さりげなくPRを組み込んだオシャレなカレンダー 〜 MUJI CALENDAR

 

先に投稿した記事に書いたように、無印良品の良品計画がリリースしたMUJI NOTEBOOKはなかなかのできだった。知り合いに「これ、どう思う?」と聞かれたら、オレは「うん、いいアプリだよ」と答えると思うな。でもって、同時にリリースされたもう1つのアプリがカレンダーだね。

しかも、こちらは無料ときたもんだ。そもそも、カレンダーアプリってのは高いのがあたりまえ。だいたい1,200円くらいが相場になってるよね。毎日使うかなり重要なツールだから、そのくらいは覚悟するってのがこれまでの常識だった。はたして、MUJI第2のアプリの実力やいかに?

そもそも、iPhoneに比べると、iPad版のカレンダーアプリってそれほど多くリリースされてない。もっとも有名なところだとSaiSuke for iPad(さいすけ)Pocket Informant HD、ちょっとマニアックだけどめちゃくちゃ多機能なSmart Padあたりが候補になるのかな。

どれも1,000円超えの、アプリとしては高級品ばかり。これはオレの勝手な予想なんだけど、iPhone版のカレンダーに比べて、iPad版にはより高いデザイン性が要求されるように思う。そもそも、標準アプリのカレンダーがよくできているからね。あれを超えなくちゃならないってのが1つのハードルになってるんじゃないかと。

そんな中、大胆にも無料でリリースされたMUJIのカレンダーがこれ!

広告機能をうまく組み込んだオシャレなカレンダー
MUJI CALENDAR (無料:iPad版
) MUJI CALENDAR - Ryohin Keikaku Co.,Ltd.

うん、となると、とりあえずは見た目の勝負だよね。なんとなく、MUJIはそのあたり強そうな気もしますが。さっそく起動してみましょう。

はい、まずは2010年のカレンダーが表示されます。でもって、最初にやることはただ1つ。Googleカレンダーとの同期です。ちょっとドキドキしながら右上の[歯車]アイコンをタップしてみました。万が一、対応してないなんてことになったら、レビューどころじゃなくなっちゃうからね。

おお、大丈夫だったね。設定画面の一番上に[Googleアカウント]の表示がありました。[アカウント設定]をタップして、Googleアカウントを入れればOK。ただ、個人的にはもう1つだけ心配なことがある。

この手のアプリで、独自ドメインで運用するGoogle Appsに対応してないものがたまにあるんだよね。だとしたら、オレは使えない……。同期が終わるまで待つこと数十秒。はたしてその結果は?

おお、来たね! しっかり対応してます。登録してある6つのカレンダーすべてが表示されてる。

と、よく見ると、色が変じゃないかな。本来だったら6つのカレンダーが6色の色違いで表示されなきゃならない。ぱっと見たところ、赤と黒の2色だよね。

そこで、[歯車]アイコンをタップして設定を見てみると……

[無印良品カラーを使用]という項目がある。なるほど、だから赤と黒だけだったのか。そこで、これを[オフ]にしてみたところ、上図のようにピンクやオレンジの色が付いた。月ビューでは他の4色が見えないようなので、週ビューにしてみます。

すっごく微妙な色合いだから区別つきにくいものもあるけど、しっかり6色分が表示されてます。

じゃあ、次は日ビューにいきます。年、月、週、日のビューを切り替える方法は3つあります。1つは、上部の「DWMY」ボタンをタップ。もう1つは、それぞれのビューで月、週、日をダブルタップする方法。これで「Y→M→W→D」とビューを変えられる。

でもって、3番目がピンチイン&ピンチアウト。月からピンチアウトで週、逆に、日からピンチインで週といった感じで、自在にDWMYを移動できる。うーん、インターフェイスとしてはかなりよくできてると思うな。

というわけで、[D]ボタンをタップすると……

はい、こんな感じ。この日ビューはとても見やすいね。とくに、右欄にある[RECENT]が便利。表示している日付から2日先までの予定がリストになっています。

新しい予定を作成するには……、とその前に、1つ大切な設定をしておきましょうか。右上の[歯車]アイコンをタップして[デフォルトのカレンダー]を選びます。

初期設定では、一番上の[Muji Diary]にチェックが付いている。これはMUJI CALENDARをインストールすると作成されるこのアプリ専用のものだね。最初の同期でGoogleカレンダーにも[Muji Diary]が登録されてます。そこで、新規の予定を作る際に使いたいカレンダーにチェックを付けておきます。

新規に予定を作る方法は2つ。右下の[+]アイコンをタップするか、日ビューで任意の時間帯をダブルタップするかだね。

こんな感じのポップアップが出てきます。上から2番目の欄にアイコンが並んでますね。フラッグ、チーム、交通機関や食事マークなんかがある。GTDでいうところのコンテキストにも似てるね。アイコンはこのアプリ上だけのもので、Googleカレンダーには反映されません。

[カレンダー]には先の[デフォルトのカレンダー]でチェックを付けたものが表示されてますね。

ところで、時間帯をダブルタップした際に、狙いが定まらないのはオレだけですかね? たとえば、13時を狙っても、なぜか13時30分になっちゃうんだよね。もうちょっとコツをつかまなきゃダメかな。

最上部には[Event]と[Todo]の切り替えボタンがあります。[ToDo]ボタンをタップすると……

こんな感じでToDoを作成できます。ただし、これもGoogleカレンダーとは同期されないみたいだね。

予定の作成に関して1つだけほしいのは、[Location]つまり、場所の履歴を残してくれる機能かな。多くの予定は同じ場所で行うことになるからね。[第1会議室]なんかを毎回、手入力するのは面倒くさい。一度、登録したものがリストになってて、あとは選ぶだけってのが一番だよね。

一度、作成した予定をタップすると、[編集]ボタンが付いたポップアップが表示されます。この[編集]をタップすると……

イベントの編集や削除ができますね。予定の作成、編集ともにメインの画面から遷移しないでできるのがいいと思うな。なかなかのユーザービリティーです。

ちなみに、同期のタイミングを見てみたところ、MUJI CALENDARで予定を作成または編集した場合は、即材に通信が行われて、Googleカレンダーに反映されます。これは、この手のアプリには必須の機能だとオレは思いますね。

とくに、カレンダーを複数人で共有している場合にはとても重要。予定を入れたら即座に大元のGoogleカレンダーに登録できなくちゃいけない。この点では大合格ってことです。

ただし逆の場合、つまりGoogleカレンダー側から追加した予定が、いつMUJI CALENDARに反映されるかはちょっと謎なんだね。アプリを起動した際も同期をすることもあれば、しないこともある。手動で同期するボタンも付いていないからね。この点はぜひ、改善してほしいなぁ。

じゃ、実践で使う上でいろいろ役に立つ細かな設定をチェックしておきましょうか。[歯車]アイコンをタップして設定画面を出します。

まずは[同期の範囲]だね。「過去2週間、1か月、3か月、6か月、すべてのイベント」が選べます。MUJI CALENDARの同期速度はごくごく標準的な感じ。以前、紹介したSnapCalのように、驚異的に速いわけじゃない。そこで、初期設定の[過去1ヶ月まで]より長くしないのがおすすめですね。

[表示する時間の範囲]では日ビューの時間帯を[24時間]か[12時間]にするか、[先頭にくる曜日]では週ビューの始まりを[月曜日]か[日曜日]にするかかをそれぞれ選べます。

[MUJI to GOを表示]は画面下のスーツケースのようなアイコンの表示、非表示だね。これについてはあとで解説します。

あとは、画面左上の[リスト]アイコンをタップすると……

Googleカレンダーに登録しているもののうち、どのカレンダーを表示するかを選べちゃいます。うん、総合的にはよくできてますよ、このアプリ。とても無料とは思えないできだよね。なんて思いながら、上図の[カレンダーを表示]をよく見てみると、一番下に[無印良品セール情報]ってのがあるね。

なるほど、そういうことか。このカレンダーって、いい意味で無印の広告的な役割も果たしてるんだね。たぶん、オレはこの[無印良品セール情報]のチェックをはずさないと思うな。まずは、興味としていつ、どんな情報が自分のカレンダーに入ってくるのか見てみたいしね。

しかも、その情報が無印良品のものってのがいいよね。そんなに悪いイメージがしない。しかも、無料でこのアプリを提供してくれるんだと思えば、「どうぞ、どうぞ」って感じになっちゃう。というわけで、オレがもっとも感動したのは、生活に深く関わるアプリに、さりげなくこういうPRを組み込んじゃう良品計画のセンスですね。

でもって、仕掛けはこれだけじゃない。先にちょっとだけ触れた[MUJI to GO]と書かれた赤いスーツケースね。これ、ときどき、画面上を左右に動いたりする。あと、iPadを傾けると、動きに合わせて下に滑っていく。なんとも可愛いアイキャッチなんだよね。で、こいつをタップすると……

3番目のMUJIアプリ、MUJI to GOが起動するんですね。こちらは、カレンダーよりもさらに広告色が強いアプリ。上図のように、アイマスクや時計など、無印商品がランダムに表示される。商品の写真をタップすると、Safariが起動して「無印良品ネットストア」にジャンプするというわけ。

ただ、ここにも良品計画の上品なポリシーはしっかり反映されてて、右の[四角+上向き矢印]ボタンをタップすると、広告表示をオフにできるんだね。

はい、こんな感じ。でもって、下部の小さなアイコンをタップすると6種類の便利なツールを呼び出せます。上図は世界時計。[i]アイコンをタップすることで、地域や国を選べます。

こちらは世界の天気。都市単位で摂氏、華氏まで細かく指定できるのがすごいね。

でもって、個人的にオレが最高に気に入ったのはこれだね。

なんと、世界のコンセントですよ! これ、初めての国に行くときに調べるのが大変なんだよね。先日も、ブラジルに行く機会があったんだけど、Googleで検索したりしてかなり時間をとられた。しかも、写真入りでしょ。これだけで、このアプリはずっと消さずにとっておくと思います。

あとは、Google検索もあれば、

世界の為替レートもわかるし、

履歴を残せる電卓も付いてたりする。

うーん、なにげに、すでにノートやカレンダーアプリを持っているって人には、MUJI NOTEBOOKやMUJI CALENDARよりも、このMUJI to GOが一番のお役立ちアプリだったりしてね。とってもいいと思います。

さて、2日にわたってお届けしてきたMUJIアプリシリーズ。オレの結論としては、「ブラボー!」ですね。無印良品という自社ブランドのよさを充分に引き出しているし、「なにがしたいか」がとても明確な感じがする。

そのうえ、iPadというプラットフォームをほんとうによく理解しているよね。実は、ここでは機能はもちろんなんだけど、コンテキストが最重要なんだよね。アプリの醸し出す雰囲気というか、世界観ね。もちろん、好みは分かれるだろうけど、ある種の趣味趣向を持った層には確実に支持されるコンテキストを提案してきている。

でもって、かなり厳しめに見ても、いわゆるノートやカレンダーアプリとしての機能もしっかり充実させてきているしね。もちろん、いくつか改善してほしい点はあったけど、そんなのはどのアプリでも必ずあるものです。これまで100点満点だと思ったものなんて皆無だからね。

ぜひ、MUJIアプリにはこれからもこの路線でどんどん進化を続けてもらって、iPhoneやiPadの世界でも定番国産アプリの座をしっかりと築いていってほしいと思います。1ユーザーとして、こういうブランドが登場することは大歓迎。もっともっと、エッジの効いたいいプロダクトを出してほしいと思います。

というところで、今日はおしまい。MUJIのおかげで楽しい2日間を過ごせました。ありがとう! では、また!

関連記事:

Trackbacks/Pingbacks

  1. » 携帯インターフェースにiPhone、Androidアプリ検索機能が追加されました..ほかニュース21件(11月05日) | iPhone-Dev.jp - 2010年11月5日

    [...] 表になぜiPadアプリが含まれていないのかという質問に対してZuckerbergは無遠慮にも「iPadはモバイルではな… さりげなくPRを組み込んだオシャレなカレンダー 〜 MUJI CALENDAR – ZONOSTYLE [...]

Leave a Reply