ついにきた! iOS 5とiCloudで実現するPC Freeの世界 〜 iOS 5編

 

前編のiCloudはいかがだったでしょうか。ちょっと大げさですが、オレは、iCloudによってコンピュータの使い方がこれまでとは違う次元に一歩進んだような気がしています。

後編はもちろん、iOS 5。200以上あるといわれる新機能には、単にこれまでと比べて少しだけ便利になった程度のものもあれば、iCloudと同様に強烈なメッセージが刻まれているものもあるように思います。今度はどこに連れて行ってくれるのか? そんな期待を胸にレビューを始めましょう!

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オレが勝手にiCloudから感じ取ったコンセプトは

・Push to All Device(すべての機器に同じデータを!)
・No File, No Folder(ファイルやフォルダーを意識せずに!)

の2つでした。では、iOS 5はどうか? こちらは巷で噂されていたとおりのこんなメッセージを受け取りました。

・PC Free(もうパソコンはいらない!)
・Wire Free(もうつながなくていい!)

Wire FreeといえばWirelessなわけで、回りくどいのですが、なんとなく語呂合わせで揃えてみました。

そもそも、老若男女を問わず、だれでも手軽に使えるというのがiPadのウリ1つだったはず。実際に、知人や友人から「うちの3歳の息子がiPadで遊んでいる」といった話をなんど聞いたかわかりません。

パソコンと比べてそれほどハードルが低い機器であるのに、購入して最初にやることといえばパソコンにつないでのアクティベーション。OSのアップデートも、データのバックアップもパソコンなしにはできない。やはり、ここには大きな問題がありました。

年老いた両親になんの不安も持たずにプレゼントできる高機能で楽しいデバイス。iOS 5が目指したのはやはりこの点だった思います。

というわけで、さっそく新機能の数々を見ていきましょう。

洗練された便利な通知機能
Notification Center

まずは、iPhoneやiPadの大きな弱点だった通知機能から。ロック画面でも、アプリの使用中でも、あの無骨で無機質なポップアップが出てくるたびに「イラッ」としていたのはオレだけじゃないと思います。

通知は、ライバルのアンドロイドに大きく水をあけられていたiOSの泣き所といってもいいでしょう。今回、この部分が強化されたのはファンとしてもうれしい限りです。

まずはロック画面から。通知が届くとこんな感じの小さなバナーが現れます。

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以前と比べるとかなりスッキリしています。この状態からアイコンを右にフリックすると……

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こんな風にスライドして、右端までいくとパスコード画面が表示され、ロックが解除されると通知対象のアプリが起動します。

ホーム画面やアプリの起動中の通知はこうなります。

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上部にさりげなく細めのバナーが表示され、通知部分をタップすると対象のアプリが起動します。

また、画面上部の時計のあたりから下方向にフリックすると、直近の通知が一覧表示されます。

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これがいわゆる「Notifcation Center」(通知センター)です。ここでも、それぞれの項目をタップすることで、対象のアプリを起動できます。下部の蛇腹のような部分を上方向にフリックすると、サッと消えてくれます。

通知センターに表示させる項目やその順序は、[設定]アプリの[通知]でかなり細かく設定できます。

右上の[編集]ボタンをタップして……

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右側の三本線をドラッグすれば表示の順序を変えられます。通知センターに表示させたくないものは、アプリ名をタップして……

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[オフ]にすればOK。

アプリによってはこのメニューからホーム画面の通知方法を変えられるものもあります。

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[通知スタイル]で[なし][バナー][ダイアログ]の3種類が選べます。ちなみに、ダイアログとはなにかというと……

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なんのことはない、昔ながらの野暮ったいポップアップのことでした。基本的には[バナー]でいいと思いますが、絶対に見落としたくない通知であれば、[ダイアログ]の主張の強さもわるくないかもしれません。

ここでは、通知形式のほかに、表示件数、アプリのアイコンにバッジを表示するか、メッセージなどのプレビューを表示するか、ロック中の画面に出すかなど、さまざまな設定ができます。

うざくない程度に、必要なものを最適な方法で通知してくれるように、いろいろとチューニングしてみたくなりますね。

Wi-Fiオンリーの機器でも使えるマルチメディアIM
iMessage

アイコンも機能もこれまでの「SMS/MMS」によく似ていますが、実はいろいろと新しいことができてしまうのが「iMessge」です。アプリのアイコンには「メッセージ」と書かれています。

基本的にはいわゆる「インスタントメッセージ」のようなものですが、テキストだけでなく、写真や動画も送れます。

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見栄えも「SMS/MMS」にそっくりですね。では、なにが違うかというと、「Wi-Fiオンリーの機器でも使える」という点です。

つまりは、iPadのWi-FiモデルやiPod Touchのように、電話番号を持っていない機器でも「SMS/MMS」と同じようにメッセージの送受信ができるということです。

では、電話番号やMMSアドレスの代わりになにを使うかというと、まずはApple IDのメールアドレスです。こちらは[設定]アプリの[メッセージ]から確認できます。

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まず、[iMessage]がオンになっていることを確認して、[受信用宛先]をタップします。

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ここで[Apple ID]として表示されているアドレスがiMessageの受信用になります。[Apple ID]にアドレスが登録されていない場合は、サインインすることでiMessageが使えるようになります。

さらに、[別のメールを追加]をタップすると、上図のように新しいメールアドレスを登録できます。アドレスを入力すると[メール]の表示が[確認中]に変わり、そのアドレス宛に次のような確認メールが届きます。

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メール本文中の[今すぐ確認>]のリンクをクリックすると認証が完了し、iMessageの受信用アドレスとして使えるようになります。

複数のアドレスを登録した場合、先の[別のメールを追加]の下にある[発信者ID]をタップすると、次のような選択画面が現れます。

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ここで、どのアドレスを使ってメッセージを送るかを選べます。

ちなみに、iPhoneの場合はここに電話番号とメールアドレスが登録されています。つまり、メッセージを送る相手に自分の電話番号を知らせるか、それともメールアドレスのみにするかを選べるわけですね。

もう1つ、iMessageにはおもしろい機能があります。相手とメッセージを交わしている最中に、こんな吹き出しが表示されたら……

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「相手が文字を入力中」という意味です。メッセージが届くまで少し待っておくといった気遣いができますね。

このほか、アップルのサイトに掲載されている解説には、「もしあなたが複数のiOSデバイスを持っているなら、iMessageは交わされた会話をそれらすべてのデバイスで記録します」とあります。

複数の機器で同じApple IDでiMessageを使った場合に、上のようなやりとりがすべての機器で再現されるという意味だと思いますが、なぜかオレはこれが再現できていません。なにかの設定がおかしいのだと思います。ご存じの方はぜひ、教えてください!

電子雑誌と電子新聞が購読できるストア登場!
Newsstand

こちらもiOS 5の目玉の1つ、デジタルマガジンやデジタル新聞が購読できる新しいアプリというかサービスです。その名も「Newsstand」。

現時点では英語のコンテンツしかありませんが、新しい電子メディアとして個人的にはかなり期待しています。

アプリを起動すると……

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iBooksのような本棚が現れます。最初は空ですが、右上の[Store]をタップすると……

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App Storeならぬ、マガジンストアが現れます。ニューヨークタイムズやワイヤード、THE DAILYなど、名だたるメジャー雑誌や新聞が並んでいますね。

しかも、すべて「FREE」の表示。これはもうゲットするしかないという感じでダウンロードしてみると……

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なるほど、それぞれのコンテンツはアプリになっているんですね。でもって、たとえばワイヤードの場合は、雑誌単体の購入または定期購読をアプリ内課金で行えるようになっています。

ためしにスティーブ・ジョブズ特集号を買ってみました。

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おお、いい感じですね。中味のインターフェイスもかなりよくできています。

ニューヨークタイムズも……

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アプリ内で月額課金の購読手続きをするようになっています。

ちなみにこのNewsstand、最新号が出るたびに、まるで街のニューススタンドのように自動的に新しい表紙が並ぶとのこと。うーん、まだそれほど読みたいものはありませんが、Newsstandの醍醐味はやっぱり定期購読なんでしょうね。

一日も早く、日本の良質な雑誌や新聞が本棚に並ぶことを期待したいと思います。

位置情報と連動するToDoリスト
Reminders

iMassage、Newsstandに続く、3つめの新標準アプリがこの「Rminders」(リマインダー)です。機能はいたってシンプル。忘れずにやっておきたいことを登録しておけば、その時間や場所でアラートを鳴らしてくれるというものです。

アプリを起動して……

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右上の[+]をタップします。

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行動などを登録して[完了]をタップします。さらに項目をタップし、[後で通知]から……

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通知する日時(最小5分刻み)を設定したり……

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ある場所に到着したとき、またはある場所を出発するときに通知するように設定したりできます。

[現在地]以外にも[住所を選択]から場所を選択できますが、連絡先に登録されているものに限ります。リマインダーで使いたい住所はあらかじめ連絡先に入れておくわけですね。

さらに、項目の優先順位を「高、中、低」の3段階で設定できるほか、簡単なメモも添付できます。

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iCloud編でも書きましたが、リマインダーのデータはiCloudで同期されます。

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iCloudの設定で[リマインダー]をオンにしておけば、1つの機器で登録した項目がすべての機器に送られます。

つまり、上図のようにiPhoneのリマインダーで登録した項目は……

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ほぼリアルタイムでiPadのリマインダーにも表示されます。

MacのiCloud設定にはリマインダーはありませんが、カレンダーを同期させておけば、iCalアプリに「リマインダー」というカレンダーが作成され、画面右側にiPhoneやiPadのリマインダーで登録した項目が表示されます。

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また、このリマインダーペインを右クリックすると、iCalからも新しいリマインダー項目を作成できます。この場合、時間は指定できず日付だけになりますが、こちらもiCloudの同期によって各機器に送られます。

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さて、設定した日時になるか、登録した場所に到着、あるいは登録した場所から出発すると、iCloudでリマインダーをオンに設定している機器すべてに通知が表示されます。

iPadなら……

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こんな感じに。iPhoneのロック画面でも……

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同様に。もちろん、MacのiCalやウェブ版のiCloudでも……

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しっかりと。まさに、全機器で一斉に通知が表示されます。

今日一日、いろいろな場所で「ここに到着したら」「ここを出発するとき」にリマインダーを設定してみましたが、ほぼ百発百中で通知がきました。

この位置情報と連携するリマインダーアプリは、サードパーティーからもいくつかリリースされていますが、iOSに標準搭載されたことでちょっとしたトレンドになりそうな予感がしますね。

4つのアプリから直接ツイート
Twitter

6月のWWDCで、最初にこの知らせを聞いたときはかなり驚きました。なんといっても、あのツイッターが正式にiOSの機能になったわけですからね。

まずは設定アプリから[Twitter]を選び、サインインします。

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サインインが完了すると、画面下に[連絡先をアップデート]というボタンが表示されます。これをタップすると、連絡先のメールアドレスとツイッターアカウントを紐付けて、一致した人にはツイッターアイコンが付くようになります。

また、ここでツイッターの公式アプリもダウンロードできます。

これで準備は完了。5つの標準アプリがツイッターと連携するようになります。

まずはSafari。いい感じの記事を見つけたら、下部ツールバーの[四角+矢印]アイコンをタップ!

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下から2番目の[ツイート]を選ぶと……

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ウェブページの切り抜きがクリップで留められた、なんともかわいいツイート画面が現れます。1文字も書いていないのに残りが「120文字」となっているのは、見えないけれどもすでに短縮URLが入っているということですね。

続いてはYouTubeアプリ。こちらは横置き(ランドスケープ)にすると、例の[四角+矢印]アイコンが現れます。こいつをタップして……

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Safariと同様に[ツイート]を選ぶと……

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今度はビデオ画面がクリップで留められてます。ウェブサイトと同じく、残りは120文字。こちらも短縮URL入りですね。

お次はマップアプリ。ある場所を検索するか、現在地を表示させて……

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地名の右にある青い[>]マークをタップします。場所の情報が表示されたら、[場所を送信]をタップして、[ツイート]を選びます。

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マップの場合は、自動的にランドマークや地名などが入力されています。

でもって最後はカメラもしくは写真アプリです。どちらも、カメラロールから好きな写真を選んで左下にある[四角+矢印]アイコンをタップします。

[ツイート]を選べば……

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写真のURL入りでツイートできます。

サードパーティーのアプリでも写真を送れるものは多くありますが、今回の連携でSafariやYouTubeから直接ツイートできるようになったのはうれしい限りです。

ロックからの撮影と編集機能がうれしい!
カメラ&写真

さて、こちらも今回のアップデートの目玉の1つ、カメラと写真の編集機能が大幅に強化されています。

まずは、ある意味iOS 5最強の機能ともいえる「ロック画面からの撮影」から。ロック状態でホーム画面を二度押しします。

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これで[ロック解除]バーの右横にカメラボタンが現れます。これをタップすればいきなりカメラアプリが起動して、撮影OK状態になります。

また、iOS 5にアップデートすれば、本体左上に付いている[音量アップ]ボタンがカメラのシャッターになります。

つまりは、ロック状態からホームボタンを二度押し&[音量アップ]ボタンで撮影! というのがかっこいい使い方なわけですね。

撮影する際にも3つの新機能が使えるようになっています。まずは、撮影画面の上部にある[オプション]ボタンをタップすると……

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こんな風に、グリッドを表示できます。

さらに、フォーカスと露出を合わせたい部分を長押しすると……

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それまで小さく表示されていた青い四角が上図のように大きくなり、画面下に[AE/AFロック]と表示されます。これで長押しした部分のフォーカスと露出がロックされるんですね。

さらにさらに、これまで画面下のバーを左右に動かすことでズームイン・アウトを行っていましたが、iOS 5ではピンチイン、ピンチアウトでいけるようになりました。

でもって、撮影後にカメラアプリか写真アプリのカメラロールで写真を表示させると、右上に[編集]ボタンが現れます。これをタップすると[写真を編集]の画面になり……

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下部に4つのボタンが出てきます。左から[回転][自動色補正][赤目補正][トリミング]となっています。

このうちの[トリミング]では、写真を切り取るだけでなく、左右に傾けることもできます。

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編集の途中で[キャンセル]ボタンを押せば、オリジナルの状態に戻せます。

また、写真アプリで[アルバム]を表示させ、右上の[編集]をタップしたあと、左の[追加]をタップすると……

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iPhoneやiPad内で新しいアルバムを作成できます。もちろん、これも待望の機能です。

iOS 5での進化に加えて、今日発売されるiPhone 4Sでは、ハードウェアとしてのカメラ機能もさらに強化されています。いやー、これはますますiPhoneでのカメラワークが楽しくなりますね。

モビライザーと「あとで読む」を標準装備!
Safari

続いては、iPhoneやiPadにはもっとも欠かせないアプリの1つ、Safariの新機能です。なんと、これまでサードパーティーが提供していた「あとで読む」や、広告やバナーなど余分なものを取り除いて読みやすくする「モビライザー」に対応しています。

たとえば、このブログのように大量の文字と画像があるウェブページに出くわしたら、URLの右側に表示される[リーダー]ボタンをタップします。

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ブラウザーの画面に上図のようなウィンドウが現れます。基本的には本文と画像だけ。スッキリとした読みやすいレイアウトにしてくれます。これが「モビライザー」という機能です。

左上の[A]アイコンをタップすれば、フォントの調整もできてしまいます。

それでもやはり長くて、いまは読んでいられないという場合は、左上にある[四角+矢印]アイコンをタップして……

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[リーディングリストに追加]を選びます。これが、いわゆる「あとで読む」機能ですね。

気になるページを登録しておき、時間があるときにじっくり読む。そんな用途に使います。リーディングリストの一覧は、ブックマークアイコンをタップして[リーディングリスト]を選べば表示されます。

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さてさて、前編のiCloudを読んでいただいた方なら、ここでピンとくるはずです。おそらく、このリーディングリストも「Push to All Deivices」すなわち、すべての機器にで同期されているはず。

まずはiPhoneを見てみます。

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はい、先のiPadとまったく同じ内容ですね。さらに、MacのSafariを立ち上げてみると……

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もちろん、こちらもバッチリ同期されています。

たとえば、機動力はあるけれども、画面が小さいゆえに読みづらいiPhoneではもっぱらリーディングリストに追加して、あとでiPadやMacのSafariでじっくり読み返す。そんな活用法が浮かんできますね。

「そういえばなかったなと」いう感じのやや地味な新機能もあります。いわゆるタブブラウジングです。

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こちらは、左の[+]ボタンで新規タブを作成でき、ドラッグで順番も変えられます。

あとは、うれしい人にはうれしい「プライベートブラウズ」という機能も追加されています。まず、設定アプリの[Safari]から[プライベートブラウズ]をオンにします。

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これでSafariを立ち上げると……

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ツールバーがダークグレイに変わっています。適当にいろいろなページを見たあと、再び設定アプリに戻って[プライベートブラウズ]をオフにします。

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[タブをすべて閉じますか?]と表示されたら、[すべてを閉じる]をタップします。もう一度、Safariを立ち上げてみると……

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それまで見ていたウェブページは跡形もなく消え去り、[履歴]にも[プライベートブラウズ中に見たページは登録されていません。まさに、なんの証拠も残さないプライベートな閲覧ということです。

もうパソコンにはつながない!
PC Free、Wire Free

ある意味、今回のアップデートでもっともセンセーショナルなのが、この「PC Free」だと思います。冒頭にも書きましたが、これによってとくにiPadは、老若男女を問わず、だれにでも手軽に使える最高のデバイスとなったように思います。

まずは、購入した際の儀式だった「パソコンと接続してのアクティベーション」が不要になりました。あのケーブルをiTunesにつなげとばかりの初期画面はこんな風に変わっています。

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まるで、新しく購入したMacの起動画面のようです。ここからWi-Fiの設定やApple IDでのサインインなどを行い……

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[iCloudを使用]を選べば、ほんとうにパソコンなしであらゆることができるようになりました。

たとえば、これまでパソコンとつなぐことを避けて通れなかったiOSのアップデート。これからは、設定アプリの[一般]から[ソフトウェア・アップデート]を選ぶだけ。

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データのバックアップも、設定の[iCloud]から[ストレージとバックアップ]を選んで……

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[iCloudバックアップ]をオンにすればOK。

残念ながら日本では楽曲はダメですが、Macで購入したアプリや電子書籍なら、設定アプリから[Store]を選び……

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[自動的ダウンロード]をオンにすれば、iPhoneやiPadに簡単にダウンロードできてしまいます。

もし、iCloudバックアップを使わずに、これまでどおりパソコンとの同期でいくとしても、iOS 5ならWire Free。少なくともケーブルで接続する手間はなくなります。

最初に一度だけMacのiTunesにケーブルで接続して……

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[概要]タブで[Wi-Fi経由でこのiPad(iPhone)と同期]にチェックを付け、右下の[適用]をクリックします。

これ以降は、設定アプリの[一般]から[iTunes Wi-Fi同期]を選び……

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[今すぐ同期]をタップすれば、Wi-Fi経由で同期ができてしまいます。

そういえば、今日iPhone 4Sを買う方はいきなりこのPC Freeを体験できるわけですね。いやー、パソコンいらずというのは本当に素晴らしい。もちろん、オレはパソコンも大好きですが、iPhoneやiPadの進化する方向は、限りなくPC Freeであってほしいと思います。

ニッチだけどたしかに便利!
カレンダー、メール、マップ

はい、iOS 5の派手な部分はおおよそ終わり、ややニッチなところに入っていきますが、どれも「地味だけどたしかに便利!」というものばかりです。

たとえば「メール」アプリ。[宛先:]や[Cc/Bcc]に入れたアドレスをドラッグで移動できるようになりました。

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かなり地味ですが、やっぱり便利です。

ほかにも、こんな風にメッセージにフラグを付けられたり……

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文字を選択したときに出る[コピー]などのポップアップを右にたどると……

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太字、斜体、下線などのリッチテキストが使えたりします。ここで、[引用のレベル]を選ぶと……

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いわゆるメールで引用する際の記号を付加でき、何回引用したかのレベルも決められます。

続いてカレンダー。こちらは、時間帯をタップするだけで新規イベントが作成できるほか……

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左右のフリックで日、週、月、年をめくれるようになりました。

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従来の下部のスライドで日や週を移動する方式と比べると、段違いに使いやすくなっています。

また、新たに年表示が加わりました。

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マップアプリでは、2点間の経路を検索した際に、複数の候補を表示してくれるようになっています。

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上図の場合、経路が3種類表示され、[経路2][経路3]と書かれた部分をタップすると……

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それぞれの道順がハイライトされます。

iPad 2の画面をテレビに映し出す!
AirPlayミラーリング

そうそう、すごく重要なのがまだありました。Apple TVをアップデートすることで、iPad 2を使ったAirPlayミラーリングができるようになります。

これまでは、特定のアプリのみに許されたAirPlayでしたが、今回のは完全なるミラーリング。ホーム画面から各種アプリまで、iPad 2に表示されるそのままをApple TV経由でテレビの大画面に映せます。

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マルチタスクバーにあるメディアコントローラで、AirPlayボタンをタップして[Apple TV]を選び、[ミラーリング]をオンにすると……

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iPadのホーム画面がばっちりテレビに映し出されました。しかも、縦置き(ポートレート)にも対応していて……

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iPadを立てると画面も縦置きに変わります。そういえば、最近使い始めた「Hulu」というビデオオンデマンドサービスが、AirPlayに対応していなくて不便だなと思っていたところでした。

AirPlayミラーリングなら、もちろんアプリを選びません。というわけで、さっそくテレビに映してみました。

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うーん、これはかなりうれしいかも!

それから、前編で1つ書き忘れていたことがありました。実は、iCloudのフォトストリームはAppleTVでも見られるんですね。

[インターネット]メニューから[フォトストリーム]を選び、iCloudのアカウントでサインインすると、MacやiPhone、iPadで見ていたの同じ写真が表示されます。

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うーん、いいですね。Apple TVのフォトストリーム。もちろん、スライドショームも見られますよ。

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ミラーリングとフォトストリームのおかげで、Apple TVの楽しみが2倍、3倍になったような気がします。

まだまだあるぞ!
かなり便利な機能の数々

ここからは小ネタの数々。といっても、結構すごいのもありますよ。

まずは、各アプリ共通で使える「辞書」機能。たとえば、Safariで見ていたページから1つの単語を選択します。

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[コピー]のとなりにある[辞書]をタップすると……

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こんな風に用語解説がポップアップで出てきます。しかも日本語というのがすごいですね。この機能は選択できるテキストであれば、基本的にどのアプリでも使えます。

続いては、TextExpanderというアプリを使ったことがある人なら、絶対にありがたみがわかるはずのこの機能。数文字を入力するだけで、単語や定型句を素早く入力できるというものです。

設定アプリの[一般]から[キーボード]を選び……

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一番下の[新規単語を追加…]をタップします。

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[単語]に実際に入力したい単語や定型句を、[よみ]にそれを入力するための語句をそれぞれ記入します。上の例では、「ih」と入れるだけで「iPhone」に変換されることになります。

実際にメモアプリで「ih」と打ってみると……

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先に登録した「iPhone」という語句が表示されます。この状態で[space]キーをタップすれば……

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こんな風に「iPhone」と書けます。住所や電話番号、挨拶文など、頻繁に使うけどもすべて手打ちするのが面倒なものを登録しておくのがおすすめです。

また、iOS 5ではアクセシビリティーの面でもさまざまな工夫がなされています。その中の1つが「AssistiveTouch」という機能。本体に付いている物理的なスイッチを押す代わりに、ポップアップメニューでアシストしてくれます。

設定アプリの[一般]から[アクセシビリティ]→[AssistiveTouch]をタップして、[AssistiveTouch]をオンにすると、玉のようなアイコンが画面に現れます。

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ドラッグでどこにでも動かせ、どのアプリを立ち上げても消えることはありません。中味はこんな感じになっています。

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すべて、iPadを物理的に操作するメニューです。ほかにも、ホームボタンの代替やジェスチャーをサポートする機能が含まれています。

さて、iOS 5の機能も残すところあと2つ。せっかくなので、けっこうおいしいヤツで締めたいと思います。まずは新しく採用された3つのジェスチャーから。

・4本指でピンチイン:アプリを終了してホーム画面に戻る
・4本指で上にスワイプ:マルチタスクのメニューを表示する
・4本指で左右にスワイプ:アプリの切り替え

とくに、最後の4本指のスワイプで次からつぎへとアプリを渡り歩けるのが気に入っています。OS X Lionの3本指スワイプでデスクトップを切り替える、あの感じと同じですね。

さて、最後は見た目にもかなり派手なこの機能。ソフトウェアキーボードの移動と分割です!

文字を入力するアプリでソフトウェアキーボードが表示されたら、右下のキーボードを非表示にするキーを長押しします。

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上図のように、[固定解除][分割]の2つのメニューが現れます。まずは、[固定解除]をタップしてみると……

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これまでどっしりと画面の下部に陣取っていたキーボードが、ふわふわと上下に動かせるようになります。次に、[分割]をタップすると……

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おお、これはすごい! キーボードが真っ二つに割れてしまいました。しかも、上下に自由に動かせます。

これは、両手でiPadをつかんで親指でキーボードを打つためのレイアウトなんですね。フリックの使えないiPadでも、これなら素早く打てるかもしれません。

ちなみに、先のメニューを使わなくても、キーボードを左右に引っ張るだけで上図のように分割でき、分かれたキーボードを中央に寄せると元に戻ります。

<追記>

その後、nicholasさんよりコメントで次の情報をいただきました。

分割キーボード+フリックが出来るようになってます。
右手でフリック、左手で文字種と候補選択と、
iPhoneより便利になってます。

なるほど、気付きませんでした。設定アプリの[キーボード]から[各国のキーボード]→[新しいキーボードを追加]→[日本語テンキー]を追加します。

あとは、分割した後にキーボード切替の[地球]ボタンを押すと……

右がフリック、左が文字種選択に切り替わります! これ、ものすごくうれしいのですが、オレはフリックはもっぱら左手派なんです。うーん、右手で鍛え直さないとならないのか……。左右を入れ替えられるオプションがほしいですね。

<追記ここまで>

はい、長らくのおつきあいありがとうございます! これにてオレが紹介したかったiOS 5の新機能はすべて書き終えました。昨日からものすごく長い旅をしていたような感じがします。

それだけiCloudとiOS 5に魅力があるということでしょうか。そうそう、これまでいいことばかり書いてきましたが、1つだけ気になることがあります。通知やフォトストリームなど、新しい機能の数々をすべてオンにしていると、電池の減りがかなり早いように思いますね。

しかも、使っているときではなく、カバンに入れておいて再び取り出すと激減している感じがします。以前から、iPhoneのバッテリーを長持ちさせるTipsがありましたが、iOS 5用のものを新たに編み出さなくてはダメかもしれません。

まぁ、しばらくはそのあたりに目をつむって、便利な機能をしゃぶり尽くしたい気もしますが。

などと書いているうちに、iPhone 4Sの受け取りの時間が迫ってきました。いやー、この1週間は本当にすごいですね。寝る間もないほどのiOSラッシュ。すでにかなり消耗していますが、新しいiPhoneを手にした瞬間に疲れも吹っ飛んでしまうんでしょうね。

というところで、またまた長くなってしまいましたが、では、また!

 

 

 

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4 Responses to “ついにきた! iOS 5とiCloudで実現するPC Freeの世界 〜 iOS 5編”

  1. nicholas 2011年10月14日 at 9:33 PM #

    いつも丁寧で解りやすい記事、楽しく拝見してます。
    もう既に他の記事とかでご存知かと思いますが、
    分割キーボード+フリックが出来るようになってます。
    右手でフリック、左手で文字種と候補選択と、
    iPhoneより便利になってます。

    • zonostyle 2011年10月15日 at 4:40 PM #

      nicholasさん
      コメントありがとうございます。いま、確認しました。これは気付きませんでした。ありがとうございます!
      本文中に追記させていただきます。

  2. cyapu 2011年10月17日 at 3:47 PM #

    こんにちは
    いつも楽しく拝見しています。

    リマインダー機能とNozbeが少しダブルところがあるのですが
    せっかく、Nozbeに使い慣れてきた時に、リマインダー機能が出たので戸惑っています。
    twitterの標準機能のように将来的にはiPhoneでNozbe機能まで盛り込まれるのか?
    なんて思っています。

    また楽しい記事期待しています。

    • zonostyle 2011年10月17日 at 10:36 PM #

      cyapuさん
      コメント、ありがとうございます。
      リマインダーにはその日に突然、思い浮かんだことや、3分で終わることなどを入れるといいように思います。
      ある意味、Nozbeに入れる項目が減ると考えると楽しく使えるのではないでしょうか。

      これからも、よろしくお願いします!

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