情報発信のための情報収集 ② 〜 Read It Laterで見極め編

 

昨日に引き続き、『情報発信のための情報収集』をお届けします。前回はかなり長々と準備と収集について書きました。今回はその先、Read It Laterに送ったものを見極めます。

具体的には、アウトプットのイメージを思い出し、本当に必要な情報かどうかをチェックしたうえでEvernoteに送ります。この際のポイントは「タグ付け」ですね。では、さっそくいってみましょうか。

ril_1.jpg

【Step 6 Read It Laterで見極める】

かつて、オレは「あとで読む」のサービスにInstapaperを愛用していました。理由はなんといっても、フォルダーごとにRSSフィードが送れること。これをメール送信サービスに登録して、Evernoteに自動的に送るようにしていたわけです。

このやり方の最大のネックは、EvernoteのInboxに送られた記事クリップに対して、再度見極めと整理を行う必要があることでした。

そんなとき届いた「Read It LaterがEvernoteに対応!」のリリース。使ってみたら、想像以上にご機嫌でした。そこで、思い切ってInstapaperからRead It Laterに乗り換えることを決心し、それにともなって「1ツール、1プロセス」のやり方を試すことにしました。

具体的には、

  1. 収集:Reeder
  2. 見極め:Read It Later
  3. 整理:Evernote

という流れになります。

前回の収集では、底網をかけてざっくりと集めた記事の中から、アウトプットに必要と思われるものだけをRead It Laterに送りました。

つまりいま、Read It Laterにある記事は「イカかタコか」の選別を経たものということになります。多少の誤差はあるものの、イカらしきものだけが入っている状態が好ましいわけですね。

もう一度、オレの場合のアウトプットのイメージを思い出してみます。

  • Apps(アプリ情報):ZONOSTYLE、書籍
  • Articles(サービスや業界動向):ZONOSTYLE、セミナー
  • Howtos(ハウツー):ZONOSTYLE、書籍、セミナー
  • Products(製品情報):ZONOSTYLE、書籍、セミナー
  • Stats(統計):セミナー、コンサル

Read It Laterに送られた記事が、上記の5つに該当するものだけであれば完璧です。ただし、短時間での選り分けではノイズが混じるのは避けられません。そこで、「最後のチャンス」としてかなり慎重に見極めを行います。

たとえば、こんな記事がありました。

ril_3.jpg

iPadの新しいケースですね。Reederでちらっと見たときはよさげかなと思い、Read It Laterに送っておきました。もしここで、「お、これ買ってみようかな。でもって、レビューしちゃおうかな」と思えたとしたら、Evernoteにクリップします。でも、今回は残念ながらあまりピンときませんでした

そんなときは、上図のように右上のチェックをタップして既読にします。もちろん、Evernoteには保存せずに、さっさと次の記事にいきます。

しばらく既読チェックが続いたところで、こんな記事に出くわしました。リリースされたばかりのiOS 4.3の新機能「サードパーティーによるAirPlay」に早々と対応した、Air Videoというアプリです。

ril_2.jpg

これは間違いなくイカです。それもかなり鮮度の高い上物ですね。そこで、右上の[四角+矢印]アイコンをタップして[Evernote]を選びます。

ril_1.jpg

ここがもっとも重要なポイントです。Evernote送信用のポップアップ画面が出たら、その場で必要なタグをすべて付けてしまいます。

この際に、オレが決めたタグ付けのルールは次の3つです。

  1. ノートブックに振り分けるためのタグを付ける
  2. 将来、どんなタグでこの情報にたどり着きたいかをイメージし、思いついたものをすべて付ける
  3. ヤバイ!と思ったものには「☆☆☆☆☆」を付ける

先に挙げた5つのアウトプットリストを想定していれば、この記事がEvernoteのどのノートブックに振り分けられるかはすでに決まっています。Inboxに集められたクリップを1つずつ振り分けするのは時間がかかるので、一気にソートしてノートブックに入れられるように1のタグを付けます。

詳しくはこのあとのEvernoteのステップで解説しますが、オレはノートブックと同じ名前のタグを小文字&単数形にして付けています。

  • Apps:app
  • Articles:article
  • Howtos:howto
  • Products:product
  • Stats:stats

左が振り分ける先のノートブック名。右がその記事の冒頭に付けるタグです。「stats」だけは単数だと気持ち悪いのでタグも「stats」としています。だとしたら「Howtos」というのも気になりますが……。まぁ、自分がわかればいいということで。

次に2のタグですね。たとえば、先のAri Videoの場合ならこうなります。

「app iPad AirPlay iOS43 video」

話題のiOS 4.3のAirPlayに対応したビデオが見られるiPadアプリ。これだけ付けておけば、まず見失うことはないでしょう。

音楽ネタならこんな感じですかね。

「rock female guitar lyric new 80s」

ロック系で女性ボーカル、ギターがかっこよくて歌詞が素敵な、80年代風の新人バンド。

もちろん、Evernoteに入れるすべてのノートにこのルールを適用しているわけではありません。アイデアメモや、書籍のクリップなどはまた違う運用をしています。このプロセス「情報発信のための情報収集」の中での限定ルールです。

このタグ付けの威力については、このあとのEvernoteのプロセス「編成会議」で詳しく解説します。

最後は3番目の「☆☆☆☆☆」。これは、Read It Laterで見た瞬間に「間違いなくネタになる!」と判断した逸品にのみ付けます。多くのアプリや製品は、実際に使ってみないことにはその実力はわかりません。

でも、なかにはあるんですね。解説を読んだだけで「ヤバイ!」と思うものが。もう99パーセントの確率でブログやセミナーで紹介するに決まっているもの。そんな上玉を見つけたなら、この次点で目立つようにしておくべきでしょう。そこで、オレは最上ランクのタグ「☆☆☆☆☆」を付けることにしたわけです。

これで、Read It Laterでの見極めは完了です。オレの場合、1日の制限である700記事からRead It Laterに送られものが約70から80ほど。最終的にEvernoteまでたどり着けるものはそのうちの6割くらいですかね。この処理にかかる時間がおおよそ40分程度です。

【ちょっとしたTips&Tricks】

最後にポイントを2つ。

まず、ここでの行程はRead It LaterのiPadアプリと外部キーボードを使うのがおすすめです。Read It LaterにはEvernoteのタグを補完入力してくれる機能がありません。全部、手打ちになるんですね。やはりソフトウェアキーボードではまどろっこしいと思います。

また、完全手打ちでありがちな「タグの打ち間違え」もよく発生しますが、こちらはあまり気にしなくてかまいません。実は、すでにタグの入力ミスへの対策は打ってあるんです。こちらの種明かしも、Evernoteのプロセスで解説します。

また、サイトによっては、なぜかエラーが出てRead It LaterからEvernoteに送れない、記事の全文が表示されない、画像が見えないなどの問題が発生することがあります。

そんなときは、iPadアプリを使うのをあきらめて、Read It Laterのウェブ版にアクセスします。ご想像どおり、ChromeなどのEvernoteエクステンションを使ってウェブクリップするわけですが、これがまた時間と手間がかかる作業なんですね。

とくに、バナーなどの不要な部分を除こうとするとさらに面倒になります。自動的にクリップしたい部分だけを選べるツールなどを試してみましたが、オレが最後にたどり着いたのは「手動」です。

たとえば、ブログサイトなどの場合、まず、記事の最後部にマウスカーソルを合わせます。

ril01.jpg

そのまま左クリックして、記事のタイトル部分まで一気にドラッグアップします。

ril02.jpg

記事タイトルの最初の文字までたどり着いたらクリックを解除。ここでエクステンションのボタンを押します。もちろん、iPadアプリの場合と同様にタグは付けておきます。

ポイントは「記事の最後部からタイトルへ」です。だまされたと思ってぜひ、試してみてください。タイトル部分から選択しようとするとなかなかうまくいきませんが、最後部からだと驚くほど正確に素早く選択できます。

オレの長いブログで選択し終わるまで1秒程度。信じがたいかもしれませんが、おそらくどんなツールを使うより最速だと思いますよ。

また、毎日Read It Laterで見極めをやっていると、どのサイトがうまくいかないかがわかるようになります。そういうのは飛ばして、iPadアプリでEvernoteに送れるものだけを先に片付け、残りをウェブ版で手動でやるのがおすすめです。

というところで、またまた長くなってしまいました。当初、2回の予定でしたが、もう1回追加したほうがよさそうですね。このあとのプロセス、「Evernoteで整理」と「Nozbeで実行」はまた次回に書きたいと思います。

昨日、NozbeのMeet upイベントにお越しいただいた方、本当にありがとうございます。とてもいい空気の中、楽しい時間が過ぎていきました。今日は大阪は心斎橋のアップルストアにおじゃまします。新たな出会いにワクワクしていますよ。

では、また!

関連記事:

No comments yet.

Leave a Reply