ScanSnap + N-TRANSFERでパソコン不要のEvernote転送

 

iPhoneやiPadは我々の生活にさまざまな変化をもたらした。なかでも、オレがもっともうれしく思っているのは、「パソコンを使わずにできることが増えた」って部分だね。たしかにパソコンは便利だし、なくてはならない重要な道具になっている。でも、なにをやるにも「パソコンにつないで」ってのは、なんか野暮ったいと前から思っていたわけです。

その意味で、「ネット家電」と呼ばれるような機器は本当に大好き。テレビやオーディオ機器がパソコンなしでネットワークに直接つながるってのがオレの理想なんですね。でもって、今回、スキャンした画像を、パソコンを経由せずに、直接Evernoteにアップロードしてくれる夢のようなデバイスが登場した。昨日、届いたばかりの逸品の実力をぜひ、チェックしてみてください。

拙著『iPhone×iPad クリエイティブ仕事術』では、Evernoteやクラウドサービスで情報を管理できるように、さまざまなアナログデータのデジタル化に挑戦してみた。

かといって、どれだけテクノロジーが進歩しても「紙のよさ」が忘れられることはないとも思うんだね。やっぱり、我々は心の奥底で紙を愛しているんじゃないかな。だから、この世から紙媒体やメモ帳がなくなればいいなんてオレは絶対に思わない。

でも、たとえば、プレゼン資料のプリントアウトやエクセルで作成した紙の資料なんかは、できるかぎりデジタルのままにしておくべきだと思うし、ソフトウェアやハードウェアのマニュアルなんかも、紙で持っている意味はあまりない気がする。

その意味で、iPadの登場は大きかったと思うな。以前なら、デジタルデータを閲覧する環境がパソコンしかなかったからね。いつでもどこでもほしい情報にアクセスできる素晴らしいデジタル情報ビューアーを、我々はようやく手に入れたわけです。

そうなると次は、紙に印刷されたものをデジタル化してくれる機器がほしくなる。デジタルにしてしまえば、iPadに入れて持ち歩けるからね。そこで登場したのが、この名器ですね。

ScanSnap S1500(41,000円:FUJITSU)
ScanSnap S1500M Macモデル(41,900円:FUJITSU)
ScanSnap S1300(23,000円:FUJITSU)

いわずと知れた富士通のScanSnap。これについてはあまり多くを語る必要はないよね。Googleで検索すれば、動画から一歩進んだ活用法まで、ありとあらゆる情報が見つかる。

とくに有名なのは、プラス 断裁機で書籍をバラバラにして、ScanSnapで読み込む「電子書籍の自炊」ですね。なんといっても、ScanSnapは驚くほどの速さでスキャンしてくれる。A4サイズのモノクロ書類なら1、2秒だものね。これなら何百ページにも及ぶ書籍のスキャンもストレスなしにやれる。

でもって忘れてはならないのが、Evernoteへの保存機能だよね。

設定画面の[アプリケーションの選択]でEvernoteを登録して……

こんな風にスキャンの送り先もEvernoteにしておくと、ScanSnapで読み込んだ瞬間にノートブックに保存してくれるんだね。

名刺のデジタル化にもかなり重宝しますよ。OCR機能付きだから、スキャンしたデータからテキストを抽出して、アドレス帳形式に変換してくれる。識字率もなかなかのものです。

Macのアドレスブックとも同期できるから、iPhoneやiPadの連絡先に反映させるのも楽勝です。ただ、オレは拙著にも書いたのだけど、名刺はあえて管理しないのがモットーだから、これはあまり使う機会はないかな。もちろん、日々、大量の名刺をやりとりするような職業の方々にとっては、本当にうれしい機能だと思います。

あとは、A3サイズの大きなパンフレットなんかを半分に折って両面スキャンし、A4見開きのPDFにしてくれる機能なんかもある。

まぁ、とにかく、ありとあらゆる紙データを読み込んで見やすく整形してくれる、まさにデジタル化のための神器って感じだね。

でもって、これまではScanSnapの接続先はパソコンだったよね。上の画面ショットもすべてMac上のもの。そこに、こんな魔法の小箱が登場しちゃったんだね。

N-TRANSFER(7,350円:NTT西日本)

まったく同じ製品のNTT東日本製のN-TRANSFERは、なぜか6,808円と西日本製よりも安い。でも、現在は品切れ中ですね。オレも西日本のを買いました。

まずは、パッケージから見てみようか。

箱の右上に注目だね。なんと、Evernoteのロゴが入ってるじゃないですか。もう、オレはこういうハードウェアにクラウドサービスのロゴが付いてた日にはワクワクしちゃってどうしようもないね。

中味はというとこんな感じ。

これだと実際のサイズがわかりませんね。iPhone 3GSと並べて撮ってみると……

こんな感じ。まさに小箱だよね。ほんとに小さい。

接続口は全部で3つ。前面にはUSBポートが2つ付いてます。

左がUSBメモリー用で、右がスキャナーなどの機器を接続するポート。

背面には……

電源コネクターとイーサケーブルをつなぐネットワークポートがあります。

このN-TRANSFERを使ってできることはおもに次の3つだね。

  1. 複数のパソコンでUSB機器を共有。
  2. N-TRANSFERを持っている同士が、インターネット経由でUSBメモリーのデータを送受信。
  3. Evernoteなどのクラウドサービスに直接、データをアップロード。

1は、いわゆるプリンターサーバーのような感じだね。プリンターはもちろん、外付けUSBドライブなんかも共有できます。

「データ・トランスファー」と呼ばれる2の機能は、下の図を見るとイメージしやすいかな。

たとえば、デジカメで撮った写真をUSBメモリーに入れて、N-TRANSFERに挿す。送り先を指定すると、相手に「データが届いている」という旨のメールが届く。受け取る側は自分のN-TRANSFERにUSBメモリーを挿すと、送られた写真がそこに保存されるというわけ。インターネット経由ってのが便利だよね。

でもって、大注目の機能が3番目のヤツだね。N-TRANSFERからクラウドサービスに直接、データをアップロードできるという素晴らしいもの。現在はEvernoteだけだけど、今後、どんどん対応サービスが追加されるそうだ。Dropboxとか、Box.netとか、iDiskなんかもあるのかな?

いやー、すごいし楽しみだし、ほんとヤバイ。

設定もめちゃくちゃ楽ですよ。面倒なネットワーク系のものは一切なし。まず、携帯電話用のQRコードか、パソコン用のURLでマイページというウェブサイトにアクセスします。

メールアドレスとパスワードを入れてアカウントを作成。認証のメールが届いたらリンクをクリックして、本体に付いてるシリアルナンバーを入れると設定完了なんだね。ほんとに簡単すぎるくらいかんたんです。

ちなみに、このシリアルナンバー、めちゃくちゃ文字が小さい上に、大文字と小文字と数字が入り混じっていて、アラフィフのオレの目にはちょっとキツかったですね。

目視で5回トライしてすべて失敗。仕方がないから、iPhoneでナンバーを撮影したものをズームして見たら、ようやく成功しました。これはぜひ、もっと大きな文字にしてほしいですね。

あとは、Evernoteのアカウントと保存形式なんかを設定すれば準備完了だね。

「アップロードが完了したらメールで通知」なんてオプションもある。保存形式はJPEG、PNG、GIFに対応してる。そうか、PDFじゃないのか……。うーん、この小箱の中にPDFのエンコーダーを入れるというのはやっぱりキツイのかな。まぁ、こんな機器はほかにないから、あまり贅沢は言わないでおきましょうかね。

[USB機器の追加]というメニューもあるけど、ScanSnapはつないだだけで自動的に認識してくれました。こちらも設定いらず。

このマイぺージってローカル接続じゃなくてインターネット上のサイトだからね。オレの自宅にあるN-TRANSFERにScanSnapがつながってることをちゃんと認識してくれるなんて、けっこう感動ものでした。

さて、準備はここまで。そうね、説明書を読みながらやって15分程度ってところかな。ほんと、あっという間に設定できてしまいます。

じゃあ、本当に、ScanSnapでスキャンした文書を、パソコンを介さずにN-TRANSFERでEvernoteに送れるのかどうか、さっそく試してみましょう。

以前からぜひ、デジタル化したいと思っていた楽譜でトライしてみた。結果はこのビデオでどうぞ!

今回はあえて、iPadのEvernoteで確認してみました。けっこう素早く送られて来たよね。ちょっと楽しいかも!

そもそも、ScanSnapには、そこら中の紙を片っ端からスキャンしたくなる不思議な魅了があるよね。これまでの平面スキャナーだと、もう面倒でめんどうでたまらなかったんだけど、ScanSnapはまったく逆。「ほかにないの?」って感じになっちゃう。

そこにきて、このN-TRANSFERでしょ。価格もこれだけの機能が詰まって7,000円程度だからね。こんなものを入手した日には、もう、やたらめったらEvernoteに入れまくるんじゃないかと、自分が心配になりますね。

まだ、入手したばかりで実践で活用していないから、リアルな仕事術は提案できないのだけどね。たとえば、朝、シャワーを浴びている間に、会議用に手渡された書類なんかをザッとScanSnapにかける。もちろん、パソコンは起動しなくてOK。電車に乗ったら、iPhoneのEvernoteを立ち上げてザッと目をとおす、なんてのも悪くない。

もちろん、書類のままでも電車の中で読めちゃうけどね。すでにデジタル化されてるってのが大きい気がするな。とにかく、気軽に、素早くできるってのが重要だよね。人間なんて根っこが怠け者だから、ちょっとでも面倒なことがあると、ついついやらなくなってしまうじゃないですか。

まぁ、しばらくは新しい玩具を手に入れた子供のように、ひたすらデジタル化する毎日が続くと思うと、ちょっとうれしいオレでした。こういうデバイスから直でクラウドサービスって流れは大歓迎ですね。もっといろんな機器がEvernoteやDropboxにつながってほしい。そうすれば、iPhoneやiPadはさらに便利に使えるようになるよね。

というところで、今日はおしまい。毎日、新しいものにめぐり逢えて本当にワクワクします。では、また!

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2 Responses to “ScanSnap + N-TRANSFERでパソコン不要のEvernote転送”

  1. mmizuoch 2010年10月9日 at 8:33 PM #

    ScanSnapはいいですね!先日のEvernoteのセミナーでスポンサーブースで実演を見ました。我が家の大蔵大臣をいかに説得するかが問題です!

    • zonostyle 2010年10月18日 at 6:58 AM #

      奥様のちょっと古めの書籍なんかを自炊してあげたら、喜ばれるんじゃないでしょうかw その程度じゃダメかな……。

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