。

微妙な中間色なのがにくいね。でもって、最大のポイントは「書き味」だね。それこそ、ありとあらゆるアプリを使ってみたけど、このNoteshelfの書き味は間違いなく最高クラス。

これまで、書き味でいえばオレのイチオシはPenultimateSpeedTextだったけど、これらとほぼ同等、もしくはやや上回るかもしれないレベルだと思います。反応はいうまでもなく、なんというか紙に書くのと同じように再現してくれる感じだね。心なしかオレの字も、いつもよりはマシに見えると思うのだけど……。

手書きのほかにも2つの要素がノートに挿入できます。1つはこれ!

アイコンだね。また、この種類の多さに驚きます。ほとんどが[Home / Personal]のノートで使う感じだけど、なかにはあとで紹介するビジネスリフィルに貼れそうなものもある。ノートに入れるとこんな感じ。

なるほど、これはシールなんだね。だんだん、Noteshelfのコンテキストがわかってきた。これはiPadをいかにアナログチックに使うかの挑戦状みたいなアプリなんじゃないか? そう思うと、ますますおもしろくなってきたねぇ。

もう1つの要素は写真ですね。上部ツールバーの[ピクチャー]アイコンをタップして、iPadのフォトアルバムから読み込みます。

ノートに挿入する前に、プレ編集モードがあるのがおもしろい。ここでサイズや傾きなんかを調整して右下の[Done]をタップすると……

こんな風にノートに埋め込まれる。いったん挿入すると編集は一切できない。消しゴムで消すしかありません。このあたりの抜け感も悪くないでしょ? 普通は再調整できるようにするよね。まるで、糊で写真を紙に貼っちゃったみたいな、アナログ的一発勝負ってのがこのアプリなら許せます。

ページが増えてきたら、上部ツールバーの[双眼鏡]アイコンをタップすると……

こんな風にプレビューが表示され、行きたいページにワンタップでジャンプできます。これも、ほかにはない機能かな。いいナビゲーションだと思います。

さて、「書き味」「美しさ」ときて、次はオレのイチオシ「リフィル」だね。これ、本当に気に入ってますよ。まずは、スケジュール帳から。

こんな感じです。最初に断っておきますが、GoogleカレンダーやNozbeを愛用しているオレとしては、間違ってもNoteshelfでスケジュールやタスク管理をやろうとは思ってません。機能じゃなくて、雰囲気ね。それと、手書きメモの新しい可能性。これをお伝えしたいんです。

一見、テキストで入力したくなりそうなこのスケジュール帳に手書きで文字を入れるとこうなります。

今回使ったスタイラスは、プリンストンテクノロジーのTouch Penバックナンバのレビューはこちら。最近のお気に入りです。こんな細かい罫線の中にもちゃんと書き込めますよ。

やってみるとわかりますが、これ、めちゃくちゃ楽しいね。これまで、手書きメモってフリーフォーマットの書き殴りだったんだけど、こうやって決められた枠に書くのがこれほど快感とは思わなかった。

オレの頭の中に「カレンダーやToDoはさておき、これっていろいろ使えるフォーマットがあるんじゃないか」と、インスピレーションの欠片がグルグル回ってます。

そうそう、ちなみに、Noteshelfでリフィル系のノートに文字を書くにはちょっとしたコツがあります。というのも……

よーく見ると、リストガードが10時の線の上にいますよね。ということは、この状態で12時に文字を入れようとしても受け付けてくれないんですね。手動で赤い三角を動かせればいいのだけど、Noteshelfはそれができない。

といことで、まず、[Wrist Protection]をオフにしておき、手を浮かせて時間の幅を表す矢印なんかを書きます。で、再度[Wrist Protection]をオン。

これで、書きたい部分より下に赤い矢印が降りてくれるってわけだね。これも微妙だけど、許しちゃいます。

それから、ちょうどこのスケジュール帳に試し書きしているときに、偶然、こんなものも見つけました。

ははは、消しゴムね。消す範囲というかサイズを選ぶ画面なんだけど、小が鉛筆の上に付いてる消しゴムで、中が砂消し、大がプラスチックってのが笑えるよね。こだわってますなぁ、この作者。

はい、続いてはToDoリスト。

やっぱ、楽しいです。懐かしい感じがしますね。実用的かどうかは置いておいても、とにかくコンテキストが素晴らしい。

会議録もあります。かなりの部分、ToDoリストとかぶってますが……

ね、まさに紙のノートの雰囲気そのまま。

ただ、最後のこれは使ってもいいなと思いますね。[Home / Personal]にあるヤツだけど……

買い物リストですね。奥さんや恋人などから買い物を頼まれるときに、「あ、ちょっと待って!」と言ってiPadを取り出し、このメモにスタイラスですらすら書いてたりすると、「なになに?」なんて興味津々になってもらえるんじゃないか、なんてスケベ心なんですが。

これは悪くない。ただ、買い物にiPadを持参するかってのがあるけどね。iPhone版があったら絶対に使うだろうな。ね、まだぼんやりしてるんですが、手書きメモにおける定型リフィルって、なんかキラーがありそうな感じがしませんか?

じゃ、できあがったノートをEvernoteに入れてみましょうか。もちろん、このアプリにはクラウドサービスとの連携機能なんて一切ありません。例のメール送信を使います。

上部ツールバーの[四角+矢印]アイコンをタップすると……

3つの書き出し方式が出てきます。一番上が、[このページを画像としてメール送信]、次が[このページをPDFでメール送信]、最後が[すべてのページをiTunesに送る]ですね。そうか、メールだと1ページずつしか送れないのか。うーん、これはかなり残念だねぇ。

まぁ、仕方ない。PDFを選んでEvernoteに保存用のアドレスに送ってみましょう。

Evernoteに保存用のアドレスはiPhoneかiPadアプリの[パラボラアンテナ]アイコンをタップ。[Evrenoteのメールアドレス]にあります。連絡先に登録しておくと、「ev」あたりを入れるだけで上のように候補として出てきます。

EvernoteでNoteshelfから送られたノートを見てみると……

いや、本当に紙をスキャンしたかのような味わいがあるよね。しかも、万年筆で書いたような筆跡に見えませんか? いやー、やっぱりこのNoteshelfはあなどれない。

先の[四角+矢印]アイコンをタップすると、[Include Page Layout]のオン・オフが選べるようになっています。上図はページのレイアウトを残して送信しました。これをオフにすると……

リフィル部分のデザインがすべて削除され、手書き部分だけが保存されます。ホワイトボードに書いた風だね。ちょっと派手なノートを選んだ場合は、このオプションが役立つかもしれません。

それにしても、やっぱりノートブックをまとめてEvernoteに保存できないのは不便ですよね。たぶん、実践的には書いたはじからガンガンEvernoteに送って、オレだったらInboxノートブックに全部入れておいて、あとで整理するときに[ノートをマージ]かな。

まとめたいノートを全部選んで、右クリックで出てくる上のメニューですね。これでひとまとめにしておけばOK。ちょっと面倒ですが、このくらいの労苦を惜しんでたらNoteshelfは使えません。

以上ですね。Noteshelfはいたってシンプル。そのくせ、にくらしいほどに美しくて、書き味がピカイチ。でもって、リフィルでしょ。なんか、Underscore Notifyとはまったく違う性格と顔を持ったコイツに、オレは持ってかれ放しです。デジタルなのに暖かいというか柔らかいというか、アナログチックなんだよねぇ。

たぶん、バリバリ仕事で使うのはUnderscore Notify、買い物リストとか、遊びの要素があるときはNoteshelfでやるかな? ああ、歌詞の言葉がひらめいたときなんかは、こいつのほうが合っているかもしれないね。アプリ選びも、ものすごく深いところに突入していくような気がします。

というところで、今日はおしまい。29日のイベントに足を運んでくださった皆さん、本当にありがとうございます! USTを見ていただいた方にもお礼申し上げます。皆さんのおかげで、充実した楽しい1日を過ごせました。感謝です! では、また!

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6 Responses to “最高クラスの書き味&リフィルがうれしい超美的手書きアプリ〜Noteshelf”

  1. inami 2010年12月21日 at 11:19 AM #

    むっちゃ参考にさせて頂きました!
    アプリ、即効でダウンロードしました。
    手書きの反応の良さは非常に良いです。
    万年筆の様な線が引けて、とっても気持ち良いですね。

    一つ、引っかかるのは、新規作成時に、最初にファイル名を入力しなければならない(正直これは最悪だと思っています)事と、UI の色使いが全体的にドギツい事。他に、書き出した画像にフッターが入ってしまう事などなど。

    手書きメモ系のアプリは色々と試していますが、この『Noteshelf』は、残念ながら「ベスト!」ではなかったものの、かなり上位に喰い込みました。良いアプリを紹介して下さって、ありがとうございます!

    個人的には『Touchwriter』が現時点でのベストですが、
    100%満足ではなかったりして、より良いアプリを探しています。いっそ、自分でリリースしたい位です。

    ちなみに、スタイラスはプリンストンのPIP-TP2B(ホワイト)を愛用しています。

    • zonostyle 2010年12月31日 at 4:39 PM #

      inamiさん
      ご丁寧なコメントをいただいたにも関わらず、返信がすごく遅くなってしまってすみません。
      たしかに、ご指摘の点は私も改善してほしいと思います。デザインについてはあまり期待は持てませんがw
      また、来年もいいアプリを見つけてブログに掲載したいと思います。どうぞ、よろしくお願いします。
      よいお年を!

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