パソコンから送ったウェブの住所からマップを一発起動! 〜 Handoff

 

一昔前なら、出かける際には行き先の地図をプリントアウトしてカバンに入れておくのがあたりまえだった。でも、iPhoneやiPadを手にしてからは、さまざまなアプリを活用することで紙を持ち歩く機会はぐーんと減ってきている。

使うアプリによって、iPhoneやiPadは本当にいろいろな役割を果たしてくれるんだけど、この外出先の情報を持ち歩けるってのも、見逃せない機能だよね。今日は、この分野に登場したキラーアプリを紹介したいと思います。オレがこれまでやっていた活用法がすごく古くさく思えるほどの優れものですよ!

オレの場合、出かけるときの行き先情報はACTPrinter(230円:ユニバーサル)というアプリを使ってiPhoneに転送していた。おもに、地図や上演時間表なんかを持って行きたい場合だよね。

ACTPrinterは、バーチャルなPDFプリンターで、パソコンのソフトから[Print to iPhone]を選ぶと、iPhoneやiPadにPDFで文書やウェブサイトを保存してくれるという便利なアプリ。

ウェブページの場合はEvernoteにクリップでもいいのだけど、一度しか使わない地図なんかをEvernoteに入れてしまうと、それでなくても大量の情報が集まっているInboxの整理が面倒になる。そこで、出先情報はもっぱらこのACTPrinterで持ち歩いていたわけです。

ただ、ACTPrinterは専用のソフトをパソコンいインストールして、プリントのたびに起動しなくちゃならない。急いでいるときなんかは、ついつい手軽にクリップできるEvernoteに入れてしまうことも少なくなかった。

なんかもっといい解決策はないものかと探していたところ、ようやくこのアプリに出会えたんですね。

パソコンから送ったリンクを出先情報に変えてくれる!
Handoff(230円:ユニバーサル)
Handoff - IdeaSwarm

正直いって、最初にこのアプリを使ってみたときは「うーん、これってどんなときに使えるの?」という感じだった。おもしろいとは思ったのだけど、まったく活用の場面が思い浮かばなかったんだね。

ところが! なんか気になって使い込んでいるうちに、ようやく作者の意図が見えてきたんですよ。でもって真の実力がわかってくると、「もしかして、これは手放せなくなるかも?」なんて定番の予感もしてきたりして。

じゃあ、どのあたりがすごいのか、さっそく見てみましょうか。今回は、わかりやすいように基本編と活用編に分けてお届けします。まずは基本編から。

【基本編】

Handoffはクラウドサービスです。とくれば、アカウントの作成だよね。まずは、Handoffのウェブサイトにアクセスします。

メールアドレスとパスワードを入れるだけ。サインアップが終わると……

こんな感じのマイページが出てきます。上の表[Devices]には、これからアプリを使うiPhoneやiPadが登録されます。その下の[Your Pages]には、これ以降ブックマークレットを使ってクリップしたリンクが並んでいきます。

あらかじめ登録されている2つのリンクは、いま見ているマイページとチュートリアル用だね。必要なければ削除してもかまいません。

アカウントを作成したら、iPhoneとiPadにHandoffアプリをインストールして起動します。まずは、iPhoneから。

メールアドレスとパスワードを入れて[Sing In]をタップだね。iPadでも同様に……

最初の画面からサインインすればOKです。どちらも、「通知をオンにするか」を聞かれたら、とりあえず「はい」にしておきましょうか。

サインインすると……

こんな画面が出てきます。まさにクラウド連携。Handoffのウェブサイトにあった2つのリンクが見えていますね。

iPhoneとiPadでログインしたあとに、ブラウザーの更新ボタンでウェブサイトをリフレッシュしてみると……

[Devices]の一覧に、iPhoneとiPadが登録されているのがわかります。それぞれの右側には[Handoff to iPad][Handoff to iPhone]という機器ごとのブックマークレットが見えています。

その上には[Handoff to All Devices]というすべての機器に対応するブックマークレットもありますね。今回はこちらを使ってみます。

[Handoff to All Devices]という文字をブラウザーのブックマークツールバーにドラッグすればOK。

こんな感じで登録されれば準備完了です。

じゃあ、適当なウェブページをパソコンのブラウザーに表示させて、このブックマークレットをクリックしてみます。まずはこのZONOSTYLEでやってみようかな。

数秒後に、iPhoneやiPadに上のようなバッジが現れます。ここで[表示]をタップすると……

はい、見事にパソコンで見ていたウェブページのリンクがiPhoneやiPadのアプリに送られました。2つしかなかったリストに「ZONOSTYLE」が登録されてますね。

基本的にHandoffというサービスを使ってできるのはこれだけ。パソコンでウェブページを見ている最中に、「あ、これiPhoneやiPadでも見たいな」と思ったら、ブックマークレットをクリック。この瞬間に、アプリにリンクが送られるというわけ。

たしかに、便利といえば便利なのだけど、ブックマークを同期させているうえに、InstapaperやPinboardなんかのサービスを使っている身としては、イマイチこいつのありがたみがわからない。ね、冒頭に書いたとおりだと思いませんか?

ところが! こいつにはもう1つすごい機能があったんですねぇ。というわけで、活用編にいきますよ。

【活用編】

じゃあ、今度は出かけるときに必要な地図が掲載されたウェブページをHandoffアプリに送ってみます。

地図といえば、Googleだよね。例の「プレイスページ」をブラウザーに表示させて……

Handoffブックマークレットをクリックします。

ここからはおもにiPhoneが活躍する場面。手順もiPhoneでいってみます。アプリを起動すると……

いま、送ったリンクが新たにリストに追加されています。これをタップしてみると……

あたりまえだけど、Googleプレイスのモバイル版が表示されますね。でも、よーく見るとなんかいつもと違うような気が……。試しにSafariで同じページを見てみましょうか。

間違い探しのように、この2つの画面ショットをよく見比べてみてくださいね。2か所違う部分がありますよ。

そう、住所のテキストと電話番号のボタンです。Handoffで表示させた方はどちらも「リンク」になってます。じゃあ、このリンクを長押ししてみましょうか。

「マップアプリで開く」「新しい連絡先を作成」「既存の連絡先に追加」などのメニューが出てきます。あたりまえだけど、Safariの場合はそもそもリンクになっていないから長押ししてもなにも起こらないよね。

じゃ、今度は電話番号のボタンの上に現れたリンクを長押ししてみましょうか。

はい、今度は「電話する」「SMS送信」「新しい連絡先を作成」「既存の連絡先に追加」の4メニューが現れました。Safariの場合はボタンを押した際に「発信」ポップアップが出るだけだよね。

まずはこれがHandoffのすごい機能その1。なんとこのサービス、

「ウェブページ内の住所と電話番号を自動的に判別して、マップ起動、電話発信、連絡先作成などのアクションを付加する」

という驚きの機能を持っているんです(ただし、iPad版はなぜかこれに対応していません)。

さらにさらに、HandoffでGoogleプレイスを表示させると、右下に[地図]アイコンが現れます。

これをタップすると……

いきなりマップアプリが起動して、行き先をポイントしてくれます。地味だけど、これも他のアプリにはないHandoffならではのすごい機能その2だね。

たとえば、SafariでGoogleプレイスを見ていて、マップアプリを起動するためには、[地図]→[Googleマップ]または[経路案内]の2ステップが必要になる。うん、約束の時間ギリギリなんてときには、やっぱりこの差はでかいと思うな。

Handoffのウェブサイトにあるアプリの解説を読んでみると、しっかりこのGoogleマップとの連携を売りにしてました。なるほど、パソコンからiPhoneやiPadにリンクを送る機能は、最初から出先情報の活用を想定していたわけだね。ほんと、おそれいりました。

と、ここでオレの頭に「Googleプレイス以外のページはどうなるんだ?」と1つの疑問が。すべての訪問先がGoogleプレイスに登録されているわけじゃないからね。

というわけで、やってみましたよ。住所と電話番号が書かれている普通のウェブページをHandoffに送ってみます。

おお、そうだ。Handoffで見る前にSafariで通常の表示を確認しておきましょうか。

なるほど。電話番号はリンクになるんだよね。これはiPhoneやiPadならではの機能だ。ただし、肝心の住所はテキストのまま。

はたして、Handoffだとどうなるか?

うーん、思わず顔がニヤけてしまうなぁ。電話番号はもちろん、住所もしっかりとリンクに変換されてますよ!

この際の課程をよーく見ていると、最初に普通のテキストで表示され、1、2秒の間があってからスッという感じでリンクに変わるね。まさに、「解析完了」という感じ。

でもって、リンクに変換された住所を長押しすると……

例の「マップで開く」ポップアップが出てきます。もちろん、コイツをタップすれば一発でマップアプリを起動できますよ。

素晴らしい! 「早く実践で使ってみたい」と思わせてくれるアプリだよね。

実は、Evernoteにも住所や電話番号をリンクに変換して同様のアクションを付加する機能がある。それが便利でEvernoteに出先情報を入れることもあるんだけど、これからはこのHandoffでいけそうだね。とにかく、Evernoteにはできる限りこの手の使い捨て情報は入れたくないからね。

さて、ここからは提案編。Handoffに備わっている3つ目のすごい機能を使うと、出先情報を入れるだけじゃなく、もう少しおもしろいことができるような気がする。最後にそんなオレの思いつきを書いておきます。

【提案編】

Handoffの3つ目のすごい機能というのは「クラウド&ソーシャル連携」のことだね。右下の[四角+矢印]アイコンをから[More…]をタップすると……

PinboardやInstapaper、Googleリーダーなどのクラウドサービスや、ツイッター、Facebookなんかのソーシャル連携のメニューが現れる。このラインアップ、「なぜ、このアプリが?」と思うほどの充実ぶりじゃないですか?

これを見てしまうと、単に出先情報を送るだけじゃもったいないような気がするんですね。そこで、考えました。たとえば、Handoffのアカウントを複数人でシェアして、気になったウェブをみんなで送り合うってのはどうでしょう。

あるプロジェクトで、「ソーシャルメディアについての情報を集めよう」なんてアクションが決まったとする。メンバー全員が1つのアカウントでHandoffにログインして、ソーシャルに関連するウェブサイトをブックマークレットで送りまくるわけですね。

Handoffアプリを立ち上げると、メンバーから送られたリンクが一覧できるし、「これは!」と思ったものは、上の連携機能を使って自分のInstapaperなんかに登録もできる。

実際にやってみないと使い勝手はわからないけど、うまくいけば、ちょっと斬新なコラボレーションができるかもしれない。

オレとしては、明日、さっそく地図が必要な場所に行く予定があるから、このHandoffに登録して出かけてみます。で、近々、なにかのチームでウェブの情報を集める機会があったら、メンバーにお願いして提案編の活用を実践してみようと思います。それにしても、斬新なアプリは尽きないなぁ。

というところで、今日はおしまい。では、また!

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3 Responses to “パソコンから送ったウェブの住所からマップを一発起動! 〜 Handoff”

  1. meritt 2011年1月17日 at 8:35 PM #

    はじめまして。いつ楽しく拝見させていただいています。

    自分でもいろいろ追試してみましたが、住所は郵便番号をヒントにして認識しているようです。

    • zonostyle 2011年1月19日 at 5:34 AM #

      mrittさん
      コメントありがとうございます! そうですか、郵便番号を見ているんですね。
      このアプリを紹介してから、自分でもかなり使ってみましたが、やはり出先情報を持ち歩くには最適ですね。
      また、遊びに来てください。よろしくお願いします!

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