Pogoplug MobileとSSDで作る「かなり楽しいパーソナル・メディアクラウド環境」

 

1か月ほど前に『DropboxとPogoplugで作る 〜 かなり堅固なパーソナルクラウド環境』という記事を書きました。ここでは、Pogoplugをおもに重要なデータのバックアップと、Mac間でのファイル共有に活用する環境を作ってみました。実際に、いまもいい感じで動いてくれています。

そしてつい先日、Pogoplugに新製品が登場しました。その名も「Pogoplug Mobile」。日本ではまだ発売されていませんが、なんとかゲットできました。この数日間、こいつを自宅のシステムにどう組み込むかを試行錯誤してきましたが、ようやくしっくりくる使い方を見つけました。今日はそのあたりをたっぷりとお伝えしたいと思います。

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1万円以下の本体と外付けハードディスクを用意すれば、ほぼ容量無制限に近いクラウドストレージが手に入るPogoplug。Dropboxなどのサービスと違って、使用料がかからないこともあり、国内でもすでに多くのファンを獲得しているようです。

さて、そんなPogoplugの新製品がこちら。通常版、Pro版、Business版に続く、4機種目となります。

パーソナルフォトストリームがかなりうれしい!
Pogoplug Mobile(79.99ドル/米アマゾン)

99ドルの通常版より約20ドルも安くなっています。残念ながら本家のサイトでも、米国アマゾンでも現時点で日本への発送は行ってくれません。オレは、知人のOさんに教えていただいた「HopShopGo」という配送代理サービスを使って購入しました。

でもって、パッケージはこちら!

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オレの持っているPogoplug Proよりもかなり小ぶりな箱が送られてきました。中味を取り出してみると……

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おお、コンパクトですね。ちょうどAppleTVくらいのサイズです。本体のほかにはイーサネットケーブルとACアダプターのみ。簡単かつわかりやすい数ページのマニュアルも付属しています。

設定方法はこれまでのPogoplugとまったく同じ。ACアダプターをつないで電源を入れ、イーサネットケーブルで自宅のルーターに接続すれば完了です。

おなじみのアクティベーション(インターネット経由での機器の登録)は、これまでどおりMy Pogoplugからでもできますが、新たにウィザード形式の専用ページも用意されています。

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こんな感じで、「電源に接続」「ルーターに接続」「USBドライブを接続」と、わかりやすくナビゲートしてくれてます。前面のLEDが緑に点灯すれば、設定はうまくいってます。

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Pogoplug Mobileが認識されればアクティベーションが完了します。また、このとき、新たな設定アプリ「Pogoplug Browser」のダウンロードも自動的に行われます。

詳しくは後述しますが、Pogoplug Mobileをどう活用するかを考えるうえで、この「Pogoplug Browser」が大きな鍵を握っているように思います。

まずは、これまでのPogoplugとの違いをまとめておきましょう。一見、既存の製品を簡略化した廉価版のように見えますが、微妙な違いの中からPogoplug Mobileの開発意図が浮かび上がってきます。

1)USBポートの数

これまでのPogoplugには4つのUSBポートが付いていたのに対して、Pogoplug Mobileには1つしかありません。こちらのモデルは、いわゆるディスクを増設し放題という感じではないということです。

2)SDカード対応

その代わりといってはなんですが、新たにSDカードスロットが設けられています。この機能についてもどう活用するかを考えてみたいと思います。

3)無線LAN非対応

Pogoplug Proはイーサネットケーブルなしでも無線LANでルーターに接続できますが、Pogoplug Mobileはこれに非対応。My Pogoplugの設定画面にも「無線LAN設定」はありません。

4)Pogoplug Browser

これまでどおり、ウェブのMy Pogoplugや、パソコン用のPogoplugアプリを使った設定もできますが、Pogoplug Mobile専用に作られたと思われる「Pogoplug Browser」を活用することで、さまざまなメリットが得られるようになります。

5)iPhoneやiPadから写真と動画の自動アップロードに対応

iPhoneやiPadで撮影した写真と動画を、Pogoplugアプリ経由で半自動的にPogoplug Mobileにアップロードできるようになりました。iCloudのフォトストリームに似ていますが、転送にはアプリの起動が必要なことと、動画にも対応している点が異なります。

6)小型軽量

最後は外見です。既存の製品と比べてはるかにコンパクトで軽くなりました。

以上6点。これらの特徴を見ながらオレなりにベストな活用法を模索してみました。結論はこれです。

既存のPogoplugとは切り離して、Pogoplug Mobileを新たな「メディアクラウド」として使ってみる。

当初、すでに持っているPogoplugと併せたおもしろい使い方がないものかといろいろやってみました。でも、完全に別物としてメディアに特化した環境を作るのがベストというのが現時点での結論です。

というわけで、そのために行った準備から解説したいと思います。

別アカウント&SSDを用意する

ここでいう「メディアクラウド」とは、写真、動画、音楽をiPhoneやiPad、Macでいつでもどこからでも視聴したり共有したりするためのクラウド環境という意味です。

これまで、Pogoplugには文書から画像、音楽、アプリまで、種々雑多なファイルを保存していました。当然のことですが、PogoplugのiPhone、iPadアプリの中もぐちゃぐちゃな状態になっています。

たとえば、[動画]ボタンをタップすると、iMovieでプロジェクトを作成する際に使った素材ムービーなどがドカッと現れます。これでは、観たい動画を探すだけでも一苦労。たいていは「ま、いっか」てな感じで観るのをあきらめてしまいます。

今回、Pogoplug Mobileを使って目指したいのは、「アプリを開けばメディアライブラリーがそこにある」というかなりキレイな環境作りです。観たい動画、聴きたい音楽を即座に引き出せる状態。これを作ってみたいわけです。

そこで、Pogoplug Mobileには視聴したいメディア系のファイルしか入れないことにします。そのうえで……

1)既存のPogoplugとは別のアカウントで運用する

ことにします。もし、既存のアカウントにPogoplug Mobileを登録してしまうと、アプリを開いた際に、これまで使っていたPogoplugにつながっているすべてのドライブと、リモートアクセスを設定したMac内のファイルが表示されてしまいます。これでは、いくらPogoplug Mobileの中味をキレイにしても台無しです。

アプリの[ファイル]ボタンからドライブを選び、フォルダーをたどってメディアファイルを再生する方法もありますが、「メディアライブラリー」というからには、やっぱり[音楽][写真][ビデオ]のボタンからスマートに視聴できなきゃ美しくありません。

前回の記事でも書きましたが、オレの場合、これまでPogoplugのアプリを使う頻度がものすごく少なかったため、アプリのアカウントをPogoplug Mobile専用にしても問題ないというのもあります。

次に……

2)Pogoplugのデスクトップアプリは使わない

理由はすでに書いたとおり、まずはアプリにMac内のファイルを表示させないためです。デスクトップアプリで「リモートアクセス」をオンにすると、iPhoneやiPadアプリで[音楽]や[ビデオ]をタップした際に、Pogoplugにつないだドライブ内ではなくMac内のファイルが表示されてしまいます。

しかも、パソコン上のファイルを3G回線などでストリーミング再生するには、プレミアムアカウントへのアップグレードが必要になります。

今回のメディアクラウド構想では、Pogoplug Mobileのファイルのみにアクセスできるように、デスクトップアプリは捨て去ることにします。

さらに、Pogoplug Browserを使えば、ドライブやフォルダー、ファイルなどを意識せずにメディアを管理できます。ちょうど、iCloudのフォトストリームやiTunesのインターフェイスのような感じです。

これまでのPogoplugではディスクをマウントして使っていましたが、Pogoplug MobileではPogoplug Browserオンリー。ということで、デスクトップアプリもウェブ版のMy Pogoplugも使いません。

そしてそして、極めつきはこれ!

3)HDDではなくSDDを使う

なんといっても、今回のポイントは「ストリーミング再生」です。3G回線でもストレスなく音楽や動画を楽しみたい。そのために、USBポートにはハードディスクではなくSSDをつないでみることにしました。

今回、オレが購入したのはこちらです。

コンパクトなUSB外付けSDD
つやスリム mini 128GB SHD-PE128G-WH(BUFFALO)
20,200円(アマゾン価格)

Pogoplug Mobileにつなぐとこんな感じになります。

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ものすごくコンパクトですね。Pogoplug Mobileとのコーディネートもなかなかのものです。

このシリーズにはUSB 3.0に対応した「SHD-PEH128U3-BK」(23,730円/アマゾン価格)というモデルもあります。どちらにするか迷いましたが、Pogoplug MobileがUSB 2.0のみに対応ということで、安いほうを買いました。

一度味わったらやめられない、Mac Book Airのサクサク感もやはりSSDならではのものです。128GBという容量は2TB、3TBがあたりまえの外付けディスクにはかないませんが、もともとUSBポートが1つしかないPogoplug Mobile。ここは容量よりもパフォーマンスを重視してやりくりしたいと思います。

さらに、Pogoplugアプリで動画を再生する際には「最適化」が必須です。それなりに速度が出るWi-Fiならなんとかなりますが、3G回線でオリジナルファイルをストリーミング再生しようとすると、十中八九途切れとぎれになってしまいます。

この「最適化」がまた、ものすごく時間がかかるんですね。おそらく、ここでもSSDが活躍してくれるんじゃないかと思います。ハードディスクとSSDのパフォーマンスの違いはあとで登場する動画にバッチリ撮れています。

前回の記事では、Pogoplug Pro+RAID 10で堅固なクラウドストレージを構築しました。今回はPogoplug Mobile+SSD。こいつで快適なメディアクラウドを作ってみようというわけです。

Pogoplug Browserを活用する

じゃ、オレが実際に作った環境を紹介したいと思います。まずは、メディアファイルのインポートと最適化から。先にお伝えしたように、ここではPogoplug Browserが大活躍してくれます。

Pogoplug Browserはアクティベーション専用サイトでウィザードの途中に自動的にダウンロードされますが、My Pogoplugからも入手できます。

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画面左上の[Pogoplugをご使用のコンピュータにインストール]をクリックして……

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[Sync files and media from your computer to your Pogoplug Cloud]から任意のOSの[Download]ボタンを押せばダウンロードが始まります。

Pogoplug Browserを起動すると……

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まずはサインイン画面。先にお伝えしたように、ここでは既存のアカウントではなく、[登録する]から新規のアカウントを作成します。

サインインすると……

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こんなウィザードが現れます。音楽、動画、写真ごとに同期するかを選べます。ここで[楽曲を同期]などにチェックを付けると、パソコン内にあるメディアファイルを自動的に探して、インポートが始まります。

今回のオレのポリシーは「観たい、聴きたいものだけを入れる」なわけで、自動インポートはこれに反します。もちろん、ここではすべてチェックをはずしておきます。ウィザードが終了すると……

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はい、これがPogoplug Browserの初期画面。もちろん、まだ空の状態です。ここからメディアファイルを追加していくわけですが、目的によっていくつかの方法が選べます。

まずは、先にキャンセルしたウィザードで[同期]にチェックを付ける方法。パソコン内から自動的にメディアファイルを読み込みます。ウィザードでチェックをはずした場合でも、ツールバーの[同期]ボタンを押して……

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左ペインから[写真][音楽][動画]を選び、[ピクチャ][ミュージック][ムービー]にそれぞれチェックを付けて[完了]ボタンを押せば、自動読み込みが始まります。

次は、右ペインへのドラッグ&ドロップによる追加。こちらは、1ファイルでも複数のファイルでも、フォルダーまるごとでもOKです。たとえば、iTunesで購入したアルバムをフォルダーごとドラッグすると……

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こんな風に、ジャケットの写真とともにすべての曲がインポートされます。もちろん、アルバム名、アーティスト名、ジャンルなどの分類も反映されます。

メディアファイルの自動インポートと、ドラッグ&ドロップで追加した場合は……

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こんな風に、ドライブ直下に「music」「Videos」「Photos」フォルダーが作成され、写真や動画は年、月の、音楽はアーティストやアルバム名のサブフォルダーにそれぞれ整理されます。

つまりは、この2つのやり方でメディアを追加する場合、ユーザーはフォルダーやファイルを意識する必要はなく、アプリが自動的に管理してくれるということです。

もう1つ、これまでのPogoplugにあった「アクティブコピー」に似た追加方法があります。まず、ツールバーから[同期]をクリックします。

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左ペインの[ファイル]を選んで、下の[+]ボタンを押しながら、インポートしたいパソコン上のフォルダーを指定していきます。

初期設定ではドライブの直下にコピーされるようになっていますが、ドライブ名の右にある[変更]リンクをクリックすることで、ドライブのどのフォルダーに入れるかを指定できます。

これまでの「アクティブコピー」に似ていますが、デスクトップアプリやPogoplug環境設定を使わずに、ダイレクトに好きなフォルダーを選べる点が大きく異なります。

注意点としてはすべてのやり方で、コピーが終了するまでPogoplug Browserを起動しておく必要があるということです。

このように、3つのインポート方式を持つPogoplug Browserですが、どの方法でもiPhoneやiPadのアプリでスムーズにストリーミング再生できるように、動画の「最適化」が自動的に行われます。この点も以前のアクティブコピーとは異なっています。

これまでは、My Pogoplugの[設定]から[メディア設定]を選び……

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[動画をプレイバック用に最適化する]を[できるだけ早く]に設定しておく必要がありました。この状態でアクティブコピーを行うと、上図の緑色の部分に[ビデオをトランスコード中]と表示され、最適化が始まります。

Pogoplug Browserにはこの設定はなく、インポート時に自動で最適化が行われるようになっています。動画を読み込んでいる最中に、右上の[下向き矢印]ボタンをクリックすると……

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こんな風に「transcoding」と表示されます。My Pogoplugの緑色の部分と同じ意味ですね。

iPhoneやiPadのPogoplugアプリで動画を再生してみるとわかりますが、基本的に3G回線で最適化されていないビデオを視聴するのはかなりキツイです。とにかく途切れまくって話になりません。

ちなみに、Pogoplugアプリで最適化されていない動画を再生しようとすると、次のようなメニューが現れます。

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ここで[最適化]をタップするとトランスコードが始まりますが、通常、数十分から数時間を要するため、視聴できるのはずっと後ということになります。仕方がないので[オリジナルを視聴]をタップしてみるのですが、速めのWi-Fi回線でなければ、まず快適に再生できません。

My Pogoplugから動画を選んだ場合は……

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同様に上図のようなポップアップが出ます。[ビデオを準備して視聴]をクリックすればトランスコードの開始です。

これに対して、すでに最適化されている動画の場合は……

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こんな風にシンプルに[視聴]ボタンが現れます。この状態なら3G回線でもかなりの品質で動画を楽しめます。

と、ここで気になるハードディスクとSSDの比較、第一弾を発表します。

iTunesストアで購入した容量61MB、尺が約4分半のミュージックビデオをPogoplug Browserにドラッグして、最適化とコピーに要する時間を、ハードディスクを使った場合とSSDとでそれぞれ計測してみました。結果がこれです!

・Pogoplug Mobile+外付けHDD:60秒
・Pogoplug Mobile+SSD:54秒3

なんと、結果は6秒近くの差をつけてSSDの勝利。60MB程度のファイルで6秒の差ですからね。これはデカい。とりあえずはSSDにしてよかったということで。

このPogoplug Browser、設定項目はほとんどありません。ただし、SDカードを使う場合は、Pogoplug環境設定の[詳細]を開いて……

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[デフォルトインポート先]で、Pogoplug Browser経由でインポートしたファイルの保存先を、USBに接続したドライブにするかSDカードにするかを選べます。

また、Pogoplug BrowserはこれまでのPogoplugでも利用できます。でも、オレの環境では閲覧はいけるのですが、先に挙げた3つの方法すべてで、ファイルのインポートがうまくいきませんでした。

ファイルを読み込み、もしくは同期させようとすると……

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すべて上図のようなエラーになってしまいます。やはり、Pogoplug BrowserはPogoplug Mobile専用ということなんでしょうか。

ただ、Pogoplugの場合、かなりアバウトな部分があるため、オレの環境でダメだからといって「できない」とは言い切れません。考え得る対処はやってみたつもりですが、もしかしたら使えるようになるTipsがあるかもしれませんね。

いずれにしても、バックアップ目的で使うとしたら、時間がかかるビデオの最適化も必要ありません。やはり、これまでのPogoplugなら、Pogoplug Browserではなく、My Pogoplugのアクティブコピーを[最適化しない]に設定して使うのがいいと思います。

メディアクラウドとしての実力はいかに?

というわけで、Pogoplug Browserを使ってiPhoneやiPadで視聴したいメディアファイルをPogoplug Mobileに取り込んでみました。

オレの場合、音楽はiTunesに入っているもの、動画はiTunesストアで購入したミュージックビデオとポッドキャストで購読しているものを入れることにしました。

つまりは、Macの[ミュージック]→[iTunes]→[iTunes Music](または[iTunes Media]→[Music])フォルダーの中味をすべて同期させればいいことになります。

そこで、Pogoplug Browserの[同期]ボタンから[ファイル]を選び……

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こんな風に、SDD直下に[iTunes Music]フォルダーがまるごとインポートされるように設定しました。あとは、コピーとビデオの最適化が終わるのを待つだけ。

結局、総数5683個、容量38GBのファイルを処理するのに約7時間を要しました。まるまる一晩という感じですね。

こうしてできあがった「メディアライブラリー」をiPhoneアプリで見てみると、やはりすっきりしていて使い勝手もなかなかのものでした。もちろん、パフォーマンスもまったく問題ありません。

じゃあ、ここでハードディスクとSSDの比較、第二弾をいってみましょうか。今回、Pogoplugに実験用のハードディスクを接続して、Pogoplug Mobileとまったく同じ中味のライブラリーを作ってみました。

この状態で、2台のiPhoneにPogoplugアプリをインストールして、片方はPogoplugのアカウントで、もう片方はPogoplug Mobileのアカウントでそれぞれログインします。接続環境は3G。キャリアは両方ともソフトバンクです。

もちろん、どちらもリモートデスクトップはオフ。パソコンではなく、Pogoplugに接続したドライブの中味だけが表示されるようにしておきます。

あとは、アプリの起動から同じ動画、同じ楽曲の再生を同時に行うとどうなるかを試してみます。左のホワイトiPhoneがPogoplug Mobile+SSD、右のブラックiPhoneがPogoplug+HDDです。結果はこの動画でどうぞ!

まずは起動画面。おそらく各ドライブの中味を読み込んだのちにホーム画面が表示されると思われますが、Pogoplug Mobile+SSDのほうが若干早く立ち上がります。

次に動画。こちらは再生が開始するまでに約10秒の差がつきました。もちろん、Pogoplug Mobile+SSDの圧勝です。動画の保存場所が双方で異なるのは、Pogoplug Browserでの同期とアクティブコピーとの仕様の違いによるものだと思います。それにしても、3Gでこのくらいの品質の動画が再生できれば大満足ですね。

そして音楽。動画ほどではありませんが、Pogoplug Mobile+SSDが約1.5秒早くスタートしています。

今回、このビデオを撮影するまでに30回ほど同じ事を繰り返してみました。ときにはPogoplug+HDDのほうが早いこともありましたが、約9割方、ビデオの様子と同じ結果になっています。

というわけで、最適化に続いて、ストリーミング再生でもSSDが見事に実力を発揮してくれました。うん、やっぱりPogoplug MobileならSSDがおすすめと言っていいんじゃないでしょうか。

ただ、単にSSDの性能だけでなく、新製品であるPogoplug Mobile自体のパフォーマンスが向上している可能性もあります。本当はPogoplug Mobileを2台購入して比較すればはっきりするのですが、さすがにそこまではできません。すごく厳密にはこのケースでの参考値として捉えていただくのがいいと思います。

そしてiPhone、iPadから自動アップロード!

最後は、Pogoplug Mobileの目玉機能でもあるiPhoneやiPadからの半自動アップロードです。撮影した写真、動画、画面ショットを、Pogoplug Mobileにつないだドライブに保存してくれます。

そもそも、Pogoplug Browserの新機能は別として、動画や音楽のストリーミング再生だけならこれまでのPogoplugでもできていました。ある意味、Pogoplug Mobileを購入するかどうかの決め手となるのがこの自動アップロードじゃないでしょうか。

また、この機能のために新しいアプリが登場するんじゃないかという噂もありましたが、実際にはこれまでと同じPogoplugアプリを使います。

Pogoplug Mobileをアクティベートしたアカウントでアプリにログインすると……

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自動アップロードをオンにするかどうかを設定する画面が表示されます。つまり、Pogoplug Mobileをアクティベートすれば、自動的にアプリにこの機能が追加されるわけですね。

さらに、設定画面に[カメラのアップロード]という項目が加わります。

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こちらがPogoplug Mobileを使った際の設定画面。Pogoplugの場合は……

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こんな風にいたってシンプルになっています。

この[カメラロールのアップロード]では、まずアップロードする通信環境を決められます。

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Wi-Fi接続時だけにするか、3Gでも行うかを選べるわけですね。

でもって、これがオレのお気に入りなんですが、[送り先]から保存するドライブも設定できるんですね。

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はい、ここであのSDカードスロットが活きてくるわけです。というのも、これまでいかにPogoplug Mobileの中味をスッキリとキレイにするかにこだわってきました。そこに来て、iPhoneで撮った写真や動画を手当たり次第にアップロードするってのはどうも美しくないように思います。

そこで、こちらはSDカードに保存して、メディアライブラリーとアップロードを完全に切り分けておくというのがオレの作戦です。

こうしておけば、Pogoplug Browserで[ファイル]→[SDカード]をたどれば、アップロードした写真をすぐに確認できてしまいます。

こうしてみると、Pogoplug Mobileってけっこうよくできてる感じがしますね。SSDとSDカードでかなり使い勝手のいいメディアクラウドが作れてしまいます。

[カメラロールのアップロード]の最後の項目は[履歴を消去]。これもなかなか便利な機能で、過去のアップロード履歴をすべて無視して、iPhoneのカメラロールにある写真や動画をすべて保存するというものです。

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間違ってアップロード済みの写真や動画を削除してしまったなんてときは、こいつを使って一括送信すれば完全復活。意外と使う機会がありそうな気がします。

さて、このアップロード機能、これまでときたま自動ではなく「半自動」と書いてきたのは、iCloudのフォトストリームと区別するためでもあります。フォトストリームは写真を撮れば勝手にiCloudに保存されます。

これに対して、Pogoplug Mobileでは、アプリを起動した瞬間にアップロードが始まります。つまりは、いくら写真や動画を撮っても、Pogoplugアプリを立ち上げなければ送信はされないということになります。

新しく撮影した写真や動画がある状態でアプリを起動すると……

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画面下にアップロードが開始したことを示すバーが表示されます。右側の[i]をタップすると……

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いままさに送信中のファイルの状態がわかります。サイズの大きな動画をアップロードする際などには重宝しそうですね。

一度アプリを起動して送信状態のバーを出せば、あとはアプリを終了しても引き続きバックグラウンドでアップロードが行われます。その際には……

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アプリのアイコンに未送信ファイルの数がバッジとして付き、アップロードが完了するたびにカウントダウンされます。これもなかなか気の利いた工夫だと思います。

アップロードした写真をパソコンに保存する際には、Pogoplug Browserで取り込みたい写真をすべて選択して、ツールバーの[ダウンロード]をクリックします。

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あとは、保存場所を指定するだけ。こちらに関しては、やや重めのiPhotoを使うiCloudよりも使い勝手は上かもしれません。

でもって、なんといっても動画もOKというのがいいですね。まだ実践的に活用してみたわけじゃありませんが、もしかしたらiCloudのフォトストリームよりこちらを頻繁に使うようになりそうな予感もしています。

はい、だいたいこんな感じでしょうか。実のところ、Pogoplug Mobileが自宅に届いてから、約1週間近くかけてああでもない、こうでもないといろいろ試してみました。メディアのコピーも何度やったかわかりません。

そのたびに、待ちが6時間以上ですからね。ほんと、この手の機器は試用に時間がかかります。新しもの好きというのもありますが、今日まで使ってみた感じではこのPogoplug Mobile、かなり気に入っています。

1点、音楽にプレイリストが使えれば最高なんですけどね。そのあたりは仕組み上、難しいのかもしれません。

それにしても、SSDはやっぱりすごい。もっと大容量で低価格になってくれることを望みます。今回、「もしかしたら、レンタルサーバーなんかでもSSDが流行るかもしれない」なんてことを考えながら、この「パーソナル・メディアクラウド」マシンを触っていました。

毎度のことながら長くなりましたが。最後までおつきあいいただき、ありがとうございます! では、また!

 

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4 Responses to “Pogoplug MobileとSSDで作る「かなり楽しいパーソナル・メディアクラウド環境」”

  1. ochisatoshi 2011年11月25日 at 5:00 AM #

    いつも良記事ありがとうございます!

    Pogoplug Browserのエラーについて、私も同じエラーが出ていました。
    サポートセンタに問い合わせて指示された手順を実施したところ、解決したので、参考になるかもしれません。(もう、解決されているかもしれませんが (^_^;A)

    http://icre.posterous.com/pogoplug2
    1番下の、11/25追記にサポートセンタからの回答(手順)を記載しています。

    • zonostyle 2011年11月25日 at 7:04 AM #

      これはすごい情報ですね。ありがとうございます!

  2. 奈々氏 2012年2月4日 at 1:32 AM #

    私もPogoplug mobileの導入を考えています。

    特定のユーザーしか保存もダウンロードもできないストレージサービスでも著作権音楽ファイルを保存することは違法との判決(MYUTA 2007年)が出ていますが、
    Pogoplug mobileのようなシステムの場合は問題ないのでしょうか?

    今回の記事でも著作権音楽の保存を行われているようなので得に気にする必要はないのですかねー。

    ご存知でしたら教えて下さい。

    • zonostyle 2012年2月6日 at 2:01 PM #

      奈々氏さん
      コメントありがとうございます。法律関連の知識には疎く、正確なことはわかりません。ただ、Pogoplugの場合、通常のクラウドストレージサービスとは異なり、個人のハードディスクを使用します。アカウントを広く公開して自分以外の第三者が利用できるようなことをしない限り、問題はないと私自身は考えています。
      さらに、この問題に関しては、iTunes Matchや、Amazon、Googleが続々とクラウドを利用した音楽サービスを提供するなか、日本でそれが実現しない障害になっていると思います。2007年から5年を経た今、法律のほうを改正する必要があると強く感じています。
      Pogoplug Mobileは安価でとても使い勝手のいい製品です。購入されましたら、ぜひ、ご感想などお聞かせくださいw

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