ノマドなスキャンでデジタル化が進む! 〜 ScanSnap S1100

 

電子書籍の自炊からさまざまな書類や名刺のスキャンまで、紙をデジタルに変えてくれる名器として有名なScanSnap。オレにとってもすでに、なくてはならない重要なマシンとなっているんだけど、実は、使うたびに「こいつを持ち歩けないものか」と考えていたんだね。

そんなところに一昨日、シリーズ最新の「S1100」というモデルが登場した。なんとこの製品、大きさも重さもS1300の4分の1というじゃないの。もしかしたら、これでオレの夢が実現するかも! なんて思っていた矢先に、発売元のPFUさんが実機をモニター提供してくださった。人生、こんなラッキーなこともあるんだね。これはもう使い倒してみるしかない。というわけで、今日はこいつがどれだけ「ノマド」かをじっくり見てみたいと思います。

まずは、なんでまたScanSnapを持ち歩きたいと思ったかを書いておこうかな。オレが想定していたのはおもに2つのシチュエーションだね。

1つは長期の出張に出かける際。とくに、海外に行くようなことがあったら必須かなと思っていた。そうね、編集者時代によく通ったITイベントなんかを思い浮かべていたのかな。あの手の展示会を1日かけて回っていると、大きめのカバンがパンフレットでびっしりになってしまう。

それが2日、3日続いた日にはとても自力では運べなくて、会場から数箱の段ボールをFedexで送っていたものです。あのとき、もし携帯できるScanSnapがあったらどんなに便利だったろう。そんなイメージがあったわけです。ホテルに帰ったら、必要なものとそうでないものとをより分けながら、ガンガンスキャンしていく。

ホテルにはMac Book Airと携帯用のScanSnapを置いて、会場にはiPadを持参。気になったことは手書きメモに書き込む。集めてきたパンフレットはスキャンしてEvernoteに保存してあるから、いつでもiPadでチェックできる。うーん、想像しただけで楽しくなるね。

2つ目は「オフィスで自分の机に置く」だね。オレはフリーだから、自宅以外に決まったオフィスもなければ机もない。でも、顧問をやらせていただいている会社や、コンサルでお邪魔するオフィスを拝見していると、「もし自分がここで働いているとしたら、マイScanSnapを1台、机の上に置いておきたいな」といつも思うんだね。

会議で配られる書類のたば、回覧で回ってくるプリント、領収書にさまざまな伝票。「もし、いま自分がオフィスワークをやるとしたら、全部スキャンしてPDF化するだろうなぁ」なんて想像をしてしまう。

かといって、オフィスの机がそれほど広いわけじゃないからね。従来のScanSnapよりもコンパクトなものじゃないと置けやしない。しかも、自宅に1台、オフィスに1台なんて贅沢もしてられないから、週末は自宅で行う書籍の自炊のために、楽々と持ち帰れるってのが理想だよね。

なんてことを夢見ていたところに、ScanSnap S1100というオレの理想にぴったりの製品が登場してしまったわけです。はたして、想定していた2つの用途に使えるかどうか、さっそくその実力を見てみましょうか。

持ち運べる「ノマドスキャナー」
ScanSnap S1100
(17,441円:アマゾン価格)

うん、価格的にも従来の製品に比べてお安くなっています。じゃ、まずは、本体の写真から。

これがScanSnap S1100。上の写真は、ボタンのライトを点けるために全面のふたを開けているけど、閉じれば細長い長方形になる。

これだけでは大きさがわからないよね。おそらく、一緒に使うことになるMac Book Airと並べてみましょうか。

はい、これでなんとなく大きさのイメージはつかめるかな。上のMac Book Airは11インチモデル。横幅はほぼこれと同じだね。厚みはMac Book Airの4分の1程度。でもって重さはというと、持った感じでは「軽い!」としかいいようがない。

正確には、横幅が273mm、奥行き47.5mm、高さ34mmで、重さは350グラム。まぁ、よくもこれだけ小型軽量化したものだよね。でもって、このS1100はUSBで電源供給できてしまうから、電源アダプターは不要。モバイルで使うことを考えたらこれはうれしい進化だよね。

おなじみのScanSnap Managerをインストールすれば、あとは本体とパソコンをUSBでつなぐだけ。設定もいたって簡単です。

じゃ、実際に白黒の書類をスキャンしてEvernoteに送るまでをビデオで見てみましょうか。

うーん、シンプルというかスムーズというか、なかなかの流れだね。従来のS1300やS1500と比べると、スキャンの速度は遅い。体感的には約3倍から4倍の時間がかかるってところかな。でも、このビデオくらいの速度なら問題なしだと思います。これまでの速さが驚異的だったからね。

もう1つ従来品と異なるのは、一度の読み込みでは両面スキャンができない点。両面をスキャンする場合は、手動で裏返して再度、差し込みます。うーん、だとすると、数百ページの書籍を自炊する際にはちょっと面倒かな。

両面スキャンも、複数ページのスキャンも、1つのファイルにしてくれる機能があるから、書籍の自炊もできなくはないけどね。購入の際には、このあたりを考慮して従来のものかS1100かを決めるのがいいかもね。やっぱり、これまでのScanSnapとは用途が違うと思ったほうがよさそうです。

ちなみに、上のビデオでは本体の真後ろに紙が排出されたけど、背面のふたを開けることで、上部に送ることもできる。こちらがその様子を映したビデオ。

オフィスの机など、狭い場所でも使えるような配慮もしっかりなされてますよ。

でもって、このS1100では、ScanSnap Managerもバージョンアップしてかなり便利になってるんだね。

まずは、書類をスキャンします。ビデオにあるように、紙を少しだけ差し込んでブルーのスキャンボタンを押すと読み込みスタート。続けて裏面や別の書類をスキャンする場合は、紙を差し込むだけで吸い込まれていきます。

その間、読み込みの経過も見えるようになりました。

すべてのスキャンが終わったら再びブルーのボタンを押します。読み込みが止まって、パソコンの画面には……

こんなメニューが出てきます。これも新しいメニューだね。以前は手動で設定していたEvernoteは最初から登録されています。しかも、PDFかJPEGかもここで選べるようになってるね。

じゃ、まずは、「EvernoteにPDFで保存」を選んでみましょうか。

すぐにパソコンのEvernoteが起動して、PDFでの保存が完了します。もちろん、テキスト認識OKの状態になってるから、検索もできますよ。

いつかやろうと思っていながら、ずっと放置していたSoftBank Wi-FiスポットのIDとパスワードが書かれた紙をようやくスキャンしちゃいました。

最初のメニューに戻って……

今度は右から2番目のアイコンをクリックしてみます。

おお、これはGoogleドキュメントに保存だね。こちらも新機能。さすがに携帯性を売りにするだけあって、クラウド連携をさらに強化してきてるわけだね。いいんじゃないですか、この流れ。

アカウントを入れて[OK]を押すと……

こんな風にGoogleドキュメントに保存されます。中身を見てみると……

今回は2枚の書類をスキャンしたんだけど、しっかり1つのファイルに結合されてるね。これで、Googleドキュメント使いの人もScanSnapの恩恵にあずかれるわけだね。

さらに、あらかじめDropboxやiDiskなどのクラウドストレージに[ScanSnap]などのフォルダーを作成しておいて……

先のメニューの一番左にあるフォルダーアイコンをクリックすると、読み込んだデータの保存先を聞かれます。

上図のように、Dropboxなどに作成したフォルダーを指定すれば、クラウドストレージにも一発で保存できるんだね。

一度、保存先を指定しておけば、[フォルダー]アイコンをクリックするだけで、こんな風にDropbox上のフォルダーが自動的に選ばれるようになります。Mac Book Airとのコンビで使うなら、このあたりも押さえておきたいところかな。

そうそう、この新しいScanSnap Manager、富士通のウェブサイトからアップデータをダウンロードすれば、S1300やS1500でも同様の機能が使えるようになりますよ。オレは使ったことがないのだけど、クラウドCRMのSalesforce.comとの連携にも対応しているとのこと。すでにScanSnapを持っている人はいますぐアップデートだね。

でもって、従来から定評のあった名刺スキャンも、S1100だとさらに手軽に差し込める感じがする。

さくっとそのまま差し込むだけ。

テキストを認識してMacのアドレスブックと連携する「CardMinder」(ウィンドウズ版は名刺ファイリング OCR)も健在ですよ。

これ、冒頭に挙げた出張の例なんかでも活躍してくれそうだね。訪問先でもらった名刺をホテルに帰ったら即、スキャン。やっぱり、モバイル性が加わるだけで、デバイスの役割って変わるというか、進化するというか、便利さや楽しさが増えていく感じがする。

さらに、S1100はプラスチックカードのスキャンにも対応してますよ。

分厚いカードも、名刺と同様に差し込むだけでOK。このスキャンデータをEvernoteに読み込むと、こんな感じになる。

うーん、モバイルやノマドとはあまり関係ないけど、この機能だけ見るとまた別の用途が想像できるね。財布に入ってるカード類を全部、スキャンしておいて紛失や盗難に備えるとかね。

あるいは、展示会なんかで配られる入場バッジを記念にスキャンしておくのもわるくない。いまはこのくらいしか思いつかないけど、紙だけじゃなくてプラスチックのカードもいけるってのは、また活用の場面が広がりそうだね。

そうそう、このScanSnap S1100がモバイルグッズだとしたら、やっぱりキャリングケースがほしくなるでしょ。もちろん、用意されてますよ。

本体と付属のUSBケーブルがスッポリ収まる専用ケース。セミハードって感じの作りだね。ふたを閉めると……

こんな感じになります。これで長旅でも安心というわけ。もうちょっとオシャレだとさらにいいんだけどね……。

製品名はScanSnap S1100ソフトケース FI-S110SCSで、定価は2,980円。楽天などですでに発売中です。

ちなみに、本体の色は黒のほかに、Macユーザーを想定した白もある。こちらはアップルストアやPFUダイレクトで限定販売されるとのこと。

以上が新しいScanSnap S1100のおもな機能と特徴だね。冒頭に書いたオレの理想にはかなり近い感じがする。携帯性や性能は申し分ないしね。あとはやっぱり、「どう使うか」だろうね。

たとえば、切り取って使えるロディアなんかでメモを録って、片っ端からスキャンしまくるってのもありだと思う。社内デジタル化の象徴として、オフィスの机に置いてアピールなんてのもよさそう。

でも、なにはともあれ、これを持って出かけてみたいよね。オレなんてそもそも出不精だから、こういう機器でもないと家にばかりいてしまう。いまは、1日も早く新幹線で行くような出張とか、海外の取材とかに行きたい気持ちでいっぱいです。

で、実際にでかけた先でこのScanSnap S1100がどんな風に使えるかを実践してみたい。やっぱり、頭で考えただけの活用法なんて役に立たないからね。オレが想像もしていなかったような使い道をこのマシンが示してくれたら最高だと思います。そうやって発見したことをまたここで報告するのが楽しみかな。

てな感じで、今日はおしまい。本当にかわいいマシンをご提供いただいたPFUの松本さん、ありがとうございます! ほんと、大事に使い続けたいと思います。では、また!

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