関連アーティストをツリーで教えてくれるスゴ技音楽アプリ 〜 Discovr

 

今日はひさしぶりに、ぞっこん惚れ込んだアプリを紹介したいと思います。そう、あのAweditorium以来かな。音楽ファン必見、必携の優れものですよ! 見つけたというよりは、「こんなアプリ(サービス)が欲しい!」と待ち望んでいたという感じ。ついに実現しちゃいました。

今回は使い方うんぬんじゃなくて、思いっきり楽しみ方に迫ってみたいと思います。根っからの音楽好きでも、「なにを聴いていいかわからない」というビギナーの方も、あるジャンルを掘り下げたいと思っている人も、だれもが使える最高にクールな音楽アプリです!

昔から、音楽の最良の楽しみ方は「ルーツやフォロワーをたどる」だと思ってた。たとえば、縁あってローリング・ストーンズが好きになったとしたら、まず、彼らがカバーしているアーティストを聴いてみる。そうすると、これまで知らなかったチャック・ベリーやマディー・ウォーターズ、ボビー・ウーマックといった人たちに出会える。

これがルーツ、すなわち過去をたどる聴き方。

今度は反対にストーズを崇拝しているアーティストに行ってみる。音楽雑誌なんかのインタビューで「若いころはストーンズにはまってたぜ」なんて言ってる人を探すわけだね。そうすると、ガンズ・アンド・ローゼスみたいなバンドにたどり着けてしまう。

こちらはフォロワー、つまりは未来をたどる聴き方だね。

もちろん、よく一緒にレコーディングする仲間なんかもたどり先になる。こんな風に聴くアーティストを広げていくと、もうキリがないほどいろんないい音楽に出会えるわけです。

かつては、ミュージックマガジンやレコード・コレクターズなんてめちゃ濃い雑誌がそのナビゲーターをやってくれていたんだけど、いまならやっぱりテクノロジーで関連ツリーを出してほしいじゃないですか。これまでにも、その手のサービスはあったけど、ちょっと詳しい音楽ファンには物足りないものばかりだった。

そうそう、そんななかでもPandoraはかなり近いところまでいってる。あるアーティストを指定すると、関連する人たちの音楽をバンバン流してくれるすごいネットラジオだね。

たとえば、ポール・ウェラーと入れると……

ご本人の楽曲はもちろんのこと、かつて在籍していたThe Jamから、ヴァン・モリスン、ブラーやシャーラタンズなんかのスタイル・カウンシルフォロワーまで、「近い!」って感じのものが次々とオンエアされるんだね。

ただし、このアプリ、日本のApp Storeでは売っていないうえに、日本国内で聴くにはちょっとした裏技が必要になる。あと、次々に流れていくから、アーティスト名をチェックするのが大変かな。

そんななか、ビジュアルからコンセプトまで、オレのニーズにぴったりのサービス&アプリが登場したんですね。お待たせしました。それがコレです!

アーティストの関連ツリーでDig&発見ができる!
Discovr(350円:iPad版)
Discovr - Jammbox

これで350円なんてありえないくらい安い! いったい、これだけの情報を集めてコーディングするのにどれほどの手間がかかったことか。そのくらいすごいですよ。

開発したのはオーストラリアのスタートアップベンチャー「Jammbox」という会社。ほんと、感謝、感謝です。

もう理屈抜きでアプリを起動しちゃいます。

はい、これが最初の画面。あるのは検索窓だけ。ただ、ちょっと気になるのが左下にあるボブ・ディランの写真だね。たしかにオレはディランが好きだけど、なんで彼1人だけがここにいるんだろう?

と、考えること数秒。なんとなくその理由がわかりました。実は、この画面ショットを撮ったiPad、実験用だから音楽がほとんど入っていない。唯一、入れているのがボブ・ディラン。

なるほど、これ、iTunesから転送した音楽ファイルを見てるんだ。というわけで、マシンを4,000曲入りのいつも使っているiPadに変更します。

はい、来ましたねぇ。現在のライブラリーは9割強がブラジル音楽。といわけで、トニーニョ・オルタ、アストラッド・ジルベルト、カルロス・リラ、バーデン・パウエル、カエターノ・ヴェローゾ、ジョアン・ジルベルト、マルコス・バーリ、ジョイスなんかがずらりと並んでます。

おお、なんかこれだけでも十分に期待できる! さて、この検索窓になにを入れるか? めちゃくちゃ迷いますが、実力のほどを計るために、オレのもっとも得意なジャンルの1つである、60年代ブリティッシュビートで行ってみたいと思います。

最初に入れたのは「The Who」!

じゃーん! The Whoを真ん中に、さっそく関連するアーティストが出てきましたよ。そのラインアップは……

  • ローリング・ストーンズ
  • スモール・フェイセズ
  • The Kinks
  • レッド・ツェッペリン
  • グランド・ファンク・レイルロード

といった感じ。ギタリストのピート・タウンジェントもいますねぇ。うーん、期待度でいえば40点くらいかな。まぁ、でも楽しくなってきましたよ。次にタップするのは、この中ならやっぱりThe Kinksだろうね。

おお、今度はちょっとグッと来る感じのバンドがいるなぁ。ハーマンズ・ハミッツにプロコル・ハルムと来たもんだ。ちょっと新しいところでエルビス・コステロが顔を出してます。

先にThe Whoと直接つながっていたThe Kinksが、ストーンズをブリッジにした関係に変わっているのも興味深い。

じゃ、せっかくなんでハーマンズ・ハミッツを頼りに、一度「マージービート」の方に行ってみたいと思います。マージービートというのはすごく乱暴にいうと、ビートルズの登場以降、次々に出てきた亜流ビートルズだね。

そのB級加減がたまらない、オレが好きなジャンルの1つです。つーか、今回は思いっきりマニアックに攻めてます。ほんと、こういうの好きですきで……。このジャンルに興味のない人、ごめんなさい!

というわけで「ハーマンズ・ハミッツ」をタップ!

くくくくくっ。もう笑いが止まらない。またリストにしちゃおうかな。

  • スインギング・ブルージーンズ
  • デーヴ・クラーク5
  • ゲリー&ペースメーカーズ
  • ウェイン・フォンタナとマインド・ベンダーズ

いやー、ほんとよく聴いたなぁ。まぁ、このあたりで十分でしょう。本当はマージービートをもう少し掘り下げたいけど、ブリティッシュビートに戻りましょう。モッズ系に発展してくれるとうれしいんだけどね。

じゃ、1つ戻って「スモール・フェイセズ」をタップ!

なるほど、ジョージ・フェームにプリティー・シングスあたりは妥当な感じだね。あとは、ハンブルパイにエイメン・コナーときたか。

おっと、ここで「オーシャン・カラー・シーン」に目がいくなぁ。80年代に大ブームになった「マンチェスターサウンド」の立役者だね。当時オレは20代で、テレビの『Beat UK』という番組で毎週のようにニューカマーをチェックしていました。

というわけで、せっかくだからあえてこっちにそれてみましょう。この成り行きまかせな感じも、Discovrの1つの楽しみなんだろうな。

おお、すごい! シャーラタンズにスーパー・グラス、ちょっと時代が飛んでクーラ・シェーカーも出てきました。でもって、真下に現れたのがポール・ウェラー。

たしか、最初がThe Whoだったよね。もちろん、ポール・ウェラーは間違いなくThe Whoのフォロワー。The Jam時代はモッズ系バリバリだったものね。

どうですか、このたどり具合。マニアとしてみるとそれほど深いとは思わないんだけど、一般的な部分はキチンと押さえてある感じだね。

たとえば、The Whoだけしか知らない人でも、一瞬にしてこれだけのバンドやアーティストに出会えるというのはやっぱり素晴らしいと思います。

さて、これまではツリーをたどってきたのだけど、Discovrにはもう1つの楽しみ方があります。この丸いアイコンをダブルタップすると、アーティストごとにDigできちゃいます。

うーん、どれを選ぶかも迷うね。じゃ、The Kinksでいってみます。アイコンをダブルタップ!

はい、バイオグラフにThe Kinksを扱ったブログの一覧。左にフリックすると……

ファンによるレビューやマイスペース、YouTube、iTunes、米Amazonへのリンクもあります。

でもって上部にはYouTubeからピックアップしたビデオがずらり。こんなの観ずにいられるわけがない。オレのお気に入り中期の名作『The Dead End Street』をフルスクリーンでプレイ!

すげぇ。プロモーションビデオだ。楽しすぎます! ということは……

うん、AirPlayにもバッチリ対応してますねぇ。あ、でも音声のみのようです。動画はダメですね。

右上の[共有]ボタンからはツイッターとFacebookに投稿できますね。どんな文言がツイートされるか見てみましょうか。

「iPadでDiscovrを使っていたらThe Kinksを見つけたよ!」とありますね。うーん、これもおもしろいかも。

はい、もうこのあたりで十分にDiscovrの魅力は伝わったと思いますが、オレのライブラリーから引っ張り出してたあの写真から少したどってみたいと思います。

ロック系の実力はわかったから、今度はブラジル系に挑戦してもらいます。

アントニオ・カルロス・ジョビン→アストラッド・ジルベルト→スタン・ゲッツ&ジョビンとたどってみた結果がこれです。

まぁ、出るわでるわ。バーデン・パウエル、ジョアン・ジルベルト、ジョアンの娘のベベウ、ヴィニシウス・ジ・モライス、シコ・ブアルキと、アーティストをタップするたびに、どんどん増えていきます。

このジャンルを試してみて、新たな発見が1つありましたよ。なんとこのアプリ、「過去に一緒にアルバムを作成したことがある組み合わせ」も出してくれるんだね。

上図の複数人の人影になっているものがその類です。ジョビン&エリス・レジナやジョビン&シナトラ、カエターノ・ヴェローゾ&ジャヴァンなんて組み合わせがゴロゴロ出てきます。

ということは……。これ、ジャズで試したらすごいことになるでしょうね。最後に、その画面を見ていただいて終わりにしたいと思います。

やっぱり! 想像どおり、組み合わせの嵐になりました。ほんと、これはたまらんね。オールジャンル制覇してるし、ほんとよくできている。

アプリがけっこう頻繁に落ちるのと、Pandoraのように検索の補完機能がない点など、改良の余地はありますが、リリースされたばかりのアプリだし、熱いユーザーがどんどん要望を送りそうな感じだから、きっとよくなるでしょう。

というところで今日はおしまい。『クリエイティブ仕事術』の第2弾を執筆中の切羽詰まった身に、オアシスのような存在に思えた素敵なアプリでした。では、また!

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8 Responses to “関連アーティストをツリーで教えてくれるスゴ技音楽アプリ 〜 Discovr”

  1. ごっつ 2011年1月27日 at 8:31 PM #

    うわっ。楽しいかも。コアというより、暇つぶしに最高ですね。見てるだけでわくわくしてきちゃう。
    しかし、膨大な資料だったでしょうね・・・・。

    • zonostyle 2011年1月29日 at 1:17 AM #

      ごっつさん
      うん、これはたまりませんよ。触り出すと止まらない。

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