7つの逸品に見るスタイラスの最新トレンド 〜 Su-Pen、Jot Pro、Pogo Sketch Proほか

 

これまで、このZONOSTYLEで28種類のスタイラスを紹介してきました。購入したものの、残念ながらおすすめできなかった製品を入れれば、おそらく50種類以上は試してみたと思います。

それでもまだ、新しいスタイラスは登場し続けています。しかも、それぞれにすごい工夫を盛り込みながら、より使いやすいものへと確実に進化しています。というわけで、今回紹介する7製品はおそらく過去最高の粒ぞろい。まだまだ、スタイラス探求の旅は終わりません!

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スタイラスの世界にはいつもトレンドのようなものがあって、偶然なのか必然なのかわかりませんが、各メーカーがいくつかの似たような方向を模索しながら進化してきたように思います。

前回の記事では、「太めのグリップに細めのペン先」や、「柔らかくて滑りやすいゴム」あたりの工夫が目立っていました。

では、今回登場する7製品のトレンドはなにか? ざっと次のような感じだと思います。

1)iPadのスマートカバーに磁石で装着。
2)導電チップ入りのプラスチックのペン先。
3)さらなるすべりを追求した新しいゴム製ペン先。
4)通常の筆記用具と組み合わせて使える。

各製品ともにかなり個性的にとんがってきています。このあたりに注目しながら、自分にピッタリの一品を探してみてください。

じゃ、さっそくいきましょうか。まずは、昨日発売されたばかりのこの国産品から!

世界でもっとも長く使う人たちが作った究極のスタイラス
Su-Pen P101M-AS(7knowledge)

本体価格:2,980円(アマゾン)
ペン先の素材:導電繊維
スベリ:特S
ペン先のサイズ:7.4mm
全長:107mm
直径:11mm
重量:21.2g
キャップ:なし
替えのペン先:1,800円/2個(アマゾン)

iPhoneやiPadの手書きノートアプリ「7notes」でおなじみの7knowledgeが、満を持して発表したのがこのSu-Penです。

実は数か月ほど前、7notesのイベントに参加した際に、打ち上げの席でSu-Penの試作品を触らせていただきました。そのときにもヤバさの片鱗はあったのですが、まさかここまでの逸品に仕上がるとは思いませんでした。

結論からいいます。おそらく、現時点で総合力世界ナンバーワンのスタイラスだと思います。書き味、スベリ、グリップ感、どれをとってもピカイチで、それぞれが組み合わさった全体としてのバランスがまた秀逸です。

これまで50本以上のスタイラスを使ってきましたが、どれも一長一短で、「これが絶対におすすめ」といえるものはありませんでした。今回ばかりは断言できます。間違いなく、このSu-Penがオレのイチオシです。

パッケージはいたってシンプル。中味で勝負! という感じです。

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なんでも、製品開発にあたっては、こだわりのあまりペン先や本体の金型をなんども作り直したとのこと。おそらく、制作費は相当な額になったと思います。2,980円という価格はスタイラスの相場からしても決して安くはありません。勝手な想像ですが、簡素なパッケージはこれ以上、上代を上げないための配慮のような気がします。

中味を取り出すと……

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いやー、ピッカピカですね。新潟県は燕三条の職人の手によって磨き上げられたステンレスボディー。「メイドインジャパンここにあり」という感じで、うれしくなります。

縞模様の持ち手の部分を回転させると、こんな感じで分解できます。

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ペン先は外側の導電繊維から芯までが4層構造になっていて、これがSu-Pen独特のキチッとした支点がありつつも柔らかな書き味の秘密なのだそうです。

ピカピカの本体と、縞模様のグリップがステンレスで、芯を支える金色の部分は真鍮。上部の白金色のフタだけがアルミ製になっています。詳しくは後述しますが、これら重さの異なる3種類の金属を組み合わせることで、長時間使っても書き疲れしないバランスが生まれています。

じゃ、いつものようにビデオでSu-Penの実力をチェックしてみてください。

どうでしょうこのなめらかさ。Su-Penを使ったあとにオレが愛用しているH10で書いてみると、まるで「大リーグボール養成ギブス」を付けているかのように重く感じてしまいました。そのくらい、無抵抗でスベリまくります。

ゴム製の引っかかる感じを解消するために、導電繊維を筆のようにしたスタイラスがありますが、やはり文字を書く際には「支点」が必要です。Su-Penのすごさは、筆のようになめらかなのに、画面にカチッと支点を定めてくれるところにあります。

さらに、先に紹介した3種類の金属を組み合わせた「重量のバランス」が本当に絶妙なんですね。上部が軽く、グリップ部分が重い。これによって、ほとんど力を入れなくても画面に文字が書けるようになるわけです。

この感覚をわかってもらうために、こんな実験をしてみました。スタイラスの上部ギリギリを軽く持って、iPadの画面にペン先を滑らしてみます。

どうですか! ほとんど力はかけていない状態で、途切れることなく線が描かれています。もし、ゴム製ペン先のスタイラスをお持ちでしたら、ぜひ同じことをやってみてください。まず、線は引けないと思います。

これは単に反応がいいからだけではなく、本体の重量がうまい具合にペン先にかかるように工夫されたバランスによるものです。これによって、文字を書く際によけいな力を加える必要がなくなり、長時間使っても疲れない書き心地が得られるわけです。ものすごく計算されたスタイラスだと思いますね。

さらに、Su-Penのペン先は市販のペンシルホルダーにスッポリ収まるようになっています。たとえば、よくある数百円のホルダーでも……

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こんな風にスタイラスに早変わり。

LYRA製の鉛筆風ホルダーでもいい感じになります。

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あるいは、ちょっと高いですがステッドラー製だと……

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かなり高級感のあるスタイラスになりますね。

ちょっとびっくりしたのは、こんな木製のものでも書けてしまいます。

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金属じゃなきゃダメかとばかり思っていましたが、木でもいけるんですね。この感じだと、ペンシルホルダー選びにもはまってしまいそうです。

ただ、オレが使ってみた感じでは、オリジナルホルダーのバランスが秀逸なため、ペンシルホルダーにするのはもったいないような気がします。個人的にやや重めのグリップが好きというのもあるかもしれません。

「もっと軽いのが好き!」という方は、ステッドラーあたりを使うのがおすすめです。

Su-Penがここまでいい製品になった背景には2つの要素があるように思います。1つは「自分が使いたいものを作る」に徹したこと。7knowledgeの方々は、日々7notesの開発に追われています。おそらく、世界でもっとも長い時間スタイラスを使う人たちの集団ではないでしょうか。

その彼らが、どれだけ使っても疲れないスタイラスを作ろうと開発したからこそ、信じられない書き味のSu-Penが生まれたのだと思います。

2つ目は「個人の熱い思い」です。打ち上げの席で試作品を見せていただいたとき、Su-Penの開発を担当したU氏に出会い、小1時間ほどお話をさせていただきました。彼のスタイラスへのこだわりときたら、それはもうハンパなものではありませんでした。

たとえば、Su-Penには「P101M-AS」という商品番号が付いています。この「M」が密かにペン先の柔らかさを表しているらしいんですね。彼曰く、

「ボールペンは硬くて紙は柔らかい。iPhoneやiPadの画面は硬いからスタイラスが紙の柔らかさを持たなくてはいけない。さらに、人によって心地よい硬さは異なるため、ペン先も鉛筆のHB、B、2Bのように選べた方がいい」

とのこと。つまり、今後は別売りのペン先として、「P101H」(ハード)や「P101S」(ソフト)を出したいというのです。

たかがスタイラスにこれほどまでにのめり込めるのかと、さすがのオレも驚いてしまいました。ある意味、常軌を逸しているわけです。だからこそ、普通じゃないものが生まれてしまうんですね。

素晴らしい製品だけじゃなく、物作りの基本までも見せてもらったような気がして、本当にすがすがしい気分がします。

ちなみに、Su-Penはアマゾンのほかに、AppBank Storeの各店舗でも販売されるようです。やはりこの手の製品は量販店などではなく、愛のあるお店で売ってもらうのが一番です。

さて、ここまでべた褒めしてきたSu-Penですが、最後に1つだけ要望があります。現在のデザインは「道具」として秀逸です。でも、スタイラスがステーショナリーだとしたら、それはアクセサリーとしても機能してほしい。

カバンからスタイラスを取り出してiPadの7notesに手書きメモを取り始めたとき、「お、かっこいいですね!」と言われるような色気のあるデザインへと進化してくれれば、本当に最高です。間違いなく、いい意味で変わり続けてくれるであろうSu-Penの今後が楽しみでなりません。

狙いが定めやすいペン先で細かな文字や図形もOK!
Jot Pro(adonit)

本体価格:29.99ドル+送料13.08ドル(adonit)
ペン先の素材:プラスチック+導電チップ
スベリ:S
ペン先のサイズ:8.2mm
全長:125mm
直径:9.2mm
重量:25.5g
キャップ:あり
替えのペン先:8ドル/2個 (adonit)

さて、次は「KICK STARTER」という、ユーザーから出資を募ってアイデアを商品化するサイトから生まれた進化形スタイラスです。応募の開始からかなり人気の高かった製品で、2,500ドルのゴールに対して、168,532ドルもの出資が集まりました。

パッケージはプラスチック製のこんな感じ。

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中味を取り出すと……

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はい、このペン先が最大の特徴ですね。プラスチックに導電チップを埋め込んだかなり風変わりな作りになっています。DAGIというメーカーも同じような仕様のスタイラスを出していましたが、プラスチック部分は固定されていました。

こちらのJot Proは自由自在に動く可動式になっているため、導電チップ部分のヒットポイントを気にすることなく使えます。さらに、こちらはペン先部分の取り替えができ、2個入りが8ドルで入手できます。

でもって、こんな風にキャップまで付いてるんですね。

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この手のペン先はキャップなしで持ち運ぶと壊れそうですからね。さすがにその点の配慮もバッチリです。

さらに、本体部分には磁石が埋め込まれていて……

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こんな風にiPadのスマートカバーにピッタリくっついてくれます。これも最近のトレンドの1つです。

さて、このJot Pro、使ってみて驚くのはまず反応のよさです。そうですね、まるでペン先からインクが出ているかのような不思議な感触が味わえます。まずはそのあたりをビデオでチェックしてみてください。

いや、本当に恐るべき反応です。ただし、ビデオでも聞こえるように、ペン先が画面に触れる際に「コツコツ」というかなり大きな音が出てしまいます。Su-PenのU氏の言葉を借りれば、「画面もペンも硬い」わけです。

書き心地という点では微妙ですが、Jot Proはペン先が透明なうえに、導電チップが極細の点になっていることで、ものすごく狙いが定めやすくなっています。

多くのスタイラスはペン先がドーム型になっているため、接地点が見えず、いま画面のどこに触れているのか厳密にはわかりません。この点がJot Proでは見事に解決しているわけです。

抜群の反応と、狙いの定めやすさ。この2つから導き出される結論は、ズバリ、「絵や図を書くのに最適なスタイラス」です。とくに、細かな筆さばきが必要な描画などにはもってこいだと思います。

先のSu-Penが7notesという「文字を書くアプリ」から生まれた文字専用のスタイラスだとしたら、Jot Proはまさに絵を描くためのスタイラス。こんな風に細分化されるのはすごくいいことだと思いますね。

Jotにはここで紹介したPro版のほかに、グリップのラバーがない廉価版(19.99ドル)もあります。色もPro版がガンメタル、シルバー、ターコイズ、廉価版がグリーン、パープル、レッドと各3色ずつ用意されています。

iPadでガンガン絵を描いてみたいという方は、ぜひお試しを!

プラスチックなのに柔らかな書き心地!
TUNEPENCIL DrawPro(TUNEWEAR)

本体価格:2.980円(FOCAL STORE
ペン先の素材:プラスチック+導電チップ
スベリ:S
ペン先のサイズ:9mm
全長:114mm
直径:9.8mm
重量:10.4g
キャップ:あり

続いては、先のJot Proと同じプラスチック+導電チップをペン先に採用したTUNEPENCIL DrwoProの登場です。

まずはパッケージから。

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かなり高級感のある包装になっています。中味を取り出してみると……

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デザインも作りも、先のJot Proとかなり似ていますね。こちらもペン先を保護するカバーというかプラスチック製のケースが付属しています。装着すると……

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こんな感じで、カバンに入れてもペン先が壊れない工夫がなされています。

さて、ではJot ProとDrawProの違いはなにか? まずはこのビデオをチェックしてみてください。

反応のよさはいい勝負といった感じです。こちらも「ペン先からインクが流れる感じ」が出ています。

違いはあの「コツコツ音」ですね。DrawProのほうがやや静かです。Jot Proのペン先はまさにプラスチックという感じがするのに対して、DrawProはどちらかというと塩化ビニールのような柔らかさがあります。おそらく、その違いが音の大小に現れているのだと思います。

ただしその柔らかさのためか、線から別の線に移るときに若干、筆を引きずるような感じがします。「う」と書こうとして「ろ」になってしまう、あの一筆書きのような感覚です。

そうですね、キレはJot Pro、書き心地はDrawProといったところでしょうか。もちろん、「狙いを定め安い」というこのペン先ならではのメリットはJot Proと同等です。やはり、「DrawPro」というネーミングどおり、こちらも絵を描くのに適したスタイラスだと思います。

現時点でオレが知る限り、Jot Proは国内で販売されていません。米国サイトからの購入は送料込みで40ドルを超えてしまいます。プラスチック+導電チップのペン先をより安価に体験したいなら、DrawProがおすすめです。

スマートカバーにくっつくマグネット式スタイラス!
The Maglus Stylus(applydea.com)

本体価格:20ユーロ+送料5.85ユーロ(applydea.com)
ペン先の素材:ゴム
スベリ:A
ペン先のサイズ:7.3mm
全長:130mm
直径:
12.5×9mm
重量:42.5g
キャップ:なし

JotProも本体に磁石を埋め込んでいましたが、まさにその機能に特化して作られたのがこのThe Magulus Stylusです。やはり、iPad 2の磁石はガジェットメーカーにとっても魅力的なんでしょうね。

今回紹介するスタイラスの中で、パッケージはこのThe Magulus Stylusがダントツに気に入りました。それがこちら!

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真っ黒な紙製の筒を空けると、シリコンクロスに包まれた銀色のスタイラスが現れます。なんともにくい演出ですね。お金をかけているというか、なんでクロスが必要なの? という感じもしますが、このくらいやってくれると買ってよかったと思います。いや、ほんとにかっこいい。

本体はiPadにくっつけることを想定して、平べったいデザインになっています。

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一見、持ちにくそうな感じもしますが、意外とこの平らなボディーが手にビシッときてくれます。でもって、iPad 2のスマートカバーにはこんな風にくっつきます。

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さすがにこれ専用のスタイラスだけあって、磁石のパワーもかなり強力。どれだけ振り回しても落ちそうにありません。これなら、このままカバンに入れても持ち運べそうですね。

実のところ、このスタイラスには磁石以外の部分はあまり期待していませんでした。まぁ、そこそこ書ければいいかなと思って使ってみると……。なんと、スベリや反応で定評のあるBamboo StylusSmat Penに匹敵する書き味じゃないですか!

これは思わぬところに伏兵現るという感じです。ぜひ、そのあたりをビデオでチェックしてみてください。

つまりは、スタイラスのレベルがものすごく底上げされているということなんだと思います。このくらいのクオリティーはあたりまえ。そのうえでさらにどんな機能を追加するか。そういう過酷な世界に突入しているんでしょうね。パッケージの工夫もそういった付加価値の1つなのかもしれません。

The Magulus Stylusのもう1つの特徴は「重さ」です。これはオレが好きなHard Candyに匹敵する重量感です。ズシッとくるグリップ感が好みの方は選択肢の1つに加えていいと思います。

なによりも、スマートカバーにコバンザメみたいにくっついているスタイラスは、見る人に「おおっ」と思わせてくれること請け合いです。

いつも使っている筆記用具がスタイラスに変身!
SMART CAP S size ゴールド
SMART CAP M size シルバー(UNUS PRODUCT SERVICE)

本体価格:1,600円(アマゾン)
ペン先の素材:ゴム
スベリ:A
ペン先のサイズ:4.5mm
全長:55mm(S size)、60mm(M size)
直径:10.4mm(S size)、11.8mm(M size)
重量:6.4g(S size)、8.2g(M size)
キャップ:なし

続いても、これまでにはなかったタイプの進化形というか変わり種。なんと、あらゆる筆記用具をスタイラスに変えてくれるユニークな製品です。

最初にアマゾンでこのSMART CAPを見つけたとき、Jot Proと同じKickStarterに出品した「MORE/REAL Stylus」かと思いました。実は、オレとしたことが、うっかりしていてPLEDGE(出資というか購入予約のようなもの)し忘れてしまったんです。

KickStarterがクローズしたあとに、なんとか売ってくれないかと制作者にメールしたのですが、ものすごく冷たく「そういうメールが山ほど来ている。ほしかったらPLEDGEしておけ」と言い放たれてかなりがっかりしていました。

そんなときにこのスタイラスを見つけたのですが、どうやら別の製品のようですね。でも、基本的な機能は同じ。オレはこれで満足することにしました。

こちらがパッケージ。半透明のプラスチックに入っています。

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そう、つまりはペンキャップなんですね。サイズはSとMの2種類。色はそれぞれ金と銀があります。家にある筆記用具でサイズが合いそうなものを見繕って……

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こんな風に装着します。オレの場合、Sは色鉛筆、Mはステッドラーのシャープペンシルにかぶせてみました。これでそこそこ使えたらかなりご機嫌です。さっそく書き味を見てみましょうか。

かなりイケてますね。すべりはBamboo StylusやSmart Penとほぼ同等のAクラス。反応もまったく問題ありません。

加えて、このSMART CAPの最大の特徴はペン先が極細という点です。測ってみたところ、なんと4.5ミリという細さ。オレが知る限り、これまでゴムのペン先でもっとも細かったH10でも5.2ミリですからね。それよりも7ミリも細いとくれば、もう世界最細クラスです。

とにかく、細いペン先を探していたという人には間違いなくおすすめの一品です。あとは、ビタッとはまってくれる筆記用具を探すだけ。わるくない選択だと思います。

あのPogoが完全モデルチェンジでパワーアップ!
Pogo Sketch Pro(Ten 1)

本体価格:24.95ドル+送料24.99ドル(Ten 1)ペン先の素材:ゴム
スベリ:S
ペン先のサイズ:6mm
全長:140mm
直径:4mm〜9mm
重量:10.1g
キャップ:布製ケース付き

初代iPadが発売された直後からオレのスタイラス探しは始まりました。それからほぼ数か月おきにイチオシは変わってきたのですが、記念すべき最初のお気に入りがPogo Sketchでした。

拙著『iPhone×iPad クリエイティブ仕事術』でも「Pogoがいい」と書いています。いや、本当に当時はこれくらいしかなかったんです。まだゴム製のペン先すらなかった時代ですからね。認識率8割程度の導電スポンジでも、すごいのを見つけたと思ったものです。

さて、それ以来、すっかりオレのなかで忘れ去られた存在だったあのPogoが、ものすごいモデルチェンジを果たしてカムバックしてきました。まずは、進化したデザインを見てください!

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パッケージを空けてみると……

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いや、かっこよくなりましたねぇ。しかも、ちょっとオシャレな布製巾着付きです。本体も昔の万年質を模したようなクラシカルで、レトロなデザインに大刷新されています。

グリップの黒い部分がラバー製、上に行くに従って細くなる銀色の部分がステンレス製になっています。

この写真ではわかりにくいかもしれませんが、ペン先のゴムをよく見ると、小さな穴が無数に空いています。触ってみると、これが「ザラザラ」なんですね。ゴムというよりは、紙の手触りに近い感じです。

はたして、この穴とザラザラによってPogoはどんな書き味になったのか。まずは、ビデオでチェックしてみてください。

まず、びっくりするのはスベリ具合。これまで、ゴム製の中ではもっともスベルと思っていたH10よりもさらにスベリってくれます。ゴムのペン先でこの感触はいままで味わったことがありません。

なるほど、無数の穴と紙のようなザラザラ感は画面との摩擦抵抗を最小限にするための工夫だったんですね。これまでは、ツルツルしていたほうがスベルと思っていましたが、たしかに接地面積が少ない方が抵抗は少ないはずです。

さらに、ラバーとステンレスでできた本体のグリップ感もかなりのものです。なんというか、すごく自然な筆記用具という感じ。いつまでも書いていたくなる気持ちよさがありますね。

うーん、もし昨日、Su-Penが発売されなければ、オレはこのPogoをイチオシといっていたでしょう。そのくらいよくできています。

ただ、現時点ではオレの知る限り、国内では販売されていないようです。となると、送料込みで約50ドル。これはちょっと高いですね。もし、日本で手軽に手に入るようになった際には、ぜひ、買ってみてください。すっごく気持ちいいスタイラスです。

ゴム界最高のスベリを誇るスタイラス登場!
Duo Stylus(Metix)

本体価格:2,625円(アマゾン)
ペン先の素材:ゴム
スベリ:特S
ペン先のサイズ:6.2mm
全長:138mm(ボールペン)、102mm(スタイラス)
直径:8.9mm
重量:21.6g
キャップ:合皮製ケース付き

今回のトリを飾るのは台湾製のDuo Stylusという製品。正直にいって、これをアマゾンで注文したとき、オレはまったくといっていいほど期待していませんでした。「よくあるボールペン付きのスタイラスね」程度に、完璧なめきっていました。

ところが! 使ってみてびっくり。今日はやたらと世界一を連呼していますが、こいつも間違いなく世界一の部分を持っています。

まずは箱から。スタイラスにしてはかなりデカめのパッケージです。

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本体はスタイラス部分とボールペン部分に分離でき、下の写真のまま差し込むと、片方がボールペン、もう片方がスタイラスになります。

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ボールペン部分をひっくり返して、スタイラス部分に差し込むと……

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こんな風にコンパクトなスタイラスオンリーの仕様になります。キャップはありませんが、Pogoと同様に合皮製のケースが付いています。

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うん、PogoというこのDuo Stylusといい、キャップじゃなくてケースというのはありですね。デザイン的にもかなり好きです。このほか、ボールペンの替え芯が1本付属しています。

さて、ではこいつのどこがすごいのか。まずはビデオをご覧あれ!

ちょっと信じられないくらいのスベリが味わえます。どのくらいスベるかというと、最初に紹介したSu-Penに匹敵するくらいスベってくれます。

しかも、ペン先はゴム製ですからね。触った感じはPogoとまったく同じ、紙のような「ザラザラ」です。これは1つ勉強になりました。これからのゴム製はツルツルじゃなくてザラザラを選ぶ。

ただ、1つ懸念があります。これはPogoも同じなんですが、ゴムはどうしても使っているうちに摩耗します。もしかしたら、表面のザラザラ加工がどんどん削れていって、次第にツルツルになるなんて可能性もあるわけです。

このあたりは、しばらく使ってみないとなんともいえません。どのくらいの耐久性があるのか試してみたいと思います。

あと、このDuo Stylusには角度によってデッドポイントがあります。画面との角度が30度くらいになるまで寝かせると、明らかに反応が落ちてしまいます。オレはペンを立てて書くクセがあるので問題ありませんが、寝かせ気味に書く人にとっては難ありですね。

以上が、オレの最新のお気に入りスタイラス7選でした。タイミングが異なっていれば、どれもイチオシにしていい優れものばかりです。おそらく、これからもまだまだすごい製品が登場するんじゃないかと思います。

そして、それを生み出すのは「これで完成!」と思わない人たちじゃないかと。いや、ほんと楽しみですね。では、また!

 

 

 

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